ギルティ 悪魔と契約した女
(2010年10月期・フジテレビ火曜22時枠)

脚本 - 相沢友子
監督 - 小林義則
音楽 - 住友紀人
プロデュース - 吉條英希、稲田秀樹

http://guilty.ktv.jp/index.html


第2話 復讐の鬼愛を捨てる
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拓朗は先日出会ったペットサロンで働くトリマーの野上芽衣子
について調べると、過去に服役していたことを知る。
平成7年10月31日、パティスリー立花のチョコレートケーキを
購入し被疑者の姉の息子・川崎翔とその父・川崎順に食べさせ
殺害した事件だった。事件は姉への嫉妬・憎悪から姉一家
殺人を計画・実行したものだとされていた。

拓朗は毒ケーキ事件のことについて尋ねに行くと、店の店主は
ウチは被害者だとして、ようやく近所でも忘れ去られた今、
話すことなど無いと言われる。

芽衣子は犬の散歩中、病院の近くを通りかかる。
そこで車いすの女の子・美咲と知り合う。デジカメで撮った
子犬の写真を見せるが、電池切れであまり見せることが出来ず、
今度必ず写真を持って行くと約束する。

その頃、弁護士事務所の松永征一は、単純な案件を事務員の
田辺に処理させていた。
三流記者の基一は宇喜田と万里が警察署に戻ってくるのを見計
らい接触。三輪さんは死んだのか?と鎌を掛け、後輩の次は
上司が被害にあったのか?と告げる。

芽衣子は同僚の彩乃がパソコンを使ってスケジュールを管理
している事に関心を示す中、ペットサロン"モンアンジュ"に
拓朗がやってくる。従業員達に拓朗の仕事を聞かれ、システム
エンジニアだと答えると、今度拓朗にパソコンを教えて貰った
らどうかという話になる。仕事が終わった後、30分くらいならば
教えても良いとする拓朗。

菅沼俊也が駅で服毒自殺をした件で、拓朗はその事件を担当
した所轄の佐藤を訪ねる。するとこの事件に関しては目撃証言
が有るので自殺だという。経歴を調べていると過去に自殺した
北村良和と菅沼の共通点を見つける。二人とも桜葉館学園を
卒業している事を知る。
拓朗はすぐに学園の理事室を訪ね、14年前(1996年)の卒業
アルバムを借りる。その時理事長をしていたのが北村だった。
既に当時の職員は学園におらず、詳しい話を聞くことは出来な
かった。

一ヶ月前、芽衣子は、弁護士事務所の田辺の元を訪ねていた。
名誉毀損の件を相談するという名目で彼女は、盗聴器を仕掛けて
くる。そして田辺と松永の様子を監視していた。

田辺が出掛けるところに芽衣子は接触。貴方は事務員であり
弁護士としての仕事をするのは非弁行為に当たるのではないか
と尋ねる。弁護士会に問い合わせてみたら、すぐに調査してく
れると言われたという。身の振り方を考えておいた方が良いと
忠告する。

拓朗は署で上司の宇喜田から三輪の捜査状況を尋ねられる。
遺書が見つかったことを渋々報告すると、何故そんな重要な事
を報告しなかったのかと問い詰められる。重要な報告が何故か
マスコミに流れている事を指摘する拓朗。そんな中、宇喜田
から溝口が心神喪失によって、無罪になる事を聞かされる。
唖然とする中、門倉了が嫌な口を叩いたために、拓朗は思わず
殴り飛ばす。それを見た宇喜田からは謹慎処分を命じられる。

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芽衣子は15年前の復習のために、自分を有罪に導いた人たち
に一人ずつ復習の手を向けていく中で、三輪と関連して
自殺に見せかけた事故の件を調査していくうちに、芽衣子が
関わりを持っているであろう事を少しずつ掴んでいく。
しかし二人には共通する意識と過去の傷跡いうものが存在して
いた。

とても知性的に復讐を果たしていく芽衣子だけど、パソコンが
苦手という割には、デジタルなものを上手く操っている感じ
がするし、仕事をしつつ復讐するというのは、時間的に考えて
やや現実味を感じない部分もある。

15年前に何故彼女が罪を着せられなければならなかったのか。
突然桜葉館学園に共通するものが浮かび上がり、その辺の繋がり
がどのような点で彼女に白羽の矢を向けさせたのか。

松永というキャラクターがあからさまな悪徳弁護士だという事
で、尻尾を掴みやすい感じだけど、この辺の流れは政治家や
警察官僚にも繋がっていきそうなもので、やがて三輪の失踪に
関連して、すべてが一つの流れに向かっていくのかなと思わせる。

美咲が松永の娘だった辺りは面白い見せ方だったけど、
復讐のために彼女の手術を妨害していくことになるのかな。

虐待された犬のレオンを処分しなければならない辛さ。
いつも一生懸命にやろうとしていたという彼女だけど、過去
にはどんな場面で一生懸命になる場面があったのか。

そして姉に対する嫉妬と憎悪が殺害に及んだ動機付けになって
いたけど、何を憎み何を嫉妬することが有ったのか。
その辺の過去の事情の中に何が隠されているのかも気になる点
だ。

しかし今回壁にスプレーで落書きをされて行ったけど、都合
よく白いスプレーが置かれていたのは何故なんだろうか?


野上芽衣子 …… 菅野美穂 (32、白金のペットサロンで働くトリマー)
真島拓朗 …… 玉木宏 (32、捜査一課、キャリア組)
榎本万里 …… 吉瀬美智子 (33、捜査一課、真島の元彼女)
鶴見真人 …… 水上剣星 (27、飲み屋バーテン)
宇喜田元 …… 吉田鋼太郎 (52、捜査一課理事官)
堂島基一 …… 唐沢寿明 (47、ブラックジャーナリスト。三流記者)
門倉了 …… RIKIYA (32、警視庁捜査一課・強行犯)
三輪周平 …… モロ師岡 (53、警視庁捜査一課の管理官)
矢部彩乃 …… 滝沢沙織 (29、芽衣子とは同僚のトリマー)
小山内琴美 …… 横山めぐみ (42、ペットサロン「モンアンジュ」のオーナー)
野上千津 …… 岩本多代 (65、芽衣子の母)

藤井優 …… 永江祐貴 (警視庁捜査一課)
高部 …… 大下源一郎 (警視庁捜査一課)

松永美咲 …… 美山加恋 (病気で入院)
松永征一 …… 石丸謙二郎 (悪徳弁護士)
松永陽子 …… 笠木泉 (妻)
田辺厚 …… 戸田昌宏 (弁護士事務所の事務員)
宏太の父親 …… 大鷹明良 (拓朗に接触)

菅沼俊也 …… 波岡一喜 (銀行員)
北村良和 …… 浜田晃 (ビルから飛び降り)
北村麻由美 …… 石橋けい (良和の娘)
三輪繁代 …… 梅沢昌代 (周平の妻)
溝口猛 …… 金井勇太 (殺人犯)
吉井宏太 …… 川野直輝 (真島の後輩)

児玉頼信、津村知与支
俵木藤汰、池田和歌子、塚原大助、加部亜門、金子達
市川孝樹、赤丸正幸、椎場辰雄、増田雄二


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