左目探偵EYE
(日テレ/2010年1月期・土21)

脚本/秦建日子
演出/大塚恭司
音楽/林ゆうき
チーフプロデューサー/櫨山裕子
プロデューサー/伊藤響、大塚泰之、坂下哲也

http://www.ntv.co.jp/eye/


第6話 人質5千人!!連続爆破を止めろ

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福地は愛之助が事件に精通しすぎている事。そして爆死した
ハズの兄が生きていることについて彼に事情徴収する。
愛之助は思い切って兄が生きていることを告げ、警察官・向坂
として城南署に居ることを告げる。事故で死んだと見せかけて
犯罪プランナーとして暗躍しているという。
兄の左目の角膜を移植して以来、何かの衝撃が加わると突然
事件の断片的な計画の一部が見え始めたことを告げる。
正体をバラしたらバラした相手を殺すと口止めされていた事。

その頃かさい町公民館で地球儀が爆破する。

事情徴収している福地の元に典子から電話が鳴る。
中学生がビックリ発言をしているのではないかとして、葛南
町会館の駐車場に一人で来れば事実かどうかを教えるという。
愛之助は狙われていることを告げるが、相手が私を殺そうと
しているのならば話は早いという。自分は警察官なので自分の
身くらい守れるとのこと。

晶は看守に対して福地が死ぬかも知れないと呟く。

福地は一人で駐車場に行く。ビデオカメラを積んだリモート
コントロールされたロボットが近づくと、向坂が犯人である
証拠のVTRが流れるが、次の瞬間ロボットは爆発し、福地は
瀕死の状態になる。そこに向坂が来て福地が死んだことを確認
する。

爆破事故で福地が死んだことを知る愛之助は、オレのせいだと
して部屋から飛び出すが、その時ぶつかった衝撃から、映像が
浮かび上がってくる。"監視カメラ"、"Nのマーク"、"太鼓を叩く
人形"、"赤、緑、黄色、青と書かれたメモ"。
一緒に福地が殺された現場に行く愛之助は、加藤から最後に福地
と逢ったのは愛之助だとして詳細を尋ねられるが、失望のあまり
愛之助は自宅へと帰ってしまう。
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愛之助が兄・夢人の警告を無視して全てを話した結果、警告通り
福地は殺害される。責任を感じた愛之助は失意の余り、もう
事件解決に手を貸すことは辞めるとするが、瞳の説得によって
再び捜査に加わることになる。

このドラマの一つの生命線であるのが、愛之助は夢人が犯罪者
である事を知っている点だ。誰かに話せばそれらを殺すとして
いるが、24時間愛之助をマークする事など出来るわけが無く、
その辺の事情をどう描いていくのか。

まぁその辺の事情に関してはかなり都合が良く、緩いものがある
のだが、事実を話したらバラした相手を殺すという警告を履行し
たことで、一つの引き締めを図ると同時に、追いつめられた
ものが次に起こす行動の一つとして、最後に愛之助の思い切った
行動がとても人間らしさが出たような気がする。

さて今回の爆破に関して、結局犯人は何をしようとしているのか
全くの意味不明。確かに過去の事件との絡みで、新生警備保障
の警備員・大岩吾朗が繋がっていたりするが、犯人の意図は
依然として分からず。
爆弾が実にローテクで単純そうな基盤回路と小さな爆薬が
このビル全体を破壊するほど威力が有るとする辺りの顛末が
ちょっと滑稽ではあった。

この一連の事件を阻止した事に対する夢人の心理が読みづらい
ところも消化不良を引き起こす一員で、元々愛之助がこの一件
を止めることを予期していたのか、それとも止められて悔しい
思いをしているのか、犯人と愛之助の間の駆け引きを楽しむと
いう意味ではやや盛り上がりに欠ける部分かも知れない。


田中愛之助 …… 山田涼介 (15歳・中学生、左目の角膜移植した)
田中夢人 …… 横山裕 (27歳・愛之助の兄。何故か暴走中)
狭山瞳 …… 石原さとみ (23歳・養護教員、金にだらしない)
加藤隆 …… 岡田義徳 (32歳・所轄刑事)
小向典子 …… 片平なぎさ (48歳・悪の権化)
秋風みるく……はるな愛 (34歳・アパート住民)
吉田一郎……渡辺いっけい (52歳・アパート管理人)
福地裕也……佐野史郎 (45歳・キャリア刑事)
黒晶晶 …… クリスタル・ケイ (犯罪プランナー、敵か味方か)
矢田部洋二 …… 古田新太 (40歳・YY金融)

青木一、井筒大介、堤匡孝、加藤邦彦、鶴町梨紗、谷昌樹

宮元正己 …… 小木茂光 (福地の後任)

宮永真由美、中平快人、あも、西尾くみこ、薄井伸一、小坂逸
伊原通香、小栗山晃市、児玉司、高橋奈苗、岡部雅子、今井喜美子


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