コード・ブルー / 2nd Season
(フジTV 2010年・1月期・火22)

脚本/林宏司
演出/西浦正記、葉山浩樹

http://wwwz.fujitv.co.jp/codeblue/index.html


第5話 愛する人

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医者は全力で患者を治すために全身全霊努力をするが、全ての
後に知る。それでも助けられない事もあると。

冴島は悟史の事を見る。彼は血中酸素濃度SPO2値を気にすると
そろそろだなと呟く。医師達もそれを知り悟史の両親に連絡を
取る。

そんな中、道ばたで見つかったという7歳の女の子・上野未来が
運ばれてくる。身体中に打撲痕が有り虐待の可能性も排除でき
なかった。

悟史の両親の文雄と俊子が来ると、医師達は悟史がDNR・・つま
り延命措置をしないことに同意していることが説明される。

当直は藍沢と白石だが、藤川や緋山は帰れずにいた。明日も
仕事は有るのだからと橘は声を掛けるが・・・

耕作は人形を手放そうとしない未来に話しかける。彼女は児童
養護施設"清風園"の子供であることを知る。未来には頭部に
血腫があり、西条によるとまだ手術するような状態には無いと
して経過観察になる。
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人は生きている有る間にはなかなか自分の存在感や存在の価値
というものが分かりづらい。今回田沢悟史が亡くなることで、
彼を悲しむものの人物に焦点を当てる話だった。

いつもは忙しなく5人のエピソードを散見させる様な展開だけど
今回は田沢悟史のエピソードに集中するような話だった。
その分ゆっくりと彼の最期を看取ることが出来たし、逆に
一番最後に近くにいて欲しい人物が仕事に行かねばならない展開
を用意するなど、最後の最後まで癖の有るシナリオを用意した
かなという気がする。

生前人に必要とされる人物が多いほどにその人間の価値が分かると
までは言い切れないけれど、少なくとも最期に看取ってくれる
人の多さを知ることは、遺族にとっては励みになることかも知れ
ない。

ドラマの中ではシーズン1から悟史の存在は、はるかの事を
悩ませる存在としか描かれておらず、一面性だけを持って
判断することの難しさを感じさせるものだけど、最期はそんな
嫌な歴史も全て美しさとして昇華されていく所は綺麗なオチ
だったのではないか。

最後の最後まで医師としての使命を全うしたような事で、彼の
人間性がより際立たせるものだったし、父親が最期に立派な人
ではなく普通で良いので生きていて欲しかったとするセリフ
がダイレクトで遺族の気持ちを現していたと思う。

藍沢耕作 …… 山下智久 (フェロー)
白石恵 …… 新垣結衣 (フェロー)
緋山美帆子 …… 戸田恵梨香 (フェロー)
冴島はるか …… 比嘉愛未 (フライトナース)
藤川一男 …… 浅利陽介 (フェロー)

田所良昭 …… 児玉清 (救命救急部部長)
森本忠士 …… 勝村政信 (整形外科が専門)
梶寿志 …… 寺島進 (ベテランパイロット)
西城章 …… 杉本哲太 (脳外科部長)
三井環奈 …… りょう (産婦人科と新生児医療の専門医)
橘啓輔 …… 椎名桔平 (翔陽大本院から)

轟木聖子 …… 遊井亮子
安西康行 …… 樋渡真司
辻陽子 …… 垣内彩未 (看護師)
園田大介 …… HILUMA (医師)

田沢悟史 …… 平山浩行 (ALS難病。はるかの彼)
藍沢絹江 …… 島かおり (軽度の認知症、耕作の祖母)
白石博文 …… 中原丈雄 (恵の父)
絹江を尋ねてきた …… リリー・フランキー 

田沢俊子 …… 大塚良重 (悟史の母)
田沢文雄 …… 清水昭博(悟史の父)
上野未来 …… 杉山優奈 (7歳、清風園の孤児)

大竹浩一、中島葵、鹿野良太
栗原みぃか、木内友三、長谷川ほまれ、ヘイデル龍生

評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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