崖っぷちのエリー
この世でいちばん大事な「カネ」の話
(2010年7月期・テレ朝金曜21時枠)

原作:西原理恵子
脚本:佐藤久美子(1)(2)(3)(4)(6)(8)、山本あかり(5)(7)
音楽:仲西匡
演出:塚本連平、白川士
チーフプロデューサ:深沢義啓
プロデューサ:奈良井正巳、川西琢、井上竜太

http://gakeppuchi.asahi.co.jp/


第8話 最終章・西原理恵子(秘)壮絶半生!!失踪…失業…涙の告白
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鴨田は梅本に話しかける。今でも奇跡の一枚を撮ったのが自分
では無いことが言えなかったを後悔しているという。そんな
二人の会話を正宗は聞いてしまう。

正宗はその話を詳しく聞こうと鴨田の部屋にやってくるが、なか
なか話を切り出すことが出来無い。今度出版社の社長が替わる
と、別の話を思わずしてしまう正宗。そこに絵里子がやってきて
今度の自分の漫画のネタとして"売り込み物語"を描くと告げる。

そんな中、文暁社出版では社長が息子に交代する。
社長は桐野達彦。出版のプロではないが経営のプロだという。
桐野は役員たちを前にして、今発刊している雑誌の全てを廃刊
にすると言い出す。合理化のためだけに廃刊にするのか?と
否定的な意見が出るが、古くさい文芸誌、差別化の図れない
ファッション誌、低俗な週刊誌など必要ないとして一ヶ月以内
に廃刊するという。

絵里子が出社すると社員たちが暗い顔をしているのに気がつく。
話しを聞くと廃刊の危機にある事を知らされる。全ては新社長
の方針だと聞くと、絵里子は早速社長の元に行き説得しに行くと
いう。

桐野の元には梅本も訪れていた。しかし桐野からは頭を下げたり
情に訴えれば方針が変わると思っているのかと告げられ、これは
あくまでビジネスであり従えないならば辞めれば良いと言われる。
桐野は梅本がかつて「ウィークリージャーナル」に在籍して
いた事を知っており、永田町のスクープを暴こうとして三流紙に
左遷されたのを知る。何故そんな部署にいるのかと問われると
梅本は好きだからと答える。

絵里子も梅本の元に合流し説得しようとするが、桐野からここは
貴方の様な人物が来るところではないと言われる。しかし絵里子
は楽しみにしている読者が居ることを訴える。梅本も高尚な
人間ばかりではないことを告げ、誇りを持って"週刊秘宝"を
作っていることを告げる。桐野はどうしても存在させたいのなら
ば、条件を出すとして、売り上げを3万部にしろという。期限
は一ヶ月。それは今の売り上げの倍の発行部数だった。

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突然出版社の社長が交代し、方針の転換により週刊誌が閉刊
の危機に遭う。なんとか部数が売れれば存在されるとするが
その為にはスクープが求められる。果たしてどんなスクープ
を見つけるのか。

ようやく引っ張り通してきた鴨田の奇跡の一枚が明らかになる
と共に、それをネタにして話題性を集めるという、大胆な展開
が用意された。

ドラマとしては勿論鴨田の写真の件も有るけれど、絵里子が
彼のことをどう思っているのか、その辺の心情なども同時に
表現されて、二人が結ばれて行くであろう道筋を作った様な
流れだ。

雨が降って地が固まった後に、サプライズとして訪れる崩壊。
ドラマとしての定石では有るけど、なかなか最終話に興味深い
流れのまま繋げたのではなかろうか。

それにしても二週に渡ってママが出なかったね。


相原絵里子 …… 山田優 (大富豪漫画家が夢)
鴨田丈一 …… 塚地武雅 (元戦場カメラマン)
平泉正宗 …… 小泉孝太郎 ("週刊秘宝"編集者)
氷室竜次 …… 田中要次 (絵里子の親戚)
梅本勝男 …… 大杉漣 ("週刊秘宝"編集長)
相原正造 …… 陣内孝則 (絵里子の父)
相原光代 …… 渡辺えり (絵里子の母)

川田すもも …… 石井美絵子 (文暁社別館)
小湊進 …… 中原和宏 (文暁社別館)
矢野哲哉 …… 八神蓮 (文暁社別館)
竹内雄太郎 …… 桜観 (文暁社別館)

桐野達彦 …… 上川達也 (新社長)

花王おさむ、森下哲夫、真下有紀、田中護、古川真司
光宣、朝日奈こうや、みうらりょうこ、佐藤晨、有村昆
マヌエルドンセル、アディティビローレ、キムサムハルコ
ポールジャレインカララ、ポールジャラルドカララ
タナカグレースメグミ、ジョーモハメッド


評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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