コード・ブルー / 2nd Season
(フジTV 2010年・1月期・火22)

脚本/林宏司
演出/西浦正記、葉山浩樹

http://wwwz.fujitv.co.jp/codeblue/index.html


第8話 理由

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大切な事を犠牲にして医者が身を粉にして働く。金のため?
名誉のため?

白石は父親に会いに行くために、田所に許可を取り8時の飛行
機を予約する。白石は耕作に語りかける。父親とは会えたのか
と。逢った事を告げ、母親が自殺した原因はオレが産まれた
からだったと告げる。祖母にはその事をまだ話していないと。

緋山の元に三井がやってきて、相手弁護士から説明の申し入れ
が有ったという。三井は自分も過去に同様のことが有ったとし
て緋山に同情する。

そんな中、病院には通勤途中の事故で娘・由真を亡くした母・
時田早苗がやってくる。亡くなったことを受け入れきれず毎日
来ている事に冴島はなんと言って良いのか分からず、藤川が
対応に出る。

そんな中、Dr.ヘリ要請が来る。18歳のサッカーを終えたばかり
の高校生がアナフィラキシーショックで倒れたという。しかも
次々と同様の症状で通報が来る。現場に行くと県立高倉西高校
の生徒は次々とバスの中から出てきて嘔吐や意識障害で倒れて
いく。
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病院は集団アナフィラキシーショックの患者で溢れる中、
緋山は患者から訴訟を起こすかどうかの説明を弁護士同伴で
求められる。果たして患者と医師の僅かながらの掛け違いは
上手く合致していくのか。

緋山が業務に関われないことでそのしわ寄せが来る流れと、
医師と患者、仕事上やプライベートで受けた心の傷を背負い
つつも時は流れていくことを強く印象づける。

海外ドラマ「グレイズ・アナトミー」ばりに、一つの心の傷を
永遠と引きずる様な展開で、前進するであろう事は伺えるもの
の、展開としては繰り返し似たような状態が描かれている。

特に冴島のエピソードは一話で処理されず継続したままの流れ
を汲んでいる。

ちょっと今回は通常業務の描写がイマイチ効果的ではなかった。
集団アナフィラキシーショックで、高校生の岸田、大江、今井
などのやりとりに於いてはかなりドラマで浮いており、無理
矢理サッカーの例えになぞられて作成された感じがする。
互いに思い合っていることを強調する訳だが、表現の不器用な
男子がこの様なやりとりをするのかどうか、ちょっとドラマ
っぽさが有ったと思う。

白石は自分だけ職場を離れるわけにはいかないと感じて、電話
だけの会話になるが、逢えないことで逆に互いの気持ちを強く
印象づげあったし、耕作は上手く自分の中で事実を受け止め
処理した感じだ。

なんといっても今回は緋山の心情が最も色濃く描かれ、患者
不信である今の心情に、悲観的な言葉だけが強く印象づけられ
た。ここにあるリスクを知り乗り越えてこそ、医者としての
資質を得ていくものだとは思うんだけどね。

「救命病棟24時」のシーズン4の小島楓の件のように訴訟は取り
下げられる方向になるかな。


藍沢耕作 …… 山下智久 (フェロー)
白石恵 …… 新垣結衣 (フェロー)
緋山美帆子 …… 戸田恵梨香 (フェロー)
冴島はるか …… 比嘉愛未 (フライトナース)
藤川一男 …… 浅利陽介 (フェロー)

田所良昭 …… 児玉清 (救命救急部部長)
森本忠士 …… 勝村政信 (整形外科が専門)
梶寿志 …… 寺島進 (ベテランパイロット)
西城章 …… 杉本哲太 (脳外科部長)
三井環奈 …… りょう (産婦人科と新生児医療の専門医)
橘啓輔 …… 椎名桔平 (翔陽大本院から)

轟木聖子 …… 遊井亮子 (管制官)
安西康行 …… 樋渡真司 (サブパイロット)
辻陽子 …… 垣内彩未 (看護師)
園田大介 …… HILUMA (医師)

藍沢絹江 …… 島かおり (軽度の認知症、耕作の祖母)
白石博文 …… 中原丈雄 (恵の父)
藍沢誠次 …… リリー・フランキー (耕作の父)

野上直美 …… 吉田洋 (野上翼の母)
野上明彦 …… 松田賢二 (直美の兄)
春日部 …… 田窪一世 (事務長)
相馬 …… 隈部洋平 (弁護士)

岸田 …… 永嶋柊吾
時田早苗 …… 水木薫
羽田 …… 島津健太郎

泉澤祐希、喜安浩平、飯島耕大、真鍋卓也


評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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