ハンマーセッション!
(2010年7月期・TBS土曜20時枠)

脚本 - 高橋麻紀、金沢達也
音楽 - Audio Highs、横山克
演出 - 麻生学、中前勇児
プロデューサー - 佐藤毅、佐藤善宏

http://www.tbs.co.jp/hammersession/


第1話 天才サギ師が高校教師に!?
イケメン問題児を叩き直す!一人目はお前だ!

--------------------------------------------------------
警察の威信をかけて捕まえられた詐欺師の蜂須賀悟郎。
彼は刑務所に護送されるが、走行中に護送車に異変が起こり
突然舵取りを失って海に真っ逆さま。中に乗っていたのは蜂須
賀悟郎以外にも今村昌平という囚人が乗っていた。

その頃光学園では明日に新しい教師が赴任されるとして、生徒
たちは噂していた。岬と楓と結衣はそんな話題をしながら登校
していると、司馬祐生が仲間と共に居るのを見掛ける。学校で
は見せたことのない笑顔を見せていた所が気になる。

そんな中、光学園では最近HAPPY SLAPPINGと言うイタズラが
流行していた。イタズラした人物がその時の動画を録画して
インターネットで公表するというもの。その中にウチの生徒も
入っているとして、教頭の太田は校長に早期の対処を求める。
校長の水城は明日になれば、教育論を徹底研究した東大の先生
が来るとして、彼の指導によって変わらなければ自分が責任を
取ると告げる。

海に落下した護送車を引き上げる中、2名の囚人と1名の刑務官
が居ないことが分かる。

一方校長の娘で教師の水城涼子は出逢って二週間の彼氏に結婚
を前提とした付き合いを求めて断られてしまう。

悟郎と今村は逃げてくると、光学園の校庭にたどり着く。
一息ついていた所、水のような音が聞こえた為に確かめに行く
と、一人の男性・ロクが灯油を撒いて校舎に火を付けようとして
いた。二人の囚人は必死になって止める。校長の水城が見回り
に来る中、今村が男を捕らえて、悟郎は火を消す。

事情を聞くと明日から教壇に立つのが恐かったという。
明日赴任してくるはずの東大出の教師だった。今の生徒たちに
教育論など通用しないのだという。光学園は表向き進学率が
高くて優秀校だが、裏では何をしているのか分からないという。
学校の先生たちも生徒たちの心が掴めず苦心しているとの事。
それを聞いていた悟郎は、人の心など簡単に掴めるという。
アメリカの荒れた学校が再生したときの話を語って聞かせると、
水城たちはすっかり信じて明日から実戦しようという。しかし
悟郎は嘘だとネタ晴らし。今のは人の心が掴めるという事を
実戦したのだという。心に不安を感じているから信じてしまう
のだと告げ、人は誰でも不安や弱さを持っていることを告げる。
そんな時にハンマーセッションと呼ばれる、心の壁を壊す何か
をぶち込めば良いのだという。

指名手配犯を探して警察官たちが学校にやってくる。
しかし校長はその時、悟郎たちを突き出すことはせず匿う。
変わりに教師として教壇に立ち、ハンマーセッションによって
生徒を変えて再生してくれと頼まれるのだった。

--------------------------------------------------------

世界を股に掛ける詐欺師であるが、義賊扱いされる蜂須賀悟郎
は、人の心を操るのが上手く、ある時逃げ込んだ学校で、
校長からその特性を活かして生徒たちの再生を図って欲しいと
頼まれる。変わりに身を隠すのを手伝うと言われる。

囚人が教師をやるという大胆な設定故に、いずれ別れが来るで
有ろう事が初期の段階から分かっている事。

正攻法では生徒の心をコントロール出来無いところまで、今の
教育の現場は複雑怪奇してしまったということで、奇抜な男性
によってそれを頼むことになる。

奇抜なキャラクター設定ではあるけれど、日本の学園ドラマで
はありがちな内容で、一人一人問題となる生徒たちの事情に
触れて解決していく花咲爺さん的役目を速水もこみちが演じて
いく。

ウナコーワのCMでお馴染みの逢沢りなさんと、ジュニアアイドル
時代からグラビアで活躍する紗綾さんが、生徒役でクレジット
されている所が目に付くところ。

比嘉愛未さんが三の線の役割を果たすところも珍しい使い方
だったし、楓がやたらと同級生の問題に関わり合っている所は
刑事の父親譲りなんだなと分かる最後のやりとりは面白い
サプライズだった。

初回の問題は悪びれた様子もなくハピスラサイトで犯罪を犯す
瞬間を動画によって公開している生徒を改心させるというモノ。

父親が持つ息子への愛情を如何にして子供に伝えていくのかが
ドラマとしてのポイントであり、そんな状況を意図的に演出
するのが悟郎の役目。
自分たちが如何に酷いことをしてきたのかを実感させ、親子の
間で食い違っていたプライドとは何かという事を、親子の間で
共通の認識として持たせていくことで、上手く絆というモノを
結びつけていくという事で、ドラマとしては面白くできているが
演出が作為的に作られすぎていて、やや感動とまでは行かない
所が残念だった。

今後もどういう心の闇を持つ生徒が出てくるのか。
解決法も楽しみだし、立花楓いじりも安定した面白さが有る
かな。


蜂須賀悟郎 …… 速水もこみち (数学教師、音羽4号)
水城涼子 …… 比嘉愛未 (国語教師)
ロク(本物の蜂須賀悟郎) …… 村上健志
里中玲奈 …… 宮坂絵美里 (保険教師)
服部祐一郎 …… 肥野竜也 (英語教師)
塚本哲也 …… 永田彬 (体育教師)
太田靖子 …… 濱田マリ (教頭)
今村昌平 …… 六平直政 (事務員、麻布10号)
水城賢一 …… 小日向文世 (校長)
立花 …… 堀部圭亮 (刑事、楓の父)

光学園3年B組 (30名)

立花楓 …… 志田未来
司馬祐生 …… 石黒英雄
甲斐保 …… 入江甚儀
藤井圭介 …… 佐野和真
黒沢正宗 …… 竹内寿

坂本洋平 …… 菅田将暉
野島健太 …… 阪本奨悟
広瀬巧海 …… 竜星涼
海老原健 …… 野村周平
葛城信吾 …… 延山信弘
咲山エリカ …… 山下リオ

水野繭 …… 逢沢りな
早乙女耀子 …… 松山メアリ
新田真潮 …… 高山侑子
浅倉結衣 …… 紗綾
安藤岬 …… 増元裕子

長谷川千夏 …… 藤本泉
井上百花 …… 立石晴香
川原詩織 …… 中山絵梨奈
藤本杏奈 …… 疋田英美
石田優希 …… 勝目真央

司馬弘之 …… 甲本雅裕
司馬奈津子 …… 松本圭未

森本玲、三浦まゆ、橋本わかな、奏美、武居明生、山口優
湯沢晃平、翼、真島亮、山田美緒、坂本亮太

中村靖日、武発史郎、桜井聖、吉田友一、宮島朋宏
成瀬労、柳田大空、竹内友哉、屋根真樹、樋口健、沼崎悠
藤岡恭大、伊藤悠翔、MIKE ZEABERG、SEYED REZA
THOMAS WALKER、Stuart O、Steve Brunet、Ken Morris


評価:★★★★★☆☆☆☆☆ (5.0)

inserted by FC2 system