ギルティ 悪魔と契約した女 (2010年10月期・フジテレビ火曜22時枠) 脚本 - 相沢友子、平野悠希(1)(2)、大久保ともみ(1)(2)(3)(4)(5) 監督 - 小林義則 音楽 - 住友紀人 プロデュース - 吉條英希、稲田秀樹 http://guilty.ktv.jp/index.html

第5話 真犯人に天罰下る!
--------------------------------------------------------
芽衣子は自分を陥れた金谷文則に対して、彼が覚醒剤を常用
している証拠を掴んでおり、彼女である高橋遥を拉致した事を
告げ、何事もなく解決したいならば、5億円を用意する様告げる。
もしも従わねば地位、金、彼女の全てを失うという。
彼女を拉致した証拠をPCのメールに送ったと告げ、金ならば会社
にたくさんあるでしょうと語る。金谷は5億円を払ったら、
遥と証拠を渡してもらうと告げる。そして芽衣子は社長室から
は一歩も出ないことを条件とし、金が用意できたら銀行の取引
記録をメールしろと告げる。

一方真島は金谷の元を尋ねるが、社長室には生体認証のロック
がかかっている為に安全だとして、引き取りを求められる。
金谷は取引銀行の支店長に電話し、個人口座に会社の金を5億円
移しておいて欲しいと告げる。

芽衣子は金谷の祖母である原ミエの元を尋ねる。
芽衣子はその施設に遥を匿っていた。
芽衣子はマスコミによると、明日金谷は逮捕されるみたいだと
告げ、もう少しだけここに隠れていてと語る。

一方ペットサロンでは彩乃が芽衣子に話しかける。
今日は真島さんが来るのが遅いという。何かあったのか?と尋ね
もしかすると事故とか病気にあったのではないか?と尋ねる。

その頃真島は万里と会っていた。
万里からマル暴から真島がショバを荒らしているとクレームが
来ていることを告げる。彼らも覚醒剤の件で金谷をマークして
いたのである。万里はこれ以上は勝手な行動は許さないとし、
車の鍵を返すよう要求する。

芽衣子は先日の客のクレームに対して、自分の責任だと感じて
琴美に仕事を辞めると言いかけようとすると、逆に琴美は先読み
して、仕事が一杯なので来週は残業するよう要求する。

万里は芽衣子の事件の裁判記録が見たいとして検事の知り合い
に連絡を入れる。

真島はペットサロンに犬を預けに行く。
芽衣子に対して、仕事が終わったら犬・アンを自宅まで届けて
欲しいと頼む。今日は忙しいので朝になる可能性が高いとして
自宅の鍵を手渡す。
--------------------------------------------------------

芽衣子は嘘の証言をして自分を有罪に陥れた男・金谷に復讐を
する。彼から金も地位も女性も奪う為に、芽衣子は彼から
会社の金を横領させていく。果たして計画は成功するのか!?

ドラマとしては芽衣子が着々と復讐を果たして行く中で、今回
彼女にとって気になる存在であった真島の正体を不本意にも
知られてしまうというものだった。

真島が芽衣子に対してどういう気持ちで居るのかなど、細かい
ニュアンスが彼女に伝わるはずもなく、目の前の事実にただ
裏切られたとする思いで一杯なのでは無かろうか。

真島の彼女だとしてやってきた万里の行き過ぎた行動によって、
今回例え真島が刑事であるという姿を直接見なくても、芽衣子
には気がついていたかもしれない。

今回のターゲットは前回に引き続いて金谷だった。
遥の使い方がイマイチ微妙な物があったけど、アリバイを上手く
成立させつつ犯罪を犯す意味では上手い方法で描かれていた。
何よりこのドラマでは完全犯罪のために相手が自殺したように
見せかけなければならないために、その状況をどのように作る
のかにかかっており、上手くそんな状況へと追い込んでいく。

自分が可愛いが為に唯一信頼してくれている祖母を犠牲にする
という非情な人物を自殺に追い込まねばならないという意味で、
その状況を作るのは容易ではない事が伺えるけれど、四面楚歌の
様な状況に追い込んで、一番楽な方向へと追いつめた感じがする。

宇喜田の存在が随分前面に出て、何者かと電話でやりとりする
場面が多く描かれた。金谷と交信していたのは宇喜田だった
様な感じだけど、その背景には更に大物が待ち受けていそうな
感じだし、何よりも芽衣子を陥れなければならなかった当時の
事情が明らかにされていないので、その辺がどう描かれていく
のかだろうか。

意外にも三輪の使い方が視聴者を裏切る方向性で描かれており、
芽衣子の変わりに殺人を犯しているのではないか?と真島たち
は感じて行動していること。基一が語っていたけど、元鑑識の
彼ならば自殺に偽装する事は容易だろうしね。


野上芽衣子 …… 菅野美穂 (32、白金のペットサロンで働くトリマー)
真島拓朗 …… 玉木宏 (32、捜査一課、キャリア組)
榎本万里 …… 吉瀬美智子 (33、捜査一課、真島の元彼女)
鶴見真人 …… 水上剣星 (27、飲み屋バーテン)
宇喜田元 …… 吉田鋼太郎 (52、捜査一課理事官)
堂島基一 …… 唐沢寿明 (47、ブラックジャーナリスト。三流記者)
門倉了 …… RIKIYA (32、警視庁捜査一課・強行犯)
三輪周平 …… モロ師岡 (53、警視庁捜査一課の管理官)
矢部彩乃 …… 滝沢沙織 (29、芽衣子とは同僚のトリマー)
小山内琴美 …… 横山めぐみ (42、ペットサロン「モンアンジュ」のオーナー)
野上千津 …… 岩本多代 (65、芽衣子の母)

藤井優 …… 永江祐貴 (警視庁捜査一課)
高部 …… 大下源一郎 (警視庁捜査一課)

松永征一 …… 石丸謙二郎 (悪徳弁護士)
菅沼俊也 …… 波岡一喜 (銀行員、駅で服毒自殺)
北村良和 …… 浜田晃 (ビルから飛び降り、桜葉館学園元理事長)

金谷文則 …… 山崎裕太 (IT企業の社長)
高橋遥 …… 岩佐真悠子 (アイドル、金谷の彼女)
堀陽介 …… 桜井聖 (金谷の秘書)
原ミエ …… 上岡紘子 (金谷の母)

高桑満、土井きよ美、矢代和央、服部桂吾、小林恵美
赤丸正幸、稚場辰朗、増田雄二、山之内力哉

評価：★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)