ハンマーセッション!
(2010年7月期・TBS土曜20時枠)

脚本 - 高橋麻紀、金沢達也
音楽 - Audio Highs、横山克
演出 - 麻生学、中前勇児
プロデューサー - 佐藤毅、佐藤善宏

http://www.tbs.co.jp/hammersession/


第5話 高校生がキャバクラ嬢!?母と娘に隠された衝撃の秘密!!
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キャバクラの客・市山は、キャバ嬢のエリカに高級時計をプレ
ゼントする。

翌日、楓は仲見世で買ったとする数珠をみんなに見せびらかす
が、友人たちの視線はエリカが持つ高い時計。エリカの家は
金持ちだからとするが、生徒たちはエリカに関する噂を口に
する。キャバクラで働いて親父たちに買ってもらっているのだ
という。

一方涼子は、この日三年生の生活指導責任者に選ばれる。
繁華街に見回りに行くとして、担任の蜂須賀悟郎にも同行を
求める涼子。受験が近づく三年生は、不安やストレスで何らか
の問題が起こる時期だという。
帰りに繁華街を見て回ると、エリカがキャバクラに入ろうと
しているのを見てしまう。悟郎はそれを止めるために店の中へ
と一人入っていくのをタイミング悪く生徒たちに見られる。
店内で悟郎はエリカの姿を見掛けると、外へと連れ出す。
親はこの事を知っているのか?と問うが、当然知っているハズ
も無かった。とにかく明日学校で話そうと告げる。

エリカは帰宅すると、母・百合子から来ているケバい服装を
注意される。しかしエリカは私のことなど興味もないクセに、
母は仕事だけしていれば良いとして、部屋に閉じこもってしまう。
百合子はそんな馬鹿な子供に育てた覚えはないと告げる。

翌朝、百合子は仕事のために書き置きだけして既に出社して
いた。エリカは一人で朝食を食べて登校する。

授業で悟郎は生徒たちに、生活態度について注意するが、逆に
悟郎がキャバクラに入るのを見た人が居るとして、非難される。
悟郎は責められる中、エリカは突然席を立ち、私がキャバクラ
で働いているのを止めに来たことをハッキリと説明すれば良い
と生徒たちの前で告げる。

校長も交えてエリカと面談する。涼子は母親に連絡するも、
忙しくて来られないという。エリカは別に退学でも構わないと
告げる。校長たちも困り果て、取りあえず母親とは話す必要が
有るという。

生徒たちはエリカがキャバクラで働いているのを見て興味津々。
彼女に儲かるのか?と質問したりする。それを聞いていた生徒
たちはみんな働きたいと告げる。楓も働くべきだと生徒たちは
盛り上がる。

放課後体験的にエリカの友達がキャバクラで働くことになった
と紹介される。みんなで働くはずが、そこに来たのは楓だけ。
はめられたと楓は悔しがる。
楓は仕事が終わった後、エリカで何故働いているのか尋ねる。
すると自立するためであり、あんな人とは一緒にいたくない
と告げる。そして楓にクラブ"キングダムに行こうと誘う。"

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母子家庭で育つ咲山エリカは、とても母親思いの良い子だった
が、ある時から突然反抗的になったという。果たして彼女の
心にある闇とは一体何なのか。

単純に母子家庭故に、親子のコミュニケーション不足が招いた
愛情を求める子供の裏返しの行動なのかと思わせるものの、
一癖有るような展開が用意された。

例え血の繋がりは無くても、愛情というものは伝わるハズで、
それを実感しつつも、養子であったとする現実によって、
混乱してしまったような感じ。

悟郎の境遇が、今回の血の繋がらない母子の関係を上手く引き
立て、自分のことを思ってくれる人の居る事の有り難さという
もの前面に出して、本物の親子以上の関係を実感させるもの
だった。

しかし相変わらず楓を絡ませるというのは、ちょっと辛い所
に来ているかも。涼子なんかも妙に中途半端な役割になり、
前回引き立った役回りだっただけに、ちょっと残念な扱いだった。

二度の嘘によって、やり様によっては壊滅的な関係になって
しまうところが合ったのは、面白い盛り上げ方だったけど、
母親が娘との関係を修復する為に命を張って演技していたこと
を示すための流れなどは、もう少し気の利いた展開が欲しかった
かも知れない。

ただ悟郎の最後のセリフは、特に印象的だった。
持っているものの有り難みに気がつかない事、失うことに想像
すらしていない事は、現代人ならば誰でも抱えている事だろう
ね。


蜂須賀悟郎 …… 速水もこみち (数学教師、音羽4号)
水城涼子 …… 比嘉愛未 (国語教師)
ロク(本物の蜂須賀悟郎) …… 村上健志
里中玲奈 …… 宮坂絵美里 (保険教師)
服部祐一郎 …… 肥野竜也 (英語教師)
塚本哲也 …… 永田彬 (体育教師)
太田靖子 …… 濱田マリ (教頭)
今村昌平 …… 六平直政 (事務員、麻布10号)
水城賢一 …… 小日向文世 (校長)
立花 …… 堀部圭亮 (刑事、楓の父)

光学園3年B組 (30名)

立花楓 …… 志田未来 (お節介)
司馬祐生 …… 石黒英雄 (親がリストラ)
甲斐保 …… 入江甚儀
藤井圭介 …… 佐野和真
黒沢正宗 …… 竹内寿 (親が過保護)

坂本洋平 …… 菅田将暉
野島健太 …… 阪本奨悟
広瀬巧海 …… 竜星涼
海老原健 …… 野村周平
葛城信吾 …… 延山信弘
咲山エリカ …… 山下リオ

水野繭 …… 逢沢りな
早乙女耀子 …… 松山メアリ
新田真潮 …… 高山侑子 (万引きどん引き)
浅倉結衣 …… 紗綾
安藤岬 …… 増元裕子

長谷川千夏 …… 藤本泉
井上百花 …… 立石晴香
川原詩織 …… 中山絵梨奈
藤本杏奈 …… 疋田英美
石田優希 …… 勝目真央

森本玲、三浦まゆ、橋本わかな、奏美、武居明生、山口優
湯沢晃平、翼、真島亮、山田美緒、坂本亮太

百合子 …… 手塚理美

弓削智久、未来弥、大島武志、松本じゅん、松澤仁晶
立花胡桃、星野美穂、小野晴子、Paul L Carter、堀井愛恵
後藤康夫、甲斐恵美利、吉田花香


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