崖っぷちのエリー この世でいちばん大事な「カネ」の話 (2010年7月期・テレ朝金曜21時枠) 原作：西原理恵子 脚本：佐藤久美子(1)(2)(3)(4)(6)、山本あかり(5) 音楽：仲西匡 演出：塚本連平、白川士 チーフプロデューサ：深沢義啓 プロデューサ：奈良井正巳、川西琢、井上竜太 http://gakeppuchi.asahi.co.jp/

第6話 人気漫画家の(秘)壮絶半生!!危険な熟年同窓会
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絵里子の連載から一年が経つ。しかし一年が経った現在でも
彼女の原稿料は僅か月に8万1200円。その事に不満を持つと、
そもそも連載しているのが一社だけなので、そんなものだという。
梅本にギャラをあげてくれとするが、当然却下。そろそろ単行本
を出させてくれないかとするが、出版不況の現在そう簡単に
出せるものではないと言われる。

光代は中学時代の同窓会の知らせが来ていることに気がつく。
それを知った絵里子は、折角だから行ってくれば良いと告げる。
会費の5千円も絵里子の原稿料が入ったばかりで、彼女が出して
上げることに。

光代は土佐のアランドロンと呼ばれた武田に逢うことを楽しみに
して同窓会会場に行く。
土佐勝尻中の同窓会会場に行くと、武田は来ていたが案の定
当時の面影はなかった。光代は持参したタッパーに、料理を
熱心に詰め込む。
そんな中、かつての友人・真山佳江の姿を見掛ける。
あか抜けた佳江の姿。佳江は光代はあの頃から全然変わって
いないという。光代は彼女に二人の夫が亡くなっていること、
そして一千万円の借金を残していったので、それを返済する
為に東京に出てきたことを語る。佳江は夫は出版社に勤めて
いたが、先程独立して成功を収めているという。今度是非家に
も遊びに来てくれという佳江。

帰宅する光代はその事を話すと、絵里子は是非出版社の夫に
逢うために彼女の家に行こうという。
早速家を訪れると、自分の連載を出版社で本にして欲しいと
頼む。佳江は了承し、どうせならば書き下ろし/オリジナルで
出版すれば良いという。テーマは"女の愛と人生"。ロマンチック
でドラマチックな物語だとして、出版社で人気のあるセレブ
ラブシリーズを見せられる。これを参考にして書いて欲しいと
告げられ、現在の世の中では夢の有るものが売れると言われる。

絵里子は早速翌日出勤すると、みんなに出版が決まった事を
告げる。

そんな中、光代の元に佳江から困ったことがあるとして相談を
受ける。家政婦が辞めてしまったとの事。光代は日給が一万円
だと聞くと、仕事をすることになる。
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母親・光代が学生時代の同窓会に出たことで、友人・佳江と再会。
彼女は夫の成功によってセレブ主婦へとなっていた。
絵里子は彼女の夫が出版社の人間だと知り、自分の本を出版する
ために何とか逢わせて欲しいと頼む。

光代が娘の為にする事。そして娘が光代の為にする事。
二つのベクトルが二人の愛情というものを強く感じさせるもので
上手い関係性を描いた。

金の有無がその人の人間性を図るものではないこと。
金が無いにも関わらず、安易に金を受け取ることを拒絶する様な
相原親子。
特に母・光代は、家政婦の仕事が月30万円にもなることを知って
疑問を持つ辺り、とても庶民的な感覚を持つ。

絵里子がしたい事をさせるのが光代の気持ちではあるが、単行本
化に際して絵里子がしている事が、自分の本意ではないことを
知って軌道の修正を図っていく。

絵里子の絵に関して、鴨田と正宗の対応の違いが、絵里子にとっ
て必要な人物というものを上手く浮かび上がらせたのでは無か
ろうか。

佳江がぞんざいに扱う絵里子の原稿だが、それがきっかけで
絵里子が売れ始めてしまう辺りが、ワンパターンではあるが
上手く収まる話だった。
出来れば佳江が絵里子という逸材を逃したことでの、佳江の夫
の反応みたいなのが見られると良かったのにね。


相原絵里子 …… 山田優 (大富豪漫画家が夢)
鴨田丈一 …… 塚地武雅 (元戦場カメラマン)
平泉正宗 …… 小泉孝太郎 ("週刊秘宝"編集者)
氷室竜次 …… 田中要次 (絵里子の親戚)
梅本勝男 …… 大杉漣 ("週刊秘宝"編集長)
相原正造 …… 陣内孝則 (絵里子の父)
相原光代 …… 渡辺えり (絵里子の母)

酒巻謙策 …… 升毅 (桜華美術大・教授)
ユカ …… 中園友乃 (桜華美術大・生徒)
アミ …… 井村空美 (桜華美術大・生徒)
浅川タケル …… 濱田龍臣 (いじめられっ子)
春日太郎 …… 仲本工事 (キャバクラ"フェニックス"店長)
浅川葉子 …… 佐藤江梨子 (キャバ嬢)

川田すもも …… 石井美絵子 (文暁社別館)
小湊進 …… 中原和宏 (文暁社別館)
矢野哲哉 …… 八神蓮 (文暁社別館)
竹内雄太郎 …… 桜観 (文暁社別館)

真山佳江 …… 東ちづる (セレブ妻)

大島蓉子、重田千穂子、大久保運、西本竜樹、内藤トモヤ
川口圭子、勝倉けい子、石浜美希

評価：★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)