崖っぷちのエリー この世でいちばん大事な「カネ」の話 (2010年7月期・テレ朝金曜21時枠) 原作：西原理恵子 脚本：佐藤久美子(1)(2)(3)(4)(6)(8)、山本あかり(5)(7) 音楽：仲西匡 演出：塚本連平、白川士 チーフプロデューサ：深沢義啓 プロデューサ：奈良井正巳、川西琢、井上竜太 http://gakeppuchi.asahi.co.jp/

第9話 西原理恵子の壮絶半生!!結婚&夫の急死…悲劇は突然に
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鴨田が奇跡の一枚を撮った本人ではないことを暴露した後、
アパートの部屋から彼の生活用品の全てが無くなり、彼自身も
何処かに居なくなってしまう。まさか変な事を考えたりしてい
ないよなと絵里子は呟き、正宗と共に心当たりの場所を探す。

文暁社の鈴木は、"週刊秘宝"の編集長を新しく坂田が就任する
事を告げる。梅本は責任を感じて自ら辞表を出したという。
坂田の新しい方針として、"週刊秘宝"では風俗やギャンブルは
取り扱わず、絵里子の連載も打ち切り。更にはこれまで出版
した本の版権契約も打ち切ると言い出す。

光代が出稼ぎの民宿から帰宅すると絵里子は鴨田が居なくなった
事を語る。いつも力になってくれていた彼が近くにいるのが
当たり前のようになっていたという。それを聞いた光代は娘に
絵里子と鴨田はどこか似ており、好きなことは決して辞められ
ない性格だという。

翌日から絵里子は持ち込みで営業するも、全く成果無し。
しかも帰宅するとアパートが立て替えする事が決定し、立ち退
きを迫られる。仕事はなく住むところもない、底には底がある
もんだと絵里子はやけくそになる。そんな中、梅本から電話が
鳴る。

梅本から呼び出されたビルへと足を運ぶと、そこは廃墟のよう
な所だった。梅本を見ると何で一言も言わずに居なくなるのか
と文句をつける。すると梅本は、ここは俺が新しく作った
編集社である事を告げる。また秘宝みたいな雑誌を作ると言う。
創刊号の絵を絵里子に描いて欲しいと頼むと、快く了承する。
正宗は尊敬する梅本の下で働きたいとして、協力する事を約束
する。後は鴨田が帰ってくるだけだった。

そんな中、帰宅すると目の前に鴨田の姿があった。
何処か以前よりもワイルドでやさぐれた感じのする鴨田。
絵里子は何も言わず心配をかけた鴨田に思わず"バカヤロー"と
声をかける。鴨田は今までしてきた経緯を語る。
家財道具の全てを売って旅に出てきたこと。もう一度撮りたい
写真を撮るためのものだという。絵里子に完成した写真を一番
に見てもらいたいという彼。
絵里子は鴨田にアパートが取り壊しになった事を告げる。
今時1万5千万のアパートは貴重だったという。鴨田は絵里子に
じゃあ一緒に住むかと告げ家賃が浮くと告げる。しかしそれは
実質的なプロポーズだった。まだ付き合っても居ないのに
何で結婚なのかと問い、プロポーズは気持ちやムードを大切
にするものだという。鴨田は断られたと思い、それならば良い
と諦めるが、どれだけ身勝手な奴なのかと一言告げると、お前
が近くにいないとつまらない事を告げ、okの返事を出すのだっ
た。
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鴨田が居なくなった事で、絵里子にとって彼が如何に大切な
人であるのかを実感していく。
そんな中、会社では梅本が辞表を出して方針を転換した事で
絵里子はお払い箱になってしまう。更にアパートまでも立て直
しで追い出される状況の中、彼女は幸せを掴むことが出来るの
か。

最終話は、相原家のその後と鴨田との関係を追った様な話だ
った。

元々このドラマは10話を想定していたのか、結婚が決まって
から家を建てるまでのエピソードが妙に省略されていたな。
借金を返すという辺りの段取りも無視している所があるし、
絵里子が成功を納めるも、金が儲かったのかどうかはイマイチ
よく分からないところがある。鴨田に対する世論もどういう
事になっているのか明かされる事がなかった。

ドラマとしては絵里子の実直さや性格が出るような話で、
彼女の人生に於ける絵の拘りが見て取れるモノだったし、
自分の人生を漫画のネタにした彼女は、夫の死さえもネタに
する程のバイタリティあふれる感じが上手く出ていたと思う。

ドラマの性質を考えると軽く見られてしまう類の内容では
有るが、ガジェット通信だかJ-CAST辺りで酷評されていた
程酷いような内容ではなかった。

そういえば最終話は西原理恵子さん自らが登場していたね。


相原絵里子 …… 山田優 (大富豪漫画家が夢)
鴨田丈一 …… 塚地武雅 (元戦場カメラマン)
平泉正宗 …… 小泉孝太郎 ("週刊秘宝"編集者)
氷室竜次 …… 田中要次 (絵里子の親戚)
梅本勝男 …… 大杉漣 ("週刊秘宝"編集長)
相原正造 …… 陣内孝則 (絵里子の父)
相原光代 …… 渡辺えり (絵里子の母)

川田すもも …… 石井美絵子 (文暁社別館)
小湊進 …… 中原和宏 (文暁社別館)
矢野哲哉 …… 八神蓮 (文暁社別館)
竹内雄太郎 …… 桜観 (文暁社別館)

大河内利光 …… 山下真司 (作家)
坂田 …… 小須田康人 ("週刊秘宝"新編集長)

花王おさむ、久保晶、森康子、桜田画大、花ヶ前浩一
松原正隆、結城さなえ、正木佐和、植田ゆう希、西本晴紀
日高柚奈、猪股りおん、土屋咲蘭

評価：★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)