ギルティ 悪魔と契約した女 (2010年10月期・フジテレビ火曜22時枠) 脚本 - 相沢友子、平野悠希(1)(2) 大久保ともみ(1)(2)(3)(4)(5)(6)(7)(8)(9) 監督 - 小林義則 音楽 - 住友紀人 プロデュース - 吉條英希、稲田秀樹 http://guilty.ktv.jp/index.html

第9話 女の執念黒幕暴く!
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拓朗は宏太の墓の前に立っていた。
宏太を殺害し人々を苦しめていた溝口が亡くなったが、一向に
気が晴れるものがなかった。一緒に墓参りに来ていた鶴見は
溝口が亡くなった事を知って天罰は下るものですねと語る。

溝口は事故死として扱われる。
門倉は万里に対して、溝口の死には真島も関わっているかも
知れないことを告げ、もしかして復讐したのではないか?と
告げる。

彩乃は芽衣子の元に行く。
自分のことを思ってくれる人がいるのは良いですねと告げると
芽衣子は彩乃のおのろけ話かと考える。しかし彩乃は芽衣子の
事で、先日真島が店にやってきた際に芽衣子がいないと分かる
と血相を変えて出て行ったという。これは完全に愛している
証拠だという。
真島は芽衣子の元にやってくると、溝口の件で謝罪する。
自分の浅はかな行動によって芽衣子を巻き込んでしまった事。
刑事失格だとする真島は、責任は全て俺が取るとし、君のこと
は俺が守ると告げる。

フリーシャーナリストの基一は政治家・三沢家を張り込んでい
た。基一は絶対にこの屋敷の中に宇喜田が居るはずだと睨んで
いたのである。

万里は真島の自宅へとやってくると、溝口の死亡現場に居た
というのは本当のことなのか?と尋ねる。真島は俺が殺害した
事を告げるが、冗談だとし、あれは事故だったと語る。
そして自分は刑事を辞める事、続ける意味が分からなく、そして
続ける資格も無いのだという。

一方三沢準は宇喜田に対して、今度こそ確実に始末してくれと
要求する。
芽衣子は基一の元を尋ね、宇喜田の背後にいる人物を改めて
尋ねると、あまり深入りするのはこっちもまずいのだとし、
少しは青春を楽しめと語る。

万里は芽衣子の店にやってくると二人だけで話をしたいと告げる。
万里は溝口の死亡現場に芽衣子がいたであろう事を尋ね、
真島は自分が殺害したと言っているとし、刑事も辞めると言って
いることを語る。芽衣子は真島が人を殺せるわけがなく、命の
大切さを知っている人だと語る。万里は芽衣子の前で、宏太
を殺された後に真島と別れた事実を語り、自分だけの力で
立ち直って欲しかった思いを語る。そして彼はキャリア組だが
とても良い刑事でそんな彼を辞めさせたくない事を告げる。
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真島は溝口との因縁の関係に芽衣子を巻き込んでしまった事に
責任を感じると共に、その責任を取るために刑事を辞めようと
する。万里はその事実を芽衣子に伝えると、芽衣子は自分の為
に真島が仕事を辞める事が無いよう、彼にだけ秘密の空間へと
案内していく。


終盤に来て毎回のようにけだるい感じの真島が、今回より一層
けだるさを感じて、迷走している様子が描かれた。
そんな彼に対して、女性陣が放っては置かない所は彼の中の
カリスマ性を感じると共に、見ている男性視聴者の嫉妬を誘う。

今回はいよいよ全貌が明らかにされた。

何より桜葉館学園と犯人との繋がりが分からなかったけれど、
今回ようやく全てが分かってスッキリ。
問題はどうやってそんな人たちに表舞台に引きずり出し、罪を
償わせて、ていくのか。

芽衣子に対して、もう復讐など辞めて青春を謳歌しろという
気持ちの綱引きが面白い様に描かれている。

基一の過去、そして彼の息子の事もちょっぴり取り上げられ、
常に焦臭い人物だった彼の中にも、脱線した時の状況やら
ジャーナリストとしての心情・魂などが垣間見られた。
これまでの芽衣子の殺人を踏襲する様なやり口で自殺を求めて
くる宇喜田に対して、毒入りケーキ事件でハメられた時の恨み
とばかりに仕返ししていくところや、そして上手く自らを犠牲に
して、宇喜田という人物の罪を償わせて行こうとする所など
上手くできていた。

基一が真島のアパートに来て良い情報が有るとした時には、
正直なんで彼は真島のアパートに来たんだ?という程度の情報
しかくれなかったので、何の意味があるのかと思ったけど、
"守ると言ったことを守り通す"意味を伝えた事で、死亡フラッグ
が立った格好だったのね。

オマケに芽衣子に対してきっちりと落とし前を付けるやり口も
基一の死に色んな意味が込められていて、もの凄い深いものが
有ったと思う。

残すところ三沢だけど、なんだか権力者に見えないところが
有るかな。

琴美さんが芽衣子にあまりに優しいので、実は過去に何らかの
芽衣子の冤罪に絡んでいたりするのかなと思っていたけど、
ちょっと考え過ぎだった。


野上芽衣子 …… 菅野美穂 (32、白金のペットサロンで働くトリマー)
真島拓朗 …… 玉木宏 (32、捜査一課、キャリア組)
榎本万里 …… 吉瀬美智子 (33、捜査一課、真島の元彼女)
鶴見真人 …… 水上剣星 (27、飲み屋バーテン)
宇喜田元 …… 吉田鋼太郎 (52、捜査一課理事官)
堂島基一 …… 唐沢寿明 (47、ブラックジャーナリスト。三流記者)
門倉了 …… RIKIYA (32、警視庁捜査一課・強行犯)
三輪周平 …… モロ師岡 (53、警視庁捜査一課の管理官)
矢部彩乃 …… 滝沢沙織 (29、芽衣子とは同僚のトリマー)
小山内琴美 …… 横山めぐみ (42、ペットサロン「モンアンジュ」のオーナー)
野上千津 …… 岩本多代 (65、芽衣子の母)

藤井優 …… 永江祐貴 (警視庁捜査一課)
高部 …… 大下源一郎 (警視庁捜査一課)
松永征一 …… 石丸謙二郎 (悪徳弁護士)
菅沼俊也 …… 波岡一喜 (銀行員、駅で服毒自殺)
北村良和 …… 浜田晃 (ビルから飛び降り、桜葉館学園元理事長)
金谷文則 …… 山崎裕太 (IT企業の社長)

吉井宏太 …… 川野直輝 (溝口に殺害される刑事)
溝口猛 …… 金井勇太 (殺人鬼)

三沢準 …… 柏原収史 (代議士)
堂島基晴 …… 澤田怜央 (基一の息子、高校生)
帝都新聞社の記者 …… 小浜正寛 (基一の後輩)
ホームレスの男 …… 芝崎昇 (高台で芽衣子に封筒を渡す)

赤丸正幸、椎場辰朗、、増田雄二、山之内力哉

評価：★★★★★★★☆☆☆ (7.0)