ホタルノヒカリ2
(2010年7月期・日テレ水曜22時枠)

原作:ひうらさとる
脚本:水橋文美江
音楽:菅野祐悟
プロデューサー:櫨山裕子、三上絵里子、内山雅博
演出:吉野洋、南雲聖一、石尾 純

http://www.ntv.co.jp/himono2/


第10話 干物嫁修行!?部長の父帰る!
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蛍は出て行った高野が戻ったことで再び縁側でゴロゴロの日々。
高野が真剣そうに書類を見ているのを知り、何をしているのか?
と尋ねる。そんな高野の姿を見る蛍は、彼が戻ってきたときに
キスしてくれた事を思い出し、彼の唇を意識する。高野にとっ
てあのキスは数あるチューの一つなのか?そんな事を妄想して
いた蛍は、今度は自分からキスしようとチャンスを狙う。
高野はそんな彼女の"殺気"を感じていた。
一緒に縁側に座ろうという蛍に、明日の小夏の店の試食会の
準備は出来ているのかと尋ねる。後輩の桜木に全て任せてある
と言うと、ヒマならば町内会の回覧板を渡してきてくれと頼む。
町内会長はメガネを掛けていてとても風紀に厳しい人だという。
蛍は出て行こうとする中、高野にちゃんと私の元に戻って来て
くれて有難うとお礼を告げ、部長に出て行かれたのには相当
堪えたとして、これからは大人の蛍になると宣言する。

そんな中、外に怪しげな人影を見て、蛍はチューを注意しに
町内会長が来たのか?と思う。高野にその事を告げると、二人
は様子を見に外に行く。しかし人影はなく、二人はそのまま
回覧板を届けに行くことになる。

帰宅すると鍵をかけ忘れていた事を思い出し反省する中、部屋
には人の気配がしていた。強盗か?と思えば、高野の父・盆太郎
だった。かつて蛍も居酒屋で意気投合して、この家を貸して
くれた本人である。高野は何をしに来たのか?と告げると、
もうすぐ両家の顔合わせだろうとし、自分は顔合わせは堅苦しい
のでパスするが、息子の相手のことは気になるという。
結婚に失敗した誠一が再び結婚するに決意した女性ならば、
余程いい女だろうなとし、前妻もとてもいい女だったと告げる。
しかし高野は自ら吟遊詩人だと名乗り放浪している盆太郎の事
を父親とは思っていないと突き放す。
盆太郎に話しを聞くと、母が亡くなってから家のことはずっと
アイツに任せっぱなしだったという。蛍に対して相手の女性の
事を知らないか?と尋ね、相当大人の女性だろうねと呟く。

蛍は何とか大人の自分を見せるために朝食を作ろうとするが、
父は朝食は食べないという。高野に対して本当に父と認めて
いないのか?と尋ねる蛍。ずっと一人で過ごしてきたことを
聞かされると寂しかったのですねと同情する蛍。高野は蛍に
気にするなと告げる。

小夏が蛍たちの会社に来る。
蛍は彼女にあんな手紙を託してすみませんと謝罪。今度同じ
様なことをしたら本気で奪うという彼女。小夏は結婚のお披露
目会をウチの店で出来そうか?と尋ねると、蛍はきちんとする
事を約束する。

オフィスでは井崎と桜木が部長と蛍の件で話し合っていた。
井崎は蛍と部長が仲良くしているのを"たまたま"見てしまった
のである。自分は社内恋愛のベクトルがこういう方向性が有る
のかと思っていたとしてメモ紙を見せる。すると桜木は梅田
に矢印が向かっているのを否定し、自分は瀬乃に惹かれている
事を告げる。蛍は彼らがそんなメモ紙を落としていくのを見て
しまい、メモ紙の内容から桜木が瀬乃を好きだと知る。

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部長との関係が修復される中で、突如家には高野の父・盆太郎
が現れる。彼は自由気ままに生きている人間という事で、
きっちり生きている誠一からその存在を認められていなかった。
そんな彼から認められようとして蛍は、大人に成長する様
努力する。

結婚は当人同士の物ではなく家族同士の付き合いということも
考えれば、当事者たちの家族を絡ませるのは決して間違いでは
無いのだけど、揺らぎ無いような結婚への道筋が立てられる
中で、ややもどかしい様なエピソードが続いている様な印象も
有る。

特に瀬乃との関係に於いてはもう少しシンプルなものになって
も良いはずなのに、関わり方が少々くどい感じ。

盆太郎も干物系男子であり、蛍との波長が合う辺りは面白い
キャラクターの絡ませ方。盆太郎と高野が親子である事を
象徴する様に、口癖である"〜だもん"という語尾の語り口が
親子共に同じであるところは笑えた。

ある意味大人になるとはどういう事なのかを考えさせる内容
でも有り、蛍が自分の信念を曲げてでも大人になろうと努力
している現実が、その人にとって正しい行動なのか否か。
元々高野は自分と一緒になることで、彼女らしさを消すことが
良いことなのかどうかの葛藤をしてきただけ有って、そんな
葛藤に一つの結論を持ち込んだものなのかも。

瀬乃はそんな彼女にアンタらしくないとするが、これまでの
面倒な事は関わりを避ける性格を努力している蛍に、結婚に
向けた自覚を見た感じだ。

高野家の親子関係は否定しつつもしっかりと受け入れている
現実があり、干物の父親の存在が今のきっちりとした高野の
性格を生み出していたという感じだね。


雨宮蛍 …… 綾瀬はるか (27歳、SWビルド第一企画部)
瀬乃和馬 …… 向井理 (27歳、SWビルド第一企画部・派遣)
山田早智子 …… 板谷由夏 (32歳、SWビルド第一企画部・チーフ)
桜木美香 …… 臼田あさ美 (25歳、SWビルド第一企画部)
二ツ木昭司 …… 安田顕 (40歳、SWビルド第一企画部・人事部長)
浅田千夏 …… 石井萌々果 (7歳、小夏の娘)
井崎豊作 …… 高橋努 (32歳、SWビルド第一企画部)
杉下真菜 …… 中別府葵 (22歳、SWビルド第一企画部)
松小路豪也 …… 市川知宏 (23歳、SWビルド第一企画部)
竹林篤志 …… 君沢ユウキ (27歳、SWビルド第一企画部)
梅田翔太 …… 井出卓也 (22歳、SWビルド第一企画部)
椿春乃 …… 佐藤千亜妃 (25歳、SWビルド第一企画部)
椋木伸 …… 裄V貴彦 (28歳、SWビルド第一企画部)
椎名あゆみ …… 真下玲奈 (21歳、SWビルド第一企画部)
浅田小夏 …… 木村多江 (39歳、誠一の元妻)
高野誠一 …… 藤木直人 (40歳、SWビルド第一企画部・部長)

高野盆太郎 …… 石坂浩二 (誠一の父、吟遊詩人)
豪徳寺 …… 丸山智己 (建物の大規模な改修工事社)


評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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