GM 〜踊れドクター
(2010年7月期・TBS日曜21時枠)
General Medicine

脚本:林宏司
演出:武藤淳、生野慈朗、渡瀬暁彦
医療監修:生坂政臣
プロデューサー:鈴木早苗、飯田和孝

http://www.tbs.co.jp/GM-odore/


第2話 原因不明
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伊豆の海で真咲泉は友人の洋子らと共に潜水して楽しむ。

一方病院では後藤英雄が世界最高峰のGMで有ることを知った
桃子は、この病院で唯一有能な医師である彼から学ばなければ
ならないと彼をなんとか引き留まらせることにする。
英雄は早速ダンス仲間に挨拶しようとするが、桃子は彼らも
ダンスで挫折したのであり、まずはソウシンを立て直して、
生活を安定させる事が必要だと告げる。立て直るまではダンス
の話は厳禁であり、私がマネージャー役を果たすと告げる。
氷室はZOO時代はポニーと言われていた事を語る。そんな二人
の様子を事務長の曽根が見ていた。

伊豆の海にいる泉と洋子。洋子は最近の泉は変わったように
アウトドア派になった事を驚くと、彼女は自分の人生をやり
直したくなったという。しかし次の瞬間彼女は足が痛くなり
クルーザーの甲板から海へと落ちてしまう。

氷室はその頃、ソウシウの部長として、部下たちに何が出来る
のか本を見て勉強する。モチベーションを高めるのがリーダー
だとして、先ずはソウシンを立て直すことを決意する。

後藤はソウシンの医局があまりに汚い事を知り自ら掃除して
いくなか、氷室は事務長の曽根に、氷室を雇うことを提案する。
曽根は今度理事会にかける事を約束する。
そんな中、曽根は救命の患者をソウシンで診て欲しいと告げる。

患者は真咲泉(24歳)。三ヶ月で三度もこの病院を訪れていると
いう。四肢の筋肉痛で来院したとの事。血液尿検査、心電図、
心エコー、脳波、頭蓋・胸部CT、全て異常がない。詐病ではない
のか?と疑う。
そんな中、検査よりもきちんと問診する事が大切で、患者の
行動や生活習慣を先ず聞くべきだと後藤は告げる。
それを受けて氷室は彼女を問診する。
その日は素潜りしており、シュノーケリングをつけて水面を
潜っていた程度。一度シャコ貝を見るために海底まで潜った
という。氷室は潜水病ではないか?として高圧酸素療法を行う。
するとすぐに症状が解法に向かい、退院することになる。

一方氷室の机には何者かから手紙が届く。また笑顔を見せて
欲しいとしたことから、別れた妻・多恵からのものだと勘違い
する彼。
投書箱には、先程治療していった真咲からソウシンを絶賛する
様な当初が書き込まれ、ソウシンを潰そうとしていた大山や
曽根は頭を抱える。

しかし後日再び倒れて彼女は運ばれてくる。
今度は富士山に登山しに行った事で、山頂付近で手足に痛みを
生じたという。高山病か?。町谷は先日は海に行ったばかりなの
に、今度は山に行っていることから躁病ではないか?と告げる。
入院している真咲の尿が血の色で真っ赤になっている事から、
横紋筋隔解症を発症し、腎不全を併発したのだろうと診断する。
すぐに点滴することになる。更に腕を見ると皮下出血の跡が有り、
DICにもなっている可能性が有った。放っておくと全身から
出血するのではないかという。
DICの原因として考えられるのは、感染症、悪性腫瘍、自己免疫
疾患。感染症と悪性腫瘍の可能性はすぐに消え、自己免疫疾患
を疑う中、ステロイドが利いて血小板値が回復したことから
自己免疫疾患だったのだと告げる。

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突然病院にやってきた踊る医師・後藤はMGNで学んでいたスー
パードクターである事を知る。桃子はなんとか彼から学びたい
として、強引に嘘を付いて彼を引き留まらせるのだが・・・
そんな時、謎の痛みで何度も通院してくる女性患者が現れる。
病状だけでなく、突如アウトドアばかりを繰り返す人物だと
いう事で、精神疾患も疑われていく。

完全にドクターハウス的ドラマだったけど、減らず口を語る
先生が居ないので物足りないか。カッディ先生のようないじり
甲斐の有る上司が居ると面白いのだけどね。

色々と気難しい感じの病名が出てきたが、彼女が病気を発症する
原因の共通項は一体何なのかがポイントとなる話だった。

検査だけでは絶対に分からないであろう病状という事で、医師
と患者の会話の必要性が唱えられ、患者の行動を探っていく。

ドラマとしては人生はやり直せるものなのかが裏のテーマと
して存在していた。
患者の真咲も浮気して彼氏と別れた役回りであり、後藤や
氷室の中にも、過去とは切っても切れないものが有る。

ドラマを見ているとドクターハウスの中のエピソードでも有っ
た様な気がする水の飲み過ぎから引き起こされる病気なのか?と
思っていたけど、低酸素状態で発症する遺伝性の鎌状赤血球が
問題らしい。マラリアが発生するような地域でマラリアの発症
を抑えるためにこの様な形状に人間の体が変化していったもの
のようだ。
ドクターハウスでも黒人特有の病気とか、アジア特有の病気
とか色々出てくるものね。

それにしても多部ちゃんは可愛いな。
冒頭で東山さんとのやりとりで一瞬に引き付けられるモノがある。
約束を破ったらげんこつですよみたいなリアクションが笑えた。
後藤も人の事を名前で呼ばずにあだ名でしか呼ばないし、
日本のドラマは呼び名で笑わせる事が多いよね。


後藤英雄 …… 東山紀之 (明峰大学付属病院スーパードクター)
小向桃子 …… 多部未華子 (研修医)
氷室慎太郎 …… 椎名桔平 (部長、浮気して離婚、降格)
漆原誠司 …… 生瀬勝久 (総合診療科の医師)
本木健介 …… 大倉忠義 (看護師)
後田淳 …… 吉沢悠 (医者、対人恐怖症)
大山剛三 …… 大和田伸也 (学長兼院長)
曽根智雄 …… 八嶋智人 (事務長)
町谷玲奈 …… 小池栄子 (医者、手術が好き)

真咲泉 …… 中村ゆり (24歳、遺伝性の病気)
多恵 …… 清水美沙 (慎太郎の元妻)
目黒 …… 田中幸太郎 (泉の元彼)
洋子 …… 三村恭代 (泉の友人)


評価:★★★★★☆☆☆☆☆ (5.0)

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