クローン ベイビー 脚本 - 中山智博(1)(2)、野高みゆき、池田奈津子(3)(4)(6) 大林利江子(5) 音楽 - 仲西匡 音楽プロデュース - 志田博英 チーフプロデューサー - 伊與田英徳、杉山剛 プロデューサー - 川嶋龍太郎、佐藤敦司 演出 - 川嶋龍太郎、岡本伸吾、湯浅典子 http://www.tbs.co.jp/clone-baby/ |
第6話 運命に引き裂かれた二人〜切れた赤い糸
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三雲豪太の遺体が発見される。
晴海埠頭で見つかった遺体は下半身が無く、船のスクリュー
に巻き込まれたのではないかというもの。警察に呼び出された
正宗は豪太の顔を確認し、この人物に襲われたことを語る。
正宗は遺体の腕を見ると*型のアザが有り、豪太もクローンで
有ることを知る。殺したのはヒロなのか?
その頃ヒロは晴海埠頭に足を運び、どうして豪太の遺体がここで
見つかったのか調べる。
一方正宗はクローンの研究をしていたとする樋口璃子先生に
会いたいと妹の加奈子に語りかける。オカジョーならば探し出
せるかもしれないと告げる彼女。正宗はこれ以上逃げる事は
辞めると誓う。
オカジョーに電話すると、彼女の携帯のGPSから現在新宿副都心
署の前に居るみたいだという。
樋口璃子は刑事の葛飾省吾に相談に出向いていた。
待合室にいる間、璃子の隣に小津悟志が座り、睡眠薬入りの
コーヒーとすり替える。
そんな中、小津を見た刑事達が彼について話をする。
甲子園まであと一歩という時に最後の一球に泣いた選手。
星凜高校の野球部でピッチャーをつとめていた彼は、2アウト
満塁という場で、失投し逆転満塁ホームランを打たれていたの
である。璃子はそんな話を聞いて落ち込んでいる彼に、あの一球
を除けば完璧な試合だったとし、寧ろ肩の痛みを推してまで
投球した努力を評価すべきで、世間の評価など勝手なものだか
ら気にするなと語る。しかし全てを語り終わる前に彼女は小津
によって混入された睡眠薬で眠ってしまう。
正宗は警察署に来て省吾に会う。璃子がここにきたのではない
か?とするが、待合室からは居なくなっている事を知る。
加奈子はオカジョーに尋ねると、先生は携帯の電源を切って
しまったのだという。
小津は璃子を縛り付ける。気がついた彼女は彼に何故こんな事
をするのか?と問うと、応用遺伝子工学エピジェノム研究所
(AGEC:Applied Generic engineering Epigenome Center)の人
から自分の肩を治してくれると言われたという。軟骨を移植
出来る唯一の所だと語る。
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今までクローンをつけねらっていた豪太が亡くなったことで、
七夕殺人は解決したと思われていた。しかしそんな空白を
埋めるかのように小津悟志がその役目に台頭し、樋口璃子を
始末しようとする。正宗が止めにはいるが、その時小津も覚醒
してしまう。
流石にTBSもこのままではまずいと感じたのか、ドラマでは
冒頭で流れをフォローするような解説が成されて、分かりやすい
様に描かれた。
今までクールな存在だった樋口璃子が随分他人を気遣う姿が
見られたり、死にたくないとするような感情をむき出しにする
シーンが描かれる。
更にヒロもまた同様にこれまであまり他人に自分の気持ちを
悟られまいとしていたが、今回涙する場面が見られた。
正宗がこのまま逃げるのは辞めるとした事からも、互いに意識
の変革が見て取れるような内容だったのかも。
クローンが作られた理由が、オリジナルの人間を救うための存在
で、あくまで消耗品であり、特別な存在になど成り得ないような
制作者の意識が存在する。そんな中で、生みの親であろう葉月
荘一郎になんらかの反乱を起こすことが出来るのか。
科学者が製作したロボットなどは、研究者を襲わないような
セーフティな意識の植え付けがしてあって、大抵殺害するのは
難しい筈。
ヒロが接触していた人物は青柳数馬なんだろうけど、いつ彼が
表舞台に引きづり出されるのだろうか。
加奈子はオカジョーから情報を引き出すために、メイドさんに
なる辺りが笑える。
青柳正宗 - 市川知宏 (19歳、イジメられ、予備校生)
菊池ヒロ - 松坂桃李 (19歳、正宗と乗り変わる?)
葛飾マリカ - 滝裕可里 (19歳、正宗の女友達、省吾の妹)
樋口璃子 - 菊池亜希子 (29歳、生物教師)
青柳加奈子 - 未来穂香 (17歳、妹)
岡部城太郎 - 山ア賢人 (19歳、天才ハッカー、引きこもり)
三雲豪太 - 菊田大輔 (19歳、謎の青年)
小津悟志 - 稲葉友 (19歳、イジメっ子、元高校野球児)
椿栄太 - 桜田通 (19歳、イジメっ子、主犯格)
若林春喜 - 駿河太郎 (32歳、新宿副都心署刑事・先輩)
葛飾省吾 - 牧田哲也 (26歳、新宿副都心署刑事、マリカの兄)
葉月荘一郎 - 志賀廣太郎 (56歳、クローン開発の第一人者)
青柳数馬 - 松重豊 (52歳、父、製薬会社に勤務)
蓮見孝之(アナ)
評価:★★★★☆☆☆☆☆☆ (4.0)