ハンチョウ 〜神南署安積班〜 (シーズン3) 脚本／大川俊道(1)、いとう斗士八(2) 演出／村田忍 プロデュース／橋本孝、遠藤正人 http://www.tbs.co.jp/hancho/

第2話 ネグレクト…3人の子を捨てた母の逃避行
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安積剛志は娘・涼子と久しぶりの休暇を一緒に過ごそうと待ち
合わせするが、娘から行けないとのメールを受け、仕方なく
帰宅する。その途中、部下の黒木が、子連れの女性・中沢歩美
と一緒に歩いているのを見てしまう。

桧山忠彦は焼き鳥屋で食事をしていると、自分の注文したもの
が後から注目した人の方に回ってしまった事で激怒する。
店主に対して怒り狂う中、見ていた客が突然ビール瓶によって
忠彦の頭を殴打し殺害する。

すぐに犯人は常連客の船村修一である事が分かる。
船村の家を訪れる須田と黒木だが、彼は留守で、近隣の男性か
ら30分前に女性と出かけていった事を聞かされる。
部屋を家宅捜索した結果、その女性の診察券が出てくる。
女性は染谷美津保。心療内科への通院歴が有った。
女性宅に逃げ込んだのか?すぐに指名手配をかけて船村の行方を
探すことになる。

船村が働いている城南中央交通に行き、同僚から話しを聞くと、
船村は客から評判が良いが、一年前に全く売れ上げのない時が
有り事情を尋ねると、その日自殺願望の女性の話を聞いていた
事があったという。船村はタクシー運転手になる前は信用金庫
に勤めており、一身上の都合で会社を辞めたのだという。

染谷家にいくと、美海、拓海、広海が居た。
黒木はその中でも長男である広海に対して事情を話す。
母親が殺人犯と一緒に居るという事。しかし広海は、あの人は
母親ではない事を告げる。
状況から見て育児放棄・ネグレストではないか言う。
母親は二ヶ月前に子供たちに逢った切りだった。
児童相談所に連絡すると言うと、広海は自分は新聞配達をして
生計を立てているので知らせないで欲しいという。父親の生命
保険の大半も残っているので生活に困らないとの事。バラバラ
にされる事だって有ると告げるが、黒木は大丈夫だと安心させる。

黒木は部屋を見て回ると、母親の写った写真が一枚もなかった。
手作りのバッグが置いてあるのに気がつく。ママが作ってくれた
という子供たち。黒木は母親が戻ってくるような気がすると
して、子供たちの家で張り込みさせてくれと班長に頼む。
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殺人犯と一緒に逃げ回っている女性は、三人の子供を持つ母親
だった。心療内科への通院歴、そして自殺願望が有るとの事で
子育てに限界を感じて育児放棄をしたのか?

事件としては全く面白味のない案件で、鑑識の必要さえ無い
様なドラマだった。

ドラマとしては殺人事件の解決と同時に、新たに発生するであろ
う事件や自殺を未然に防ぐために、奔走するといった感じの
内容だった。

何より真面目な人物が殺人事件を犯したことや、当時に精神的
に気弱さを持つ女性と共にいると言うことで、放っておけば
自殺するのは目に見えているという事で、時間的な切迫感を
感じる流れだった。

内容が「ハンチョウ」し過ぎていて、イマイチ全体的には
面白味は感じ無かったけれど、親子の絆が存在していること
を黒木の視点で探り・描いていく様はなかなか見どころである。

黒木の人物像を掘り下げていくかのように、彼に新しい女性
の姿を見せる辺りも今後を期待するもの。

安積の娘・涼子がいつシーズン初登場するのかも楽しみだ。


安積剛志 …… 佐々木蔵之介 (刑事課強行犯係・係長)
村雨秋彦 …… 中村俊介 (刑事課)
須田三郎 …… 塚地武雅 (刑事課)
水野真帆 …… 黒谷友香 (刑事課)
黒木和也 …… 賀集利樹 (刑事課)
桜井太一郎 …… 山口翔悟 (刑事課)
速水直樹 …… 細川茂樹 (交通課・係長)
金子禄朗 …… 田山涼成 (刑事課長)

安積涼子 …… 渋谷飛鳥 (新人看護師)
山口友紀子 …… 安めぐみ (東報新聞記者)
石倉晴夫 …… 唐十郎 (鑑識課)
天野 …… 稲荷卓央 (鑑識課)
中沢歩美 …… 京野ことみ (黒木の同級生)

染谷美津保 …… 渡辺典子 (38歳)
船村修一 …… 江藤潤 (タクシー運転手)
桧山忠彦 …… 春海四方 (被害者)
染谷広海 …… 菊池風磨 (長男、中学3年生)
染谷美海 …… 近藤里沙 (長女、10歳)
染谷拓海 …… 猪野竜平 (次男)
敦子 …… 片岡富枝 (被害者の姉)

鳥居孝行、渡辺寛二、グレート義太夫、神無月、西田清史
長峯えり子

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