怪物くん
(2010年4月期・日テレ土21時枠)

チーフプロデューサー - 櫨山裕子
プロデューサー - 池田健司
脚本 - 西田征史
演出 - 中島悟、狩山俊輔、石尾純

http://www.ntv.co.jp/kaibutsukun/


第1話 人間界で修行ザマス!!

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人間界から遠く離れた世界「怪物ランド」。

そこでは怪物大王の息子・怪物太郎の新大王即位の儀の準備が
行われようとしていた。ドラキュラ族、オオカミ族、フランケ
ン族からそれぞれ一人ずつ太郎のお供になる為に選ばれる。
今度は新大王は、どの種族の怪物も分け隔て無く接する素晴ら
しい怪物だという噂で期待が広がるが、実際に面会してみると
わがままし放題。

怪物達が即位の儀を待つ中、いよいよ大王から発表が有る。
しかし大王はこれは即位の儀ではなく、旅立ちの儀であると
言う。今のお前には王になる資格は無いとして修行に出ろとい
う大王は突然、人間の世界へと彼らを飛ばす。

人間の世界。
市川ヒロシは同級生の子供達から仲間はずれにされる。
ヒロシは仲間になりたいが為にウソをつくが、逆にウソをつく
ために仲間からは敬遠される。

その頃怪物屋敷で目が覚めた怪物くん、ドラキュラ、オオカミ
男、フランケン。人間という下等生物が暮らす世界かと呟く
怪物くん。しかし得意の念力が使えないことに気がつく。
クローゼットが光り輝くのを見て怪物くんたちは中を開いて
見ると、そこには審判の間に通じる階段になっていた。ここでは
怪物ランドへの帰還を乞うことが出来るが全ては大王の許可が
必要だという。審判の間の番人である爺やは、何故怪物くんが
人間界に送り込まれたかは分からないが、人間の役に立てば
戻れるのではないかという。怪物くんが被る帽子は能力を抑える
効力がある事を聞かされ、更に人間界では自分たちが怪物である
事をバラしてはいけないと言われる。爺やから何らかの"石"が
手渡されるが、怪物くんはこんなものは要らないとほっぽり出す。
人間界には悪魔界の奴らも紛れ込んでいるというが、デモキン
無き今ならば問題はないだろうと大王は告げる。
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怪物ランドの大王になるために父親は、我が儘な息子を人間界
へと送る。人間の世界でどのように成長するのか。

チェ・ホンマンを起用したと聞いたのでセリフがどうなるのか
気になっていたが、フランケンってフンガーとしか言わない
のね。

CGも精巧に作られていたし、それぞれのキャラクターに吹き込
んだ憎たらしいまでの愛嬌さ加減が心地良くて、がなかなか
ハマっていて面白い。

このドラマを見るまでは誰もが思うであろう"糞ドラマ"の先入観
を見事払拭してくれるだけの出来だった。

ドラマの内容自体は子供向けに作られた漫画が原作な為か、ウソ
をつく人間に対する不可解な一面と、ウソにも色んな方便が有り
決して醜いことばかりでない事を訴える。
人間の言葉の意味が分からず、改めてその言葉の意味をかみ砕い
て実感させる辺り、大人にとっても身に摘まされる思いがして
くるような内容かも知れない。

意外と頑張っているのが、怪物くんの念力。
特に手が伸びるという念力は作り方によっては限りなくショボイ
演出になりかねない。この辺を上手く使用している辺りはセンス
を感じる。

また何と言ってもデモリーナを演じる稲森いずみの色っぽさは
ガチで素晴らしいものがあるな。

普通のドラマに飽きた人にはお勧めできる作品だと思う。


怪物くん …… 大野智
怪物大王 …… 鹿賀丈史
ドラキュラ …… 八嶋智人
オオカミ男 …… 上島竜兵
フランケン …… チェ・ホンマン
爺や …… 半海一晃

デモキン …… 松岡昌宏(TOKIO)
デモリーナ …… 稲森いずみ
アックマー …… 津田寛治

市川ウタコ …… 川島海荷
市川ヒロシ …… 濱田龍臣
警察官 …… 三宅弘城
大家さん …… 福井裕子

田川涼、上田瑠星、阿部圭吾、松本頼、大嶋康太、柏木裕貴
迫田孝也、龍坐、伊藤幸純、小池唯、ビナリーナN、イリーナI
松山尚子、吉田真澄、佐藤正治、澤田萌音


評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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