クローン ベイビー

脚本 - 中山智博(1)(2)、野高みゆき、池田奈津子(3)(4)(6)(8)(10)
大林利江子(5)(7)(9)
音楽 - 仲西匡
音楽プロデュース - 志田博英
チーフプロデューサー - 伊與田英徳、杉山剛
プロデューサー - 川嶋龍太郎、佐藤敦司
演出 - 川嶋龍太郎、岡本伸吾、湯浅典子

http://www.tbs.co.jp/clone-baby/


第10話 命の選択〜殺したいぐらい君を愛してる
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クローン同士に於ける殺し合いの元凶は葉月だった。
しかし抑止の作用の存在を知り、この殺害の連鎖を止められる
のは自分しか居ないと正宗は感じる。

正宗たちはAGECの施設に乗り込み葉月を追いつめるが、葉月の
娘の澪が何者かによって浚われてしまう。葉月は正宗に対して
澪だけは助けたいことを告げ、元々自分は計画には反対だった
と語る。あの悪魔によって囁かれたという葉月に対して、黒幕
とは一体誰なのか?と尋ねると、それと同時に遠距離から狙撃
されてしまう。
銃声を聞いた新宿副都心署刑事の葛飾たちはすぐに正宗の元に
駆け寄るが、森の中から狙撃された事を訴える。
葛飾は森の中に逃げ込んだ容疑者を追いつめると、その人物は
何と副都心署の先輩・若林だった。その事実を知った葛飾は
彼に自首するよう訴える。しかし若林はどうせアイツらに
撃ち殺されるのならばお前が俺を殺せと言う。しかし撃たねば
5秒後に俺がお前を撃つという。

カウントダウンが為される中、葛飾は手が震えて撃つことが出
来ず、あれだけいつも一緒にいて兄貴だと思っていた人を撃てる
はずはないと訴える。若林はそんな甘い考えでは刑事など勤ま
らないとした所で、若林も何者かによって狙撃される。
若林はマリカの事を大事にしてやれとして息を引き取る。

若林は署内での金の使い込みを知られて葉月に揺すられていた。

一方マリカの前に包帯を巻いた澪が現れる。

璃子はオカジョーから最後に届いたメールを開く。
喧嘩した相手にプレゼントするのは、花が一番効果的だと聞いた
とし、オカジョーは璃子の写真と共に花束のデコレーションが
施された動画メールを送ってきたのだった。

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クローン技術の権威である葉月が、娘を助けるために一連の
悲劇を引き起こしたのかと思われていたが、葉月によると更に
黒幕が居るという。浚われたマリカを助け、この殺し合いの
連鎖を防ぎ、黒幕を捕まえることが出来るのか。

いよいよ大詰め。
ドラマとしてはどのようにして収束を計っていくのか。

ドラマとしての整合性を図るためには、クローンで生まれた
人たちが現世に残ることは気まずい物があるし、そしてその
研究者が生き残るというのもまた気まずい物がある。そういう
意味では全滅させる方が収まり処は良いのだろう。

不正に手を染めていた人たちが次々と殺し合いをしていく所は
クローン云々による殺し合いの連鎖以外にも、醜い争いとして
存在している。

澪はついに包帯を取ったけれど、マリカと同じ顔をしていた。
インパクトの有る人物が演じているかと思ったけど、無難な線
で落ち着かせた感じ。それより澪自身がもっと意地の悪い奴かと
思っていたけど、素直な人なのが意外。
彼女自身はクローンではなく人間であり、クローンの元の人物
って事だよなぁ。

最終的には誰が残るのかな。
これだけ殺人事件が起こっているのに、世間の流れとは隔離
されたような印象が有るのが違和感と言えば違和感があるかな。


青柳正宗 - 市川知宏 (19歳、イジメられ、予備校生)
菊池ヒロ - 松坂桃李 (19歳、正宗と乗り変わる?)
葛飾マリカ - 滝裕可里 (19歳、正宗の女友達、省吾の妹)
樋口璃子 - 菊池亜希子 (29歳、生物教師)
青柳加奈子 - 未来穂香 (17歳、妹)

岡部城太郎 - 山ア賢人 (19歳、天才ハッカー、引きこもり)
三雲豪太 - 菊田大輔 (19歳、謎の青年)
小津悟志 - 稲葉友 (19歳、イジメっ子、元高校野球児)
椿栄太 - 桜田通 (19歳、イジメっ子、主犯格)

若林春喜 - 駿河太郎 (32歳、新宿副都心署刑事・先輩)
葛飾省吾 - 牧田哲也 (26歳、新宿副都心署刑事、マリカの兄)
葉月荘一郎 - 志賀廣太郎 (56歳、クローン開発の第一人者)
青柳数馬 - 松重豊 (52歳、父、製薬会社に勤務)

樋口徹 - 渋江譲二 (璃子の兄)

伊藤祐輝、藤本哉汰、森下能幸

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