ハンチョウ 〜神南署安積班〜 (シーズン3) 脚本／大川俊道(1)(3)(7)、いとう斗士八(2)(8)、安井国穂(4) 石原武龍(5)(6)、岡芳郎(9) 演出／村田忍 プロデュース／橋本孝、遠藤正人 http://www.tbs.co.jp/hancho/

第9話 暴かれた素顔…美容師ストーカー殺人事件
--------------------------------------------------------
三咲奈穂美(24歳)が何者かによって自宅アパートの玄関口で
滅多刺しに有って死亡する。第一発見者はは帰り道に、被害者
邸の扉が開きっぱなしになっていて見つけたという隣人の
古川史織。
聞き込みの結果、女子大生が現場から逃走する男性の姿を
目撃しており、夜の10時頃だったという。しかし被害者から
財布などの金品類は盗まれていなかった。

水野は遅れて現場入りする。すると被害者の女性を見て、自分
がよく行く美容室のスタッフである事を語る。
彼女が通う美容室のオーナー・三井正志(40歳)に話を聞くが、
トラブルらしきものは無かったという。他のスタッフである
服部健司(31歳)、中村俊央(39歳)、菅原美雪(22歳)に話を聞く
と、彼女は甘えたりするタイプではなかったという。一度
飲み会の流れで泊めてもらった事があるという美雪とは写真が
一枚部屋に飾られていた。その時も男性の話は一切無かった
との事。
話を聞いた結果、帰宅したのは21時25分。スーパーに立ち寄り
そのまま帰宅して殺害されたのだろうと推察される。

携帯電話の履歴を調べると、東新宿署の地域課課長・織田朔太
郎からの電話が何度か有ることが判明する。水野は、警察学校
で同期だった響子の旦那さんで有ることを告げる。

早速署まで話を聞きに行くと、被害者の奈穂美とは8年前の
八王子中央署にいた頃からのつきあいだという。継母との
ソリが合わずに彼女はあれていたが、更正を望んでいたという。
しかし当時の仲間である本田慶一郎(24歳)は、彼女の更正を
邪魔しようとしていたとの事。しかし彼が強盗傷害で鑑別所
送りになった為に別れる事が出来たという。そんな彼が一ヶ月
前に出所しヨリを戻したいと言い寄ってきたことから、相談に
乗っていたとのことだった。

村雨達は本田を捕まえて事情を聞くも、一度も会っていない
事を告げ、当日のアリバイも澁谷のバーで飲んでいた事を供述
する。
--------------------------------------------------------

アパートの一室で美容師を目指す女性が殺害される。
水野は駆けつけると、その女性は顔見知りの女性である事が
判明する。更に容疑者の一人が水野の知り合いである事が
分かっていく。

今回は女性と仕事と結婚に関する話だった。

結婚と言えば、水野と友紀子にとってはいじり甲斐のある
ネタなので、ドラマとしては盛り上がること必至という感じ
だろうか。

水野の周りで事件が起こったことで、彼女に関する何かが
事件に絡んでいるのではないかというミスリードを引き起こす
もの。それを証拠に冒頭では水野が襲われるのではないかと
いう演出によって肝を冷やさせるものがあった。

今回のドラマの凄い点は、三人もの容疑者が全てシロであった
事。そして捜査の鉄則とも言うべき、第一発見者こそ
怪しいものだと言わんばかりの展開だった。

ドラマを見ると、女子大生が男性が逃げる姿を見た事を証言
していたので、意図的に性別に対する印象を視聴者に植え付け
ようとしている事を感じた。それ故に女性が犯人なのだろうな
と初期の段階が思うところがあった。

水野と同期の人間を絡ませることで、ちょっとしたライバル心
を感じさせるモノだったが、女性の場合は家庭を築けているか
どうかが一つの幸せのバロメーターとして描かれる事が多いね。

40歳の独身ということで、そんな容疑者を非難したときの
安積の凄い顔。桜井に残れ!と言っていたけど、あの後何を
言われたのだろうか?


安積剛志 …… 佐々木蔵之介 (刑事課強行犯係・係長)
村雨秋彦 …… 中村俊介 (刑事課)
須田三郎 …… 塚地武雅 (刑事課)
水野真帆 …… 黒谷友香 (刑事課)
黒木和也 …… 賀集利樹 (刑事課)
桜井太一郎 …… 山口翔悟 (刑事課)
速水直樹 …… 細川茂樹 (交通課・係長)
金子禄朗 …… 田山涼成 (刑事課長)

安積涼子 …… 渋谷飛鳥 (看護師)
山口友紀子 …… 安めぐみ (東報新聞記者)
石倉晴夫 …… 唐十郎 (鑑識課)
天野 …… 稲荷卓央 (鑑識課)

織田朔太郎 …… 羽場裕一
響子 …… 伊藤裕子
三井正志 …… 奥田達士
三咲奈穂美 …… 山口美沙
古川史織 …… 明星真由美
本田慶一朗 …… 北条隆博

ダンディ坂野、三浦祐介、駒谷仁美、中澤敦子、アントスアンナ
野間洋子

評価：★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)