クローン ベイビー

脚本 - 中山智博(1)(2)、野高みゆき、池田奈津子(3)(4)(6)(8)
大林利江子(5)(7)(9)
音楽 - 仲西匡
音楽プロデュース - 志田博英
チーフプロデューサー - 伊與田英徳、杉山剛
プロデューサー - 川嶋龍太郎、佐藤敦司
演出 - 川嶋龍太郎、岡本伸吾、湯浅典子

http://www.tbs.co.jp/clone-baby/


第9話 俺は神じゃない、人間だ〜クローンの涙
--------------------------------------------------------
マスクの男に銃を突きつけられる正宗。しかし男は正宗の前か
ら逃げると、仲間と思われる人物の車に乗って立ち去る。車に
は拉致されたと思われるマリカの姿があった。

正宗は急いで、オカジョー、璃子、加奈子と合流する。
急いでマリカを助けなければならないとするが、オカジョーは
これ以上の関わり合いは怖いので出来ないという。自分は死に
たくないとする彼に加奈子は、いつも逃げてばかりだという。
そんなオカジョーに正宗が触れると、彼は突然頭の中で包帯の
少女・葉月澪の映像が浮かび上がる。覚醒した彼は、正宗に
飛びかかると突然首を絞める。すぐに水をぶっかけて正気に戻す。
オカジョーは初めて自分もクローンだったとし、これが宿命で
ある事を知る。

その頃、ヒロの元にマリカを預かっていると電話が鳴る。
ヒロは刑事の若林に腹部を銃弾で撃ち抜かれて出血している
中、AGECへと向かう。

加奈子はオカジョーを鼓舞する。オカジョーは神!絶対に死なな
いと。インターネット回線をハッキングすると、AGEC内部の
監視カメラの映像から、施設の全体図とマリカが捕らわれている
場所を特定する。
研究所には内部に詳しい璃子と正宗が潜入することになる。
マリカを取り戻したらすぐに戻る事を告げる。
無線で緊密に連絡を取りながら、璃子と正宗は施設内部に潜入
するが、璃子はどうも上手くいきすぎると不安を呟く。
マリカの捕らわれた部屋にはいると、ベッドには誰もおらず、
オカジョーは自分が見ている監視カメラの映像はダミーの映像
で有ることを知る。オカジョーは施設内部の回線ならば、本当
の映像が見られるはずだとして、一人加奈子を車に置いて内部
に潜入する。

--------------------------------------------------------

クローン同士の殺害の連鎖を止めるためには、マスタークローン
の死というものが欠かせない中で、マリカがAGECの人たちに拉致
されてしまう。なんとか彼女を助け、そして連鎖を止めようと
するが・・・

いよいよクローンが誕生した理由と存在の意味というものが
語られるわけだけど、クローン同士が殺害し合う理由と、マス
タークローンである葉月澪を生かす為の目的というのは、イマ
イチ展開上絡み合っていない。もちろんそれがクローンの
本性だと言ってしまえばそれまでだが、殺し合いに於いて一つ
の席を得ることで一体何の得が有るのか。
動物の世界では、より強い遺伝子を子孫に残すという生まれ持
ったものが有ると思うのだけど、クローン同士でも、その辺の
理由にもう少し名文が有っても良いような気がする。

死体が出ることによってハイエナの様に群がり、臓器を摘出
していくのであれば、今回の展開の中ではクローンたちを
殺せる機会は色んな所に有ったわけで、何故それを行わずに
殺し合いを高みの見物しているのか。

覚醒するスイッチが入ったり入らなかったりする辺り、つっこみ
処が多いドラマだけど、いよいよオカジョーも亡くなり人員も
整理されてきたので、残りの2話の中で無事物語を終着できる
のか。


青柳正宗 - 市川知宏 (19歳、イジメられ、予備校生)
菊池ヒロ - 松坂桃李 (19歳、正宗と乗り変わる?)
葛飾マリカ - 滝裕可里 (19歳、正宗の女友達、省吾の妹)
樋口璃子 - 菊池亜希子 (29歳、生物教師)
青柳加奈子 - 未来穂香 (17歳、妹)

岡部城太郎 - 山ア賢人 (19歳、天才ハッカー、引きこもり)
三雲豪太 - 菊田大輔 (19歳、謎の青年)
小津悟志 - 稲葉友 (19歳、イジメっ子、元高校野球児)
椿栄太 - 桜田通 (19歳、イジメっ子、主犯格)

若林春喜 - 駿河太郎 (32歳、新宿副都心署刑事・先輩)
葛飾省吾 - 牧田哲也 (26歳、新宿副都心署刑事、マリカの兄)
葉月荘一郎 - 志賀廣太郎 (56歳、クローン開発の第一人者)
青柳数馬 - 松重豊 (52歳、父、製薬会社に勤務)

樋口徹 - 渋江譲二 (璃子の兄)

伊藤祐輝、藤本哉汰、加部亜門


評価:★★★★★☆☆☆☆☆ (5.0)

inserted by FC2 system