怪物くん
(2010年4月期・日テレ土21時枠)

チーフプロデューサー - 櫨山裕子
プロデューサー - 池田健司
脚本 - 西田征史
演出 - 中島悟、狩山俊輔、石尾純

http://www.ntv.co.jp/kaibutsukun/


第4話 オトシヨリ最高!王子号泣

--------------------------------------------------------
Dr.マリスはデモリーナに対して、デモキンの復活は難しい事を
告げる。しかしその原因を特定しろとデモリーナは強く言いつ
ける。デモリーナはデモキンと立てた誓いを必ず遂行すると
強く思っていた。

一方怪物くんは三人の従者とウタコやヒロシと共にバスに乗って
ウタコの両親の墓参りに行こうとしていた。
怪物くんはバスの中でシルバーシートを知らず大の字になって
眠る。その姿を見た佐藤フミからは、この席はお年寄りの優先
席だと告げる。お年寄りとは一体何かと言う問いに、ドラキュラ
は長く生きている人のことだと告げる。

やすなぎの丘慰霊堂へと到着すると、ウタコの両親の墓の前で
手を合わせる。墓参りとは良いことだと言われた怪物くんだが
ちっとも良いことをした感じがしないと不満顔。そんな中、怪物
くんは突然"友情パワー"が復活するのを感じ、ヒロシにイタズラ
し始め、更には手を伸ばしてお供えのりんごを奪い取ってしまう。
その姿をバスで出会ったフミに見られてしまう。急いでフミの
元に行き念力について口外しないで欲しいと頼むと、取引するか?
と問われる。私の孫・譲次になってくれたら黙っていると言われ
仕方なく受け入れることにする。

それ以来フミはウタコのアパートに住み着き、みんなで生活
することになる。肩もみをさせられたり、野菜系の食事を食べ
させられたり、好き嫌いは有無を言わさず否定されたり・・
これは文句ではなくお節介であり、年寄りの特権なのだという。

フミが来て一週間が過ぎる。家族の者が心配しないのかとウタ
コも困った様子。フミは味噌入りのカレーを作った挙げ句、
怪物くんの為だとしてカレーに生卵を入れる。そんなお節介に
怪物くんも嫌気が差す。フミは都合が悪くなると胸を押さえて
苦しむ姿を見せるが、それも仮病だと言われ突き放されてしまう。
フミは礼儀知らずとつきあうのも疲れたとして、彼女は最近
話題の無料で年寄りを預かる"シルバーフリー"に入居する事に
なる。

--------------------------------------------------------

デモキンを復活させるために、デモリーナ自らが人間界にやって
くる。復活のためにデモリーナは人間の老人の命を吸い取ろう
とする。

今回のテーマは、人間や社会が忘れかけている老人の存在に対
する言及だった。

正直やや食傷気味になってきた感じもする。

やりたい事は分かるのだが、怪物くんが物事を学んでいく過程で
人間の愚かさをツネて、怪物であるはずの彼が人間の代表のよう
になって悪魔と闘うという構図が一貫して描かれている。

老人が寂しいと言えない境遇の辛さ、身寄りのない老人が永久
供養墓に入れられる事の寂しさ、決別してしまった孫との関係
など、これ見よがしに涙せよとばかりの設定が逆にしらけて
しまう部分もあるのかな。

もう少し教唆的な物語でなく、怪物くんや三人の従者のバカ
っぽさが描かれると面白いんだけどね。


怪物くん …… 大野智
怪物大王 …… 鹿賀丈史
ドラキュラ …… 八嶋智人
オオカミ男 …… 上島竜兵
フランケン …… チェ・ホンマン
爺や …… 半海一晃

デモキン …… 松岡昌宏(TOKIO)
デモリーナ …… 稲森いずみ
アックマー …… 津田寛治

市川ウタコ …… 川島海荷
市川ヒロシ …… 濱田龍臣
警察官 …… 三宅弘城
大家さん …… 福井裕子
Dr.マリス …… 飯田基祐

佐藤フミ …… 佐々木すみ江

平沼紀久、加瀬尊朗、森康子、貞平麻衣子、亀山助清
唐木ちえみ、津田萌音、吉田真澄


評価:★★★★★☆☆☆☆☆ (5.0)

inserted by FC2 system