GM 〜踊れドクター
(2010年7月期・TBS日曜21時枠)
General Medicine

脚本:林宏司
演出:武藤淳、生野慈朗、渡瀬暁彦
医療監修:生坂政臣
プロデューサー:鈴木早苗、飯田和孝

http://www.tbs.co.jp/GM-odore/


第1話 診断の天才登場
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岩下登と戸倉真吾の間で教授選の一騎打ち。将来を約束されて
いた氷室新太郎だが、浮気により離婚してからというもの、彼
を指示するものはいなくなっていた。
大山剛三はそんな氷室に、英仁大学付属名峰病院総合診療科、
通称"ソウシン"に行くよう指示される。

後藤英雄は飛行機の中で、少年隊のDVDを見る。
隣に座っていた小向桃子が興味深そうに見ていたので、英雄は
彼女にDVDを手渡す。彼女は英雄が少年隊の一人かと思って声を
かけるが、似ているだけとの事。彼はかつてアミ&ゴーでデビュー
したことがあるという。社長から新メンバーが見つかったとの
連絡を受け、25年ぶりに再デビューを果たすのだという。

そんな中機内では、CAが客の中で医者を探し回る。
男性が突然目眩がして倒れたという。研修医の桃子は名乗り
出て容体を見るも、血圧は190を越え危険な状態。恐らく小脳
出血しているのではないかとして、すぐに近くの飛行場に緊急
着陸させるべきだと進言するが、最短でも1時間かかるという。
英雄は患者の目を見て、恐らく良性発作性頭位めまい症だと
告げ、適切な対処法を知らせる。するとあっと言う間に患者は
容体が良くなる。
桃子は彼の名刺を見て医者なのか?と問うが、ボクはダンサー
だと告げる。

神経内科の郷田良夫の元に斉木武雄が運ばれてくる。
MRIを見た結果、診断は全身の筋肉が萎縮する筋萎縮性側索硬
化症(ALS)で、現在は治療法がないという。それを聞いた妹の
須藤葉子は、余命を尋ねると3ヶ月だと言われる。

桃子は早速名峰病院総合診療科にやってくる。
入り口で本木健介に逢うと、アメリカでは最先端であるソクシ
ンを自ら希望したと告げる。
ソクシンには、漆原誠司、後田淳、町谷玲奈、そして桃子と同時
にこの科に配属された氷室慎太郎が居て、互いに簡単に挨拶
することになる。

そんな中、早速セカンドオピニオンとして神経内科で診断を受
けた斉木武雄が運ばれてくる。氷室は三流医大の出身故に、
目の前の患者の症状が良く解らなかったが、研修医の桃子は、
舌の萎縮が無い事を疑問視し、ALSならばその症状が有るはず
だという。一緒に付き添っていた妹・葉子は、兄はプロカメラ
マンになるのが夢だが、ずっと父親の介護をしており、三年前
に父が亡くなった事で再出発する矢先にこんな病気にかかって
しまったという。
一連の会話を聞いていた事務長の曽根智雄は氷室慎太郎を呼び
出し、郷田の診断に異論があるのか?と問い、余計なことは
しない方が良いと忠告する。

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明峰大学付属病院の総合診療科(ソクシン)。
アメリカでは最先端だとされるが、日本では出来ない医者の集
まりだとされ、病院の中でも問題の科だった。
そんなソクシンに、新たに三人の医師がやってくる。
研修医の小向桃子、教授の娘と結婚して将来が安泰だとされて
いた氷室慎太郎、そしてダンサーが職業だとする後藤英雄。
そんな彼らが病院の窓口の様な幅広い診療をすることが出来る
のか?

ドラマとしては相変わらず「ドクター・ハウス」の様な病理を
解明していく内容だ。
キャラクター揃いという感じはするけれど、研修医の桃子が
ここまで突っ込んだ医療が出来るのかという設定や、主人公が
ダンサーという奇抜な設定に、少々嫌悪感を感じるものかも
知れない。
ただ初回を見た限りでは、ダンサーという事を面白くコメディ
として昇華していた感じはするので、このままあんまり奇抜
な事はしないで欲しいなと願うばかりである。

多部ちゃんはいじり甲斐が有るので、彼女の存在だけでドラマ
が面白くなりそうだ。後藤を引き留める為に、目をまん丸にし
て、氷室をZOOの一員にしてしまう辺りの狡猾さ。日本人形だと
か、目が腫れていると揶揄されつつも、虐め甲斐が有るような
愛くるしいリアクションが見えてとても良い感じ。

病院の権力争いとか科間の問題とか、その辺の政治的パートは
ベテランの椎名桔平や生瀬勝久に任せていくことになるのだろう。

他の病院の医師をアルバイト感覚で雇うことなど出来るのか
とか、総合診療科というのが名ばかりで、日本では上手く
患者の病気を総合的に見る医師が居ないことなど、問題は多そ
う。

林宏司さんが脚本なので、まずシナリオの骨子に関しては
問題が無いと思うのだが、漫画っぽい設定の周りのキャラクタ
ーを上手く使いこなすことが出来るのか。下手すればとても
安っぽいドラマになりそうだね。


後藤英雄 …… 東山紀之 (明峰大学付属病院スーパードクター)
小向桃子 …… 多部未華子 (研修医)
氷室慎太郎 …… 椎名桔平 (部長、浮気して離婚、降格)
漆原誠司 …… 生瀬勝久 (総合診療科の医師)
本木健介 …… 大倉忠義 (看護師)
後田淳 …… 吉沢悠 (医者、対人恐怖症)
大山剛三 …… 大和田伸也 (学長兼院長)
曽根智雄 …… 八嶋智人 (事務長)
町谷玲奈 …… 小池栄子 (医者、手術が好き)

郷田良夫 …… 岩松了 (神経内科)
須藤葉子 …… 三浦理恵子 (武雄の妹)
斉木武雄 …… 山口粧太 (43歳、難病?)

岩田明、大塚秀記、坂根泰士、内藤均、山本勝、別府あゆみ
日高勝郎、中田真弘、渡辺裕也、若狭勝也、佐々木香与子


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