GM 〜踊れドクター (2010年7月期・TBS日曜21時枠) General Medicine 脚本：林宏司 演出：武藤淳、生野慈朗、渡瀬暁彦 医療監修：生坂政臣 プロデューサー：鈴木早苗、飯田和孝 http://www.tbs.co.jp/GM-odore/

第10話 院内感染
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英雄の為に彼の望むデビューに付き合ってあげようとして、
ソウシンの医師たちはダンスのレッスンに励む。桃子がみんな
を後押しし、ハードなレッスンをする中、町谷は不満を持ち
桃子自身は踊れるのか?という。

一方大山は、曽根の策略に合い解任に追い込まれ、明峰大付属
病院は中国のリネンメーカーに売却される事になる。
小児科、産婦人科、ソウシンは廃止し、新たに外国の富裕層
向けの人間ドックを作るという。大山は曽根に他に言うことは
無いのか?と問うと、バリトンボイスは二度と聞きたくない事
を呟く。

そんな中、病院内で突然人が倒れ、院内感染の疑いが出てくる。
肺炎、咳、咽頭痛、熱は38度から39度。患者だけでなく看護師
の中にも4人が感染して倒れる。

曽根はソウシンにいくと、病院が売却される事を告げ、今の院長
は解任し、城東大の名誉教授を新院長に迎えることを告げる。
曽根は大事に至る前にこの病院で起こっている事態をソウシンで
なんとかしろと告げ、最後の仕事であると命じる。

氷室はみんなの元に行き、廃止になろうと関係なく、原因を
突きとめるのが自分たちの勤めだと告げると、桃子はそんなの
分かっているとして、既にみんなで原因を考えていた。
嘔吐や下痢などの症状が見られないことから、食べ物からの
感染ではなく、空気感染、又は飛沫感染が疑われた。

曽根が来て以来、メディカルツーリズムとして世界中から患者
や医療従事者を病院に迎えている事。人間ドックセンターの
看護師が感染していることから、日本にはないウィルスも
考えられる。アデノウイルスによる急性咽頭炎や鳥や豚の
インフルエンザなのか。取りあえず血液を採取し、PCR検査を
するよう指示する。もしかするとSARSの可能性も否定できなか
った。

氷室は大山とエレベーターで逢うと、まだやるべき事が有ると
告げる。貴方は呼吸器内科の医師だと告げる。
一方桃子と英雄もエレベーターで逢う。英雄があまりに真面目
に対処している事に対して、自分が言った言葉が尾を引いて
いるのか?と問う。約束は約束なので、踊りに付き合うことを
告げる。
また桃子は英雄がヘッドGMを蹴った事を知り、日本にソウシン
を知らしめるチャンスなのに、自分のことしか考えていないと
再び彼を非難する。しかしそんな桃子もまた病気に感染して
倒れてしまう。
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病院の売却が決定していく中で、突然病院内で患者やスタッフ
が倒れていく事態が発生する。院内感染が疑われる中で、曽根
は隠蔽工作しようとするのがばれて、契約の取り消しが行われ
る中、桃子や曽根自身も病気にかかって倒れてしまう。

踊りの件がどう処理されるのか気になる展開だった。
ここまで来たのならばもう少し踊りのオチで時間をとって
欲しかった気がする。

さて今回の内容は、感染源を疑っていくもの。
リケッチア感染症の一種のQ熱とか、マダニに刺されて起こる
ツツガムシ病・紅斑熱、重症マイコプラズマ肺炎などが疑われ、
その為にテトラサイクリン系抗菌役が使われるも、当然ながら
効果無し。
重症肺炎 ARDS(呼吸促進症候群)に悪化し、人工呼吸器まで
必要になる事態が訪れるも、結果的には、はしかと水疱瘡と
いう聞き慣れたものが原因だった。

ドクターハウスのシーズン2以降、患者の私生活の中での病原を
探すために患者の部屋などを捜索することが多くなったが、
そんな感じの展開だった。

はしかと水疱瘡だけでそんなに重症化するのか?とか、医師の
多くが危険だというのにマスクをせずに治療に当たろうとして
いるところとか、おたふく風邪のように大人で病状が発症する
と大変なのかと思うところが有るが、今回も全員で協力し合い、
最終的には英雄が病名をまとめ上げるという事で、一件落着。

桃子が何故ソウシンで学びたいのか、そんなエピソードが語られ
たり、医師としての功績を認められるよりも仲間の存在こそ
大切だと感じられる事で、大学病院にありがちなくだらない
教授との駆け引きを見せられることなく、仲間との楽しいやり
とりが見られただけでもとても面白いものだった。

最終話だけ逢って、互いの呼び名は色んな名称で乱れ飛び、
途中から見た人は誰なのか分かるのか?というくらい色んな
別称で呼ばれる流れだった。


後藤英雄 …… 東山紀之 (明峰大学付属病院スーパードクター)
小向桃子 …… 多部未華子 (研修医)
氷室慎太郎 …… 椎名桔平 (部長、浮気して離婚、降格)
漆原誠司 …… 生瀬勝久 (総合診療科の医師)
本木健介 …… 大倉忠義 (看護師)
後田淳 …… 吉沢悠 (医者、対人恐怖症)
大山剛三 …… 大和田伸也 (学長兼院長)
曽根智雄 …… 八嶋智人 (事務長)
町谷玲奈 …… 小池栄子 (医者、手術が好き)

上田多恵 …… 清水美沙 (教授の娘、氷室の元妻)

候偉、Mark Iam、竹匠、黒川深雪、藤田直也、篠原正明
深谷由梨香、植田裕一

評価：★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)