左目探偵EYE (日テレ／2010年1月期・土21) 脚本／秦建日子 演出／大塚恭司 音楽／林ゆうき チーフプロデューサー／櫨山裕子 プロデューサー／伊藤響、大塚泰之、坂下哲也 http://www.ntv.co.jp/eye/

第8話 衝撃の結末!!さよなら左目探偵
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彫刻刀連続襲撃事件の池内はバスジャックし、愛之助を連れて
くるよう要求する。葛南トンネル内で警察によってバスは止め
られ愛之助が交渉の席に来るのを待っていた。呼び出された愛
之助に対して、危ないと思ったらすぐに逃げろと告げる。
犯人はオレの過去と関係がある様だと告げる。

そんな中、瞳の携帯電話には晶からの電話が鳴る。
彼女から面白い事を教えてくれるという。

典子は過去、収監される池内に面会していた。その時池内の
弟・知哉について、この彫刻刀で刺されたことを告げ、詳しい
ことはこの子に聞けとして愛之助の事を告げたのである。

マスコミが現場で報道する中、現場に到着した愛之助は池内と
逢う。池内に捕らわれている人質の子が涙する姿を見て愛之助
は過去のことを思い出す。愛之助に対して池内は弟に何をしたの
か尋ねる。見張り役をしていた弟・知哉の事。彫刻刀で刺した
のではないかと告げると、愛之助は頭を抱えて苦しみ出す。
どうしてこんな大事なことを忘れていたのか。愛之助は、その
人物はしんかい地区のシースクエアビルの下に埋めたと告げる。
その言葉に発奮した犯人がバスから出てくると、警察は一斉に
池内に銃弾を浴びせる。
その光景を見ていた夢人は、お前一人忘れているのは不公平だ
ろうと告げる。

愛之助は過去に起こった事を語り始める。
小学1年生の時、自分の不注意で二人組の男に誘拐・監禁された
事。愛之助を追って兄・夢人も掴まる。身代金を誘拐した犯人
だったが、愛之助の両親は身代金を持ったまま列車と衝突する
事故を起こしてしまい亡くなったという。愛之助が涙すると
犯人は激高し愛之助に襲いかかってくる。それを止めようとして
夢人は犯人を刺し殺したのである。兄はオレを守るために初めて
人を殺した。兄を人殺しにしたのはオレのせいだと責任を感じる
夢人。
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さて何処から突っ込めば良いのでしょうか。

10話構成くらいで想定していたシナリオで、視聴率が取れずに
短縮したというパターンなのだろうか。
最近の日本のドラマはとにかく10話までも続かせることが出来無い
ヘタレっぷりを感じるわけだが、残念ながらこのドラマも8話で完結。

途中で良い繋がりが有った所もあったが、一本の流れに全く
関連性もなく、結局何をしたかったのか意味不明のままで終了
してしまった。
愛之助に過去を思い出させるために仕組んでいたことなのか。
その後のビル爆破から日本の中枢を担うシステムの破壊を
目論む動機は何処にあるのか。

そもそも最初の殺害も愛之助に責任の非を押しつけるところに
無理があり、穴に遺体を埋める際には、夢人は愛之助に忘れろ
と告げているのにいつの間にか、自己の中で消化しきれず
結局その非を愛之助にぶつける事で発散するという何とも不思議
な心情が渦巻いてしまった。

最終話だけを見ても、愛之助が左目に浮かび上がるビルをもって
夢人の居場所を見つけることなど不可能に近く、突然典子が
夢人を襲うという行動にも全く心情が掴める物がなかった。

晶も逃げた訳だけど、その内携帯電話を調べられると瞳に繋が
っている事を知って容疑を掛けられてしまうのでは無かろうか。

爆弾がまたギャグとしか思えない仕掛けで、爆弾にはきっちり
ドクロマークが貼り付けてあって、如何にもこれが"爆弾です"と
主張している所が凄い。

シナリオとしては最初の頃は繋がっていたが、中盤辺りから
物語が破綻し始めて、結局最後まで一本の線でつなぎ止める事
が出来無いドラマだった。
正直本当にこの人がドラマ『アンフェア』の原作者なのかと
思える程の物があった。近年秦さんが担当した「ドラゴン桜」
や「ホカベン」は最高に面白かったのにな。

で結局左目に写る映像って、過去に夢人が見た映像が潜在的に
残っている為に映し出されるのかと思っていたけど、その辺の
設定からしてかなり曖昧な物があった。


田中愛之助 …… 山田涼介 (15歳・中学生、左目の角膜移植した)
田中夢人 …… 横山裕 (27歳・愛之助の兄。何故か暴走中)
狭山瞳 …… 石原さとみ (23歳・養護教員、金にだらしない)
加藤隆 …… 岡田義徳 (32歳・所轄刑事)
小向典子 …… 片平なぎさ (48歳・悪の権化)
秋風みるく……はるな愛 (34歳・アパート住民)
吉田一郎……渡辺いっけい (52歳・アパート管理人)
福地裕也……佐野史郎 (45歳・キャリア刑事)
黒晶晶 …… クリスタル・ケイ (犯罪プランナー、敵か味方か)
矢田部洋二 …… 古田新太 (40歳・YY金融)

青木一、井筒大介、堤匡孝、加藤邦彦、鶴町梨紗、谷昌樹

宮元正己 …… 小木茂光 (福地の後任)
池内和哉 …… 甲本雅裕さん (彫刻刀犯人)
神山 …… 山田明郷 (総理)

阿部祐二、千代將太、田中理勇、岩本景星、高槻裕士
徳田公華、藤堂悠紀子、梶原ひかり、邱太郎、高杉航大
遠藤公太朗、骨川道夫、田島茂樹、池内直樹、八敷勝
小林徹、守屋弾、斉藤太一、神保京平

評価：★★★★☆☆☆☆☆☆ (4.0)