怪物くん
(2010年4月期・日テレ土21時枠)

チーフプロデューサー - 櫨山裕子
プロデューサー - 池田健司
脚本 - 西田征史
演出 - 中島悟、狩山俊輔、石尾純

http://www.ntv.co.jp/kaibutsukun/


第5話 恋のパワーは無敵ザマス!!
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怪物くんはなかなか怪物ランドに帰れない苛立ちを爺やに向ける。
大人になる事こそ必要な要素なのかも知れないと告げる爺や。
そんな中ドラキュラの姿がないことに気がつく。

ウタコやヒロシたちは恋愛ドラマにハマっていた。テレビの中
で男女が結ばれていくのを見て、恋とは何かという事になる。
怪物くんはこれまでに恋をしたことがないという。いずれは
恋を知って大人になっていくと言われ、大人になる言葉に反応
した怪物くんは、是非恋を教えて欲しいと頼む。

ウタコから恋とは何かを教わる。
恋をしていると相手とずっと一緒にいても飽きない事。
相手のことを考えると眠れなくなること、ご飯が喉を通らなく
なること、力が湧いてくること。
そんな会話をしていると、またしてもドラキュラが居なくなった
事に気がつく。彼はアルバイトし、病院に入院する沢村茜の元
へ足茂く通っていた。3日後の手術。彼女は視力を失っていた
のである。
ドラキュラは身分を明かさず、足長おじさんのような事をして
いた。名前も教えてくれないドラキュラに彼女は"アッタカさん"
と命名する。
病院に通う姿をオオカミ男、フランケンに知られるドラキュラ。
坊ちゃんには内緒にして欲しいと言われるも、オオカミ男は
すぐに知らせてしまう。

その頃、デモリーナはDr.マリスと共にデモキン復活のために
人間が誰もが持っている恋の欲望、相手のことを独占しようと
して争う欲の力を吸い取っていた。

ドラキュラは茜の手術費を捻出するために、執事カフェ"ロト
パゴス"でアルバイトを始める。しかしそこは悪魔族が人間から
欲望を吸い取る拠点となる場所だった。

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人間の為になる行動をとっても怪物ランドに戻れない怪物くん
は爺やに相談すると、大人になる事が必要なのではないかと
言われる。恋をする事は大人になる事への道だと知った怪物
くんは、恋とは何かを追及していく。

恋が分からず迷走している所で、友情やら絆やらを恋と誤って
認識していくというお茶目な展開が用意された。

恋と絆が混在するような内容で、ドラキュラはひたすら身分の
違う人間との恋に混迷していくのに対して、怪物くんは逆に
従者との関係に終始し、大切なモノの存在を実感していく。

恋にしても友情にしても、失ってこそ初めて気がつくモノがあり
傷付くことを恐れている人や、傷付いた事でそういったものに
失望しているモノたちへ、その真意を問いただして説得していく
物語でとても良くできている。

今回デモリーナの過去が明らかになり、人間を恨む理由が描か
れた。ドラキュラと今回のヒロイン・沢村茜とは対照的に、
デモリーナとデモキンの関係性が描かれている所など興味深い
部分だ。

デモリーナの前世が高杉よし江という名前で有ったこと。
着物を着た彼女が湖に投身していく姿の背景が描かれる事で
より彼女に対して感情移入がし易くなった。
随分昔の女にありがちな裏切られた女性の末路と言った感じで
絵になるなという感じがした。


怪物くん …… 大野智
怪物大王 …… 鹿賀丈史
ドラキュラ …… 八嶋智人
オオカミ男 …… 上島竜兵
フランケン …… チェ・ホンマン
爺や …… 半海一晃

デモキン …… 松岡昌宏(TOKIO)
デモリーナ …… 稲森いずみ (人間名:高杉よし江)
アックマー …… 津田寛治

市川ウタコ …… 川島海荷
市川ヒロシ …… 濱田龍臣
警察官 …… 三宅弘城
大家さん …… 福井裕子
Dr.マリス …… 飯田基祐

沢村茜 …… 入山法子 (目の手術)

山崎勝之、金原泰成、吉田真澄、東根作寿英、馬場典子(アナ)
深水元基、野村信次、椎名泰三、上村愛香、作間ゆい、深谷美歩
白樺真澄、大村沙典子、藤沢奈奈、徳丸琴乃、嘉陽愛子、木村和司
菊池景子


評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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