ギルティ 悪魔と契約した女 (2010年10月期・フジテレビ火曜22時枠) 脚本 - 相沢友子、平野悠希(1)(2) 大久保ともみ(1)(2)(3)(4)(5)(6) 監督 - 小林義則 音楽 - 住友紀人 プロデュース - 吉條英希、稲田秀樹 http://guilty.ktv.jp/index.html

第6話 愛と愛…衝撃の対決
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芽衣子はIT企業の社長・金谷文則が亡くなった現場に、真島と
万里が居るのを見て刑事だった事を知ると共に、その為に接近
してきたのかと失望する。
芽衣子は休みにもかかわらず職場のペットサロンに赴くと、
彩乃と琴美に会う。みんなの顔が見たくなった事。ここは唯一
ホッと出来る場所だという。

真島は金谷のオフィスのビルから立ち去る三輪の姿を見たこと
を万里に語るが、ホントに彼だったのか?と問いただし、それ
ならば何で私たちの前から逃げるのかと疑問をぶつける。
万里は真島に芽衣子の捜査資料を見せて欲しいと頼むが、マン
ションに押し入った空き巣に全てを盗まれたと語る。
そんな中、宇喜田は金谷のオフィス近くで、三輪らしき特徴を
した人物が逃走するのが目撃されており、捜査一課として
三輪を重要参考人としてあげる事を告げる。更に三輪のPCから
は、金谷殺害を臭わせる資料・計画書が見つかっている事を
指摘する。万里はなんとかして自分たちが三輪を保護すると
言うが、あくまで被疑者として三輪を挙げる事を宇喜田は語る。
結局堂島が言うとおりの事になったと万里。堂島は一連の事件
を三輪が起こしているのではないかと語っていたのである。

芽衣子は真島のこれまでの態度を思い浮かべていた。
彼があんなに優しくしてくれたのは、自分のことを探る為だった
のかと考える。そんな中、真島は犬のアンを取りにペットサロン
にやってくる。連れて帰ろうとする真島に対して芽衣子は彼を
食事に誘う。

その頃堂島は、ホームレス仲間からの情報で、三輪らしき人物が
寝ている事を知らされる。堂島はカメラ片手に彼に近付くと、
写真を撮る。

芽衣子と真島は鶴見の働く店へと足を運ぶ。
真島はオムライスを頼み、芽衣子にビールを飲むかどうか尋ねる。
すると彼女は今までアルコールは一度も飲んだことがないのだ
という。事情を聞くと19歳の時に刑務所に入った為に、飲む機会
を失い、こういう店に来るのも初めてだという。出所するときに
刑務所内の時間は止まっていたのに、外の世界は時間が流れて
いたことに驚いたとの事だった。真島には酒を飲んでくれてか
まわないとするが、真島もまた今まで酒に頼りすぎていた事を
語り、自分の罪から逃れていたという。しかし話を聞いていた
鶴見は吉井宏太が亡くなったのは真島のせいではない事を告げ、
殺人鬼には家族や仲間を失った俺たちの気持ちは分からないと
呟く。

帰宅するときに芽衣子は真島に、何故私が刑務所に入っていた
と思うか?と問い、2人の人間を殺害した罪だという。しかし
自分は殺していないこと。だったら何故君が刑務所に入ってい
たのか?と問うと、自分にも分からないと告げる。どうしてこんな
話をしたのか?と問うと、真島ならば信じてくれると思ったから
だと告げる。しかし次の瞬間、芽衣子は真島に対して、それに
しては驚いていなかったみたいだが、このことを知っていたのか?
と尋ねる。知らなかったと告げる真島。芽衣子は真島から預かっ
ていた部屋の鍵を返そうとするが、それは君がしばらく持っていて
欲しいと頼む。私のことを信用しても良いのか?と問い、芽衣子
は真島には聞こえないくらいの声でね私のことを全然分かって
いないと呟く。
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芽衣子は真島が刑事で有ることを知って失望する中、捜査一課
では金谷殺しの罪で、徐々に証拠が集まっていく三輪のことを
捕まえようとする。
果たして三輪が知っていることとは何なのか。

芽衣子の真島を見る視線が途端に警戒心をあらわにし、殺人鬼
モードに変わったかと思えば、やっぱり彼女の心の中には真島
という人物の大きさを実感していく物だった。
そんな表情の変化を菅野美穂さんが上手く演じ分けていたと思う。

意外な繋がりというものが明らかになったことで、今回は
随分と興味深い展開になった。
宇喜田と溝口猛の繋がり、そして堂島と芽衣子の繋がり。
特に堂島と芽衣子の繋がりは、やられた〜と思う他ないものが
有ったと思う。
よくよく思い返してみれば、確かにスクープの現場には常に
堂島が居た事と、芽衣子が15年前の事件にかかわっている人物の
近況を詳しく知りピンポイントで復讐を果たせた理由が、
win=winの関係で上手い成立しているものね。

三輪がしている事の詳細は分からなくとも、意図としてはハッ
キリとしたものが有り、僅か一話で有ったが、三輪が芽衣子に
手を貸して殺害を犯しているとする流れは完全に絶たれた格好と
なった。

今回芽衣子がバーテンの元を訪れることで、被害者遺族の感情
にも触れる機会に恵まれたし、刑事だからといって警戒心を
表していた真島に対して、それでも彼のことを信頼たる理由付け
が上手く為されていた。特に真島の中にある心の傷は、芽衣子
の中にも共通した影として存在していて、傷を舐め合えるだけの
相手であることを認識できたところは展開上大きいのでは無か
ろうか。


野上芽衣子 …… 菅野美穂 (32、白金のペットサロンで働くトリマー)
真島拓朗 …… 玉木宏 (32、捜査一課、キャリア組)
榎本万里 …… 吉瀬美智子 (33、捜査一課、真島の元彼女)
鶴見真人 …… 水上剣星 (27、飲み屋バーテン)
宇喜田元 …… 吉田鋼太郎 (52、捜査一課理事官)
堂島基一 …… 唐沢寿明 (47、ブラックジャーナリスト。三流記者)
門倉了 …… RIKIYA (32、警視庁捜査一課・強行犯)
三輪周平 …… モロ師岡 (53、警視庁捜査一課の管理官)
矢部彩乃 …… 滝沢沙織 (29、芽衣子とは同僚のトリマー)
小山内琴美 …… 横山めぐみ (42、ペットサロン「モンアンジュ」のオーナー)
野上千津 …… 岩本多代 (65、芽衣子の母)

藤井優 …… 永江祐貴 (警視庁捜査一課)
高部 …… 大下源一郎 (警視庁捜査一課)
松永征一 …… 石丸謙二郎 (悪徳弁護士)
菅沼俊也 …… 波岡一喜 (銀行員、駅で服毒自殺)
北村良和 …… 浜田晃 (ビルから飛び降り、桜葉館学園元理事長)
金谷文則 …… 山崎裕太 (IT企業の社長)

吉井宏太 …… 川野直輝 (溝口に殺害される刑事)
溝口猛 …… 金井勇太 (殺人鬼)

芝崎昇、赤丸正幸、椎場辰朗、澤田怜央、増田雄二、山之内力哉

評価：★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)