クローン ベイビー

脚本 - 中山智博(1)(2)、野高みゆき、池田奈津子(3)(4)(6)(8)
(10)(11)大林利江子(5)(7)(9)
音楽 - 仲西匡
音楽プロデュース - 志田博英
チーフプロデューサー - 伊與田英徳、杉山剛
プロデューサー - 川嶋龍太郎、佐藤敦司
演出 - 川嶋龍太郎、岡本伸吾、湯浅典子

http://www.tbs.co.jp/clone-baby/


第11話 最終章〜それでも僕らは生きていく
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人の命は誰のための物なのか。その価値は誰が決めるのか。
最後の戦いが始まろうとしていた。

澪の事は用済みだとして殺害しようとする青柳数馬。それを
見ていた正宗は、嘘だろうという。

その頃マリカは撃たれて傷付いたヒロが倒れるのを目にする。
すぐに掛け寄り抱える。俺の体の中の血は冷たいはずなのに
今日はこんなに暖かいと呟くヒロ。

数馬は正宗に対して、人の命には価値が有ること。優秀な命
の為にはいくつかの粗末な命が犠牲になるのは構わないのだと
いう。正宗にはその価値があり、愛情が有るという。クローン
による殺害の連鎖を止めるには、マスタークローンである澪の
死が必要だという。全ては原因は君が生まれたことにあると
数馬は告げる。

20年前、既にクローン研究の権威だった葉月荘一郎。クローン
を作るには誰かが背中を押してあげるだけだったという。
澪の多臓器不全を治すために、クローンを作り移植した後、
自分が処分したという。正宗はクローンとして生まれ、最初は
偽りの愛情だったが、いざ目にした際に、私の助けを求めている
様だったとして引き取ったという。生まれたクローンは全国に
ばらまいたが、予想外だったのは、正宗がヒロに屋上から突き
落とされた事だった。三雲豪太に命令し、心臓と肺と胃と腸を
移植するために小島竜平から臓器を移植したという。それを
聞いた正宗は、自分も他のクローンの命を使って生きているの
かと呟く。

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正宗は影でクローンの事、葉月荘一郎の事をを操っていたのが
自分の育ての父・青柳数馬である事を知る。それを知った正宗
は彼の暴走を止めることは出来るのか。

なんだかよく分からないようなオチだった。

結局澪は生き残っていた様だけど、その癖クローンによる
殺戮の連鎖が止まったとする理由がさっぱり分からない。
澪を生き残したい気持ちは分かるけど、展開として上手く納める
には、やはり澪の死は必要だったのではないか。
そして肝心の澪も結局何処に行ってしまったのだろうか。

人の命の価値とは何なのか。
人とクローンの扱いが同義であるという前提をドラマとして
確認しておかないと、この辺の主張にはブレがある。

人は一人一人に椅子が用意されていることと、クローン同士
殺し合うとする本能にもまた主張の微妙なズレというものが
有るような気がする。殺し合いに関しては別に特定の誰かが
焚き付けているものではないしね。

主題歌Hurtsの曲はどれもなかなか良かった。


青柳正宗 - 市川知宏 (19歳、イジメられ、予備校生)
菊池ヒロ - 松坂桃李 (19歳、正宗と乗り変わる?)
葛飾マリカ - 滝裕可里 (19歳、正宗の女友達、省吾の妹)
樋口璃子 - 菊池亜希子 (29歳、生物教師)
青柳加奈子 - 未来穂香 (17歳、妹)

岡部城太郎 - 山ア賢人 (19歳、天才ハッカー、引きこもり)
三雲豪太 - 菊田大輔 (19歳、謎の青年)
小津悟志 - 稲葉友 (19歳、イジメっ子、元高校野球児)
椿栄太 - 桜田通 (19歳、イジメっ子、主犯格)

若林春喜 - 駿河太郎 (32歳、新宿副都心署刑事・先輩)
葛飾省吾 - 牧田哲也 (26歳、新宿副都心署刑事、マリカの兄)
葉月荘一郎 - 志賀廣太郎 (56歳、クローン開発の第一人者)
青柳数馬 - 松重豊 (52歳、父、製薬会社に勤務)

樋口徹 - 渋江譲二 (璃子の兄)

森下能幸、谷宗和、金村悠祐


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