怪物くん
(2010年4月期・日テレ土21時枠)

チーフプロデューサー - 櫨山裕子
プロデューサー - 池田健司
脚本 - 西田征史
演出 - 中島悟、狩山俊輔、石尾純

http://www.ntv.co.jp/kaibutsukun/


第8話 怪物界vs悪魔界因縁の最終対決
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よし江の元にやってきた正義。彼はデモキンとしての記憶を
取り戻していた。力を尽くしてくれたデモリーナのお陰だと
告げ、100年間この日が来るのを待ちわびていたという。
後は怪物大王から魔王石を奪還し、復讐を遂げるだけだという
が、まだ魔力が完全には蘇って居らず、暫く人間界で様子を
見るという。デモリーナは現在怪物界には結界が張られていて
浸入できないとするが、デモキンはあの馬鹿王子から聞けば
良いと告げる。その為に心を開かせてみせるという。

その頃、怪物大王は怪物くんたちに、最終試験は合格だった事
を告げる。全ては修行が実を結んだ結果だという。

三人の従者たちは、怪物ランドに戻った後、怪物新聞からの取材
攻勢に備えてインタビューの練習をする。
怪物くんは、こんな時に浮かれているなんて信じられないと
告げ、俺達が帰れば人間たちが悲しむことを口にする。しかし
三人の従者たちは、王子自身が寂しいのでしょうと呟く。
怪物くんはウタコやヒロシが悲しまなければ何時でも帰る事を
告げる。

怪物くんたちはウタコやヒロシの元に行き、もうすぐお別れで
有ることを告げる。しかし二人が残って欲しいならば考えると
告げる。しかしウタコもヒロシも別に平気だとして、別れに関し
て何の感情も露わにしなかった。しかし三人の従者が前日に
彼らに言い聞かせていたのである。二人が別れに対して全く寂
しく無いと知って怪物くんはふて腐れて外に出て行く。

そんな王子に正義が声を掛ける。王子が国に帰ると知り、正義
は寂しいと告げ、それならば思い出を作ろうとキャンプに
誘う。ウタコやヒロシ、そしてよし江も連れてキャンプに行く。
最後の一日は楽しく過ごして笑顔で別れようというウタコ。
怪物くんはヒロシたちが自分との別れを平気だとしたことに
怒って、正義とだけ遊ぶ。ヒロシは一緒に遊んでとすり寄るが、
オレと別れても寂しくないのだろうとして、突き放すのだった。

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いよいよヒロシたちとの別れが近づく中、悪魔界のデモキンたち
の動きも活況付いていき、怪物くんたちに牙を剥いていく。
友情に関して騙されたと知る怪物くんだが、時既に遅く、相手
は巨大な力を手にしていく。

別れの時が刻一刻と近づいてきているものの、ヒロシたちの態度
が怪物くんにとって気に入らなかった為に、グタグダとした展開
が続いてしまう。
馬鹿正直で単純な怪物くんらしい所ではあるが、展開としては
ちょっとワンパターンなものが有るか。

ドラマとしては悪魔界での内紛が要素として存在するが、
デモキンの圧倒的な強さの前には、大した効果もなく、冒頭で
まだ魔力が蘇っていないとしながらも、恐ろしい力を持っていた。

見どころと言えば、マリスの頭を尻呼ばわりするところと、
デモリーナが貼りつけにされるシーンだろうか。

今後の興味としては、元は人間だったデモリーナが、何時でも
確変しそうな存在として描かれている点である。
そんな彼女の心を刺激するように、ヒロシの事を自分の弟の
正一の姿とダブらせて見せたり、デモキンが人間界を破滅に
導こうとしている事実を知って、彼女は根っからの悪魔になっ
てしまったのかどうかという点を今後も注視して見ていく事に
なりそうだ。


怪物くん …… 大野智
怪物大王 …… 鹿賀丈史
ドラキュラ …… 八嶋智人
オオカミ男 …… 上島竜兵
フランケン …… チェ・ホンマン
爺や …… 半海一晃

デモキン …… 松岡昌宏(TOKIO)
デモリーナ …… 稲森いずみ (人間名:高杉よし江)
アックマー …… 津田寛治

市川ウタコ …… 川島海荷
市川ヒロシ …… 濱田龍臣
警察官 …… 三宅弘城
大家さん …… 福井裕子
Dr.マリス …… 飯田基祐

中村咲哉、吉田真澄


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