女帝薫子 (2010年4月期・テレビ朝日・日曜23時枠) 日曜ナイトドラマ枠 脚本：旺季志ずか 演出：小松隆志 チーフプロデューサー：五十嵐文郎 協力プロデューサー：東城祐司 プロデューサー：横地郁英、伊藤達哉 http://www.tv-asahi.co.jp/jotei-kaoruko/

第8話 最終回さらばNo.1ホステス!!最期の戦い
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大ママの真紀から突然紗也は銀座追放を言い渡される。
何故突然そんな事を言われたのか。苦悩している紗也の元に
銀龍会の手下である井本や沢口らがやってきて、紗也を無理矢
理車に押し込めて連れ去る。その姿を美樹が見ていて、純平や
大ママたちに報告する。

紗也が連れて行かれたのは銀龍会の事務所で、そこには須藤
や三田村が居た。須藤は女帝は紗也の母親だと言うことが分か
って居ることを告げ、居場所を教えるよう告げる。しかし紗也は
例え知っていても教えることはないと拒む。

大ママは薫子の元に行き、ファイルを渡して紗也を連れ戻そう
という。しかし薫子は娘の為に銀座の街を犠牲には出来無い
としてそれを拒む。

紗也は組員たちに、銀座を好きにはさせない事を告げる。
銀座は私達を温かく迎えてくれた街であり、どんなことをしても
守ると告げる。
そんな中、純平が銀龍会の事務所にやってきて紗也を取り戻しに
くる。組員たちは彼を激しく殴打する中、須藤が紗也たちを
逃がしてくれることに。
紗也たちは逃げる中、身を隠すために入ったホテルで一晩を
明かし、二人は初めて結ばれるのだった。

翌日大ママの元に行くと、真紀は紗也にこれまでの事を全て
告げる。紗也が女帝の娘だと分かればこうなることが分かって
いたこと。相手は極秘ファイルを手にしようとしている事。
ファイルは銀座のおんな達を守るために存在し、そんなファイル
を守るために薫子が身を隠したこと。
真紀は薫子との出会いからこれまでの事についても語り始める。
秋田から出てきたばかりの薫子との出会い。紗也の名前で働き
始めたこと。本妻からの嫌がらせに逢い、夫の頼みで紗也を
置いて出て行ったこと。それが紗也の幸せに繋がると信じて
決断したこと。
真紀は紗也に秋田に帰るべきだと告げるが、紗也は一緒に闘う
と告げる。
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銀龍会で銀座を支配するために、女帝が持っているとされる
極秘ファイルを入手する為に動く中、紗也は女帝は自分の母親
であることを知らされる。自分を守るために死んだふりをして
身を隠していたことを知って、自分も銀座を守るために奔走する。

ドラマとしては銀座のホステスと客の間に於ける信頼関係は
金銭の授受だけに非ずとしていた事からも、大体どのような
形で銀座の女性をサポートしていくのか結末としては想像できる
ものだった。
木内が傾き始めた店に再度注目を与えるために、マスコミの前に
顔を明かしたり、警察が最後に銀座をバックアップする形で
銀龍会にガサ入れする辺りは、このドラマでも良くできた部分だ。

そんな周りからのサポートが有るまでに、紗也自身が銀座の
女帝としての資格・資質が有るかどうかを態度として表さねば
ならず、その辺の段取りはやや心細いモノが存在したかも知れ
ない。

銀龍会はどうやって女帝の事を突きとめたのか、女帝を捕まえ
て紗也と取引する辺りの段取りが一切省略されていたことも
有って、少々強引な展開を用意された気もする。

絵美との問題、須藤との関係、日出子ママたちの末路、美樹の
妊娠の問題、そして実母との出会いと細かいネタが山積し過ぎて
いて最終話に一気に問題を解決するばかりの展開になった。

個人的には大ママや百合ママたちがもっと銀座の中で影響力の
有る人物として描かれていると良かったかなと。言葉だけは
銀座で5本に入るとか言っていた部分もあったけど、もう少し
人脈をフル活用して問題を処理する方法を提示する必要が有った
と思う。そうしないとやはり銀座のホステスと人との関係は
金銭関係の上だけで成り立っているようにしか見えないからね。


西村紗也 …… 桐谷美玲 (ホステス・秋田出身)
南野美樹 …… 黒川智花 (ホステス・長崎出身)
百合ママ …… 原沙知絵 (クラブ"ゴージャス"のママ)
西村絵美 …… 西原亜希 (紗也とは異母姉妹)
小島純平 …… 中村優一 (紗也の幼馴染み)
日出子ママ …… 国生さゆり (クラブ"ゴージャス"のママ)
須藤透 …… 遠藤憲一 (愛称:スーさん。IT企業会長)
大林真紀 …… 萬田久子 (クラブ"ゴージャス"の大ママ)
玲 …… 滝沢沙織 (ホステス)
しのぶ …… 有坂来瞳 (ホステス)
杏子 …… 滝裕可里 (ホステス)
三沢健司 …… 風見しんご (クラブ"ゴージャス"マネージャー)
吉川稔 …… 片岡信和 (クラブ"ゴージャス"黒服)
藤村毅 …… 二階堂智 (民自党代議士)
鶴田義彦 …… 石橋保 (民自党代議士)

唯 …… 黒瀧まりあ (百合ママ派)
和佳子 …… 折井あゆみ (百合ママ派)
美咲 …… 小川奈那 (百合ママ派)
倉本哲也 …… 風間トオル (小説家:木内久三)
三田村昌造 …… 黒部進 (銀龍会会長)
伊丹薫子 …… 菊池桃子 (女帝)

江藤純、寺井文孝、津村和幸、小島康志、中村真知子
渡辺健、問田憲輔、中山裕介、岩波弘明

評価：★★★★★☆☆☆☆☆ (5.0)