ハンマーセッション!
(2010年7月期・TBS土曜20時枠)

脚本 - 高橋麻紀、金沢達也
音楽 - Audio Highs、横山克
演出 - 麻生学、中前勇児
プロデューサー - 佐藤毅、佐藤善宏

http://www.tbs.co.jp/hammersession/


第11話 さよなら蜂須賀先生!!前代未聞の授業で涙のお別れ!!
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楓は眠っている父の捜査資料の中から、悟郎が犯罪者として
警察から追跡を受けている事を知る。

悟郎も警察の動きを察知し、坂本のダンスオーディションの件
で足が付いた事を知っていた。ロクや今村昌平に対して、そろ
そろこの場から立ち去ることを告げるが、仕上げもせずに去る
のは性に合わないとして、生徒たちに挨拶してから去る事を
告げる。

翌日、楓は父に捜査資料の写真の男について尋ねる。人殺しを
した人物なのか?とすると詐欺師である事を聞かされる。

悟郎は校長に別れを告げる。君のような教師には二度と出会え
ないだろうという。自分は教師ではなく詐欺師である事を告げる
悟郎に対して、紛れもなく教師だと告げる。

人は変われる・・・その思いさえあれば・・・それを生徒たち
に教えてくれたと校長は悟郎に感謝する。

一方警察では、上司の奥村が立花を呼び出し、警察の組織の
命令に従えない為に異動にするという。立花は逃亡犯を容認
しているのは、上層部の裏金の件が関わっているのだろう事
を口にする。政界入りした警察官僚の政治資金として裏金が
作られたが、音羽4号はその金を狙った為に、彼の存在が表沙汰
になると不味いからではないかという。護送車が事故を起こした
のも仕組まれていたのではないか?と疑う。奥村は警察に居た
ければ命令に従うよう告げる。

職員室で涼子に挨拶する悟郎。
悟郎は生徒たちの前で、突然"シュコラン マッサラーマ"と
黒板に書く。よく効くおまじないだという。
ホームルームが終わると、楓は悟郎に話しかける。
あんたが詐欺師とは本当のことなのか?刑事である父親が、アンタ
を探している事を告げると、悟郎はその通りだとして詐欺師で
有ることを否定しなかった。インチキ教師も楽しかった事を
告げ、楓のような面白い生徒とも出会えたことを口にする。

涼子は楓に話しかけ、彼は義賊のような人だと告げる。
そして私にとって彼は詐欺師ではなく教師だったという。
楓はこのままでは逮捕される事を告げるが、涼子は悟郎が
この学園から去ろうとしているであろう事を告げる。

生徒の一人、野島が悟郎が黒板に書いた文字について、あれは
アラビア語で"ありがとう、さよなら"という意味だという事を
告げる。
涼子の職員室の机の上には、悟郎からのメッセージが置かれて
いた。"アイツらの事を頼みます"というもの。

悟郎と今村は、校長に見送られてバス停からバスに搭乗する。
涼子や楓も気がつきバス停に来るが、既に悟郎はバスに乗った
後だった。

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警察に自分の存在が気づかれた事を知り、悟郎は学校から立ち
去る決意をする。最後に彼が用意した生徒たちへの宿題とは
果たして何なのか。

子供の時に施設で育った人間不信の悟郎が、教師という形で
生徒と関わっていく内に、自分の中でも変化している事に
気がついていく。
生徒の意識を変えるというミッションの中で、自らの意識も
変化していくという面白いシナリオだった。

友達先生が良いのか悪いのか。
生徒との距離感に関しては賛否が有るにせよ、割り切って私生活
に関わらない様にしている教師よりは、こういう教師像がやっ
ぱり親しみやすい。

最後のミッションは、犯罪をすれば必ず捕まるという事を描いて
身を削るのかと思ったけれど、少し意味合いは違って自らの
生活のリセットの為の機会を用意する。

立花の一存だけで逮捕の有無を決めてしまう事への違和感は
有ったけれど、予防線として警察の上層部が追わない事を決意
していた事もあって、その辺はすりあわせしている感じ。
勿論立花自身に、悟郎のしている事よりも一部警察の不祥事の
方が汚いと思わせた所が効果を発揮したことは言うまでもない。
悟郎の人間性を上手く、生徒たちの声に込めて訴えた辺りが、
上手く伝わるものが多かったと思う。

もう少し漫画っぽい色を抜けば、もっと評価が高くなりそうな
感じだけど、元々の原作が漫画なので仕方がないかな。

最後玲奈先生とどうなったのか気になる。


蜂須賀悟郎 …… 速水もこみち (数学教師、音羽4号)
水城涼子 …… 比嘉愛未 (国語教師)
ロク(本物の蜂須賀悟郎) …… 村上健志
里中玲奈 …… 宮坂絵美里 (保険教師)
服部祐一郎 …… 肥野竜也 (英語教師)
塚本哲也 …… 永田彬 (体育教師)
太田靖子 …… 濱田マリ (教頭)
今村昌平 …… 六平直政 (事務員、麻布10号)
水城賢一 …… 小日向文世 (校長)
立花功一 …… 堀部圭亮 (刑事、楓の父)

光学園3年B組 (30名)

立花楓 …… 志田未来 (お節介)
司馬祐生 …… 石黒英雄 (親がリストラ)
甲斐保 …… 入江甚儀 (ガリ勉、回りに溶け込まない)
藤井圭介 …… 佐野和真 (玲奈先生が好き)
黒沢正宗 …… 竹内寿 (親が過保護)

坂本洋平 …… 菅田将暉 (ダンス好き)
野島健太 …… 阪本奨悟
広瀬巧海 …… 竜星涼
海老原健 …… 野村周平
葛城信吾 …… 延山信弘
咲山エリカ …… 山下リオ (キャバクラで働く)

水野繭 …… 逢沢りな (年上の男性と不倫)
早乙女耀子 …… 松山メアリ (芸能界で働く)
新田真潮 …… 高山侑子 (万引きどん引き)
浅倉結衣 …… 紗綾
安藤岬 …… 増元裕子

長谷川千夏 …… 藤本泉
井上百花 …… 立石晴香
川原詩織 …… 中山絵梨奈
藤本杏奈 …… 疋田英美
石田優希 …… 勝目真央

森本玲、三浦まゆ、橋本わかな、奏美、武居明生、山口優
湯沢晃平、翼、真島亮、山田美緒、坂本亮太

沼崎悠、白井圭太、辻しのぶ、中平良太

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