ホタルノヒカリ2
(2010年7月期・日テレ水曜22時枠)

原作:ひうらさとる
脚本:水橋文美江
音楽:菅野祐悟
プロデューサー:櫨山裕子、三上絵里子、内山雅博
演出:吉野洋、南雲聖一、石尾 純

http://www.ntv.co.jp/himono2/


第4話 仕事やめたい?干物女の主婦力
--------------------------------------------------------
ゴルゴ13の漫画を見て完全リラックスの蛍。
そんな彼女の姿を見て高野は、こんな女に惚れる男性が居る
なんてと、瀬乃の事を思い出す。
蛍は最近ボーナスが出たので、これまでの借金の一部を返金
するという。すると高野も結婚に向けて渡す物があると告げ、
崩れかけた経済観念を立て直すためにと、ブタの貯金箱を手渡
す。"つもり貯金"を説こうとする高野だったが、蛍は落ち込ん
だ時に"がっくし貯金"をすると告げる。

翌日高野は瀬乃を呼び出す。瀬乃は先日、蛍の事を好きだと
言ったことに対する返答かと思えば、派遣の契約更新に関する
事だった。元々更新の時期になったら辞めるつもりだったと
いう瀬乃。

一方早知子を筆頭に仕事の打ち合わせが行われる。
小夏の件は瀬乃の企画に決まった事を告げられる。しかし予算
がギリギリなのでちょっと辛い事を訴える。
小夏の件で蛍が全く関わっていないことを井崎は指摘する。
蛍はその事を早知子に相談すると、蛍は出来て当たり前の立場
であり、三年前からこの職場にいるのは、高野と蛍と早知子の
三人だけだと告げる。世代交代の時が来ているのか?と呟く蛍
に対して、早知子はそろそろ引退する時期が来ているのかもと
告げる。
今までとは違う物を求められる事は間違いなく、人生に於ける
分岐点に差し掛かっているかもしれないという早知子。答えに
よってその後の人生に関わってくるという。

蛍は早知子に聞かされた話をそのまま瀬乃に語り、瀬乃も現在
分岐点ではないかと告げる。瀬乃は目覚ましの要らない生活を
したいと言うが、働かざる者ビールも飲めないという蛍。
しかし瀬乃は、蛍ならば結婚して専業主婦になれば、何もしなく
てビールが飲める事を言及すると、蛍は自分も専業主婦として
の未来を考えるべきなのかと悩む。

そんな悩みを高野に語る蛍。
すると明日から自分は忙しくなるので、家のことは全て蛍に
任せるという。主婦力を試す良い機会ではないかとの事。
主婦の仕事は年276万円に値するらしいと告げる。
高野は取りあえず、当面は朝食を作ってくれという。きちんと
煮干しからダシを取った味噌汁を作ること。高野は蛍の変わり
に"ビバ専業主婦"と書かれた書を手渡す。
高野は明日から仙台での仕事のために朝は4時55分に出るため
その前にちゃんと朝食を作るよう告げる。

しかし一日目は寝坊、二日目は煮干しを使った味噌汁を朝に
インターネットで検索する始末。三日目には予め煮干しを
すりつぶして置いた物を猫に食べられてしまう始末。

一方早知子は、小夏の件で江古田不動産と交渉する必要が有っ
た。当初年間500万円で契約する所を、30%も上乗せしてきた
という。酒でも飲ませて接待すれば大丈夫でしょうという早知
子だった、そんな会話を江古田本人に聞かれてしまい、80%の
上乗せを要求される。

--------------------------------------------------------

瀬乃から高野と結婚すれば、働かずともビールを飲むことの
出来る専業主婦への道もあると言われて、その道を究めようと
する蛍。専業主婦など軽い物だと全国の専業主婦を敵に回して
行く中で、なかなか言うこととやることが一致しない状態が
続いていく。そんな彼女を見て高野はどう感じるのか。

自分から専業主婦の道を選んだにもかかわらず、高野が厳しい
事を言って指導しているかのように映ってしまうところは、
二人の性格と立場を表しているのだろうね。

ただこういっては何だけど、朝の4時から煮干しからダシを
取った味噌汁を作る方も食べたいとする方も、ちょっと
現実味がない要求だなと思うモノがあった。

ドラマとしては結構コメディ色が強く、真面目な流れでも
蛍の存在でたちまち面白ドラマになってしまう所が、この
ドラマの魅力でも有る。

シーズン1で練習していた"どじょうすくい"がここでも活用され
る所が笑えると共に、練習していておいた甲斐が有るという
もので、余程評判が良かったのかな。

行動の習性・性格からして、明らかに蛍と瀬乃、高野と小夏の
一致した流れが有ったけれど、あまり僻みっぽくならなかったり
嫉妬するような感じにならないのは、それだけ蛍と高野の
共有時間を見ているからだろうか。
過去に高野が小夏の為に味噌汁を作ってあげていた所とか、
料理店を開くことのきっかけとして、そんなエピソードが存在
している所など、嫉妬心に火を付けても良いような所では
有ると思うんだけどね。

結婚することで他人の人生を変えてしまうというのは、ちょっと
格好付けすぎで、それを言ったら出逢った時点で人は何らかの
影響を受け、軌道が変わっている物だと思う。


雨宮蛍 …… 綾瀬はるか (27歳、SWビルド第一企画部)
瀬乃和馬 …… 向井理 (27歳、SWビルド第一企画部・派遣)
山田早智子 …… 板谷由夏 (32歳、SWビルド第一企画部・チーフ)
桜木美香 …… 臼田あさ美 (25歳、SWビルド第一企画部)
二ツ木昭司 …… 安田顕 (40歳、SWビルド第一企画部・人事部長)
浅田千夏 …… 石井萌々果 (7歳、小夏の娘)
井崎豊作 …… 高橋努 (32歳、SWビルド第一企画部)
杉下真菜 …… 中別府葵 (22歳、SWビルド第一企画部)
松小路豪也 …… 市川知宏 (23歳、SWビルド第一企画部)
竹林篤志 …… 君沢ユウキ (27歳、SWビルド第一企画部)
梅田翔太 …… 井出卓也 (22歳、SWビルド第一企画部)
椿春乃 …… 佐藤千亜妃 (25歳、SWビルド第一企画部)
椋木伸 …… 裄V貴彦 (28歳、SWビルド第一企画部)
椎名あゆみ …… 真下玲奈 (21歳、SWビルド第一企画部)
浅田小夏 …… 木村多江 (39歳、誠一の元妻)
高野誠一 …… 藤木直人 (40歳、SWビルド第一企画部・部長)

江古田 …… 六角精児 (不動産会社・社長)


評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

inserted by FC2 system