警部補 矢部謙三
(2010年4月期・テレビ朝日23時枠)

脚本 - 福田卓郎(1)、高山直也
演出 - 木村ひさし、神徳幸治
プロデューサー - 船津浩一

http://www.tv-asahi.co.jp/yabe/


第1話 史上最凶のテロリスト

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潜入捜査官・片桐優奈によって第三倉庫にいた犯人を見事検挙
する。その逮捕した5人の男性はテロ組織"狼の旅団"と呼ばれる
組織の構成員。
そんな中、狼の旅団と名乗る人物から電話があり、同志5名を
解放しろと要求してくる。さもないと都内に設置した爆弾を
爆発させるというのである。期限は明日の正午。
矢部は検挙した5人を拷問して聞き出せばよいとするが、
リーダーのレッドウルフからの指示は全て封筒で出されており
誰もリーダーを知る者が居ないのではないかとされる。
警視総監から矢部ら公安課は、日本中のテロ情報を掴んでいる
のではないかと嫌みを言われる。

レッドウルフには元恋人が"蘇毛旅館"の女将として勤めている
事を掴む。矢部は今更付き合っているとは考えられないとする
が、庶務課の美晴と健一郎は、政財界の裏情報にも精通してい
る女性に接触しない方が不自然であり、そんな女将ならば情報
が手にはいるかも知れないとして、二人は旅館へと足を運ぶ。
取調室を私物化している矢部に一応許可を得ようとする美晴
だが、軽くあしらわれてしまう。
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如何にも金曜23時枠の緩ドラマという感じだが、コメディ要素
が強すぎて正直そんなに面白いとは感じなかった。
トリック」が良かったのはシリアスな部分とコメディの部分が
絶妙な配分だった訳で、そこにシュールさも加わりマニア受け
する作品だった。

今回のスピンオフドラマは、コメディ部が矢部のカツラ頼みで、
物語が淡々とし過ぎている感じがする。

警察内部の横と縦の繋がりが軸になりそうな感じだが、その辺
のやりとりもボケ通しの矢部の独壇場といった感じだ。
矢部のボケが果たして視聴者受けするのかどうか。
ワンポイントキャラクターだった彼を全編に渡って登場させる
ことで食傷感に繋がってしまわないかという不安がある。

このドラマでも桂美晴と桜木健一郎をメインに添えて矢部を
サブで使うという扱いの方が安定感を得ると思う。

事件は良く解らないものだったが、とにかく矢部の偶然性が
ドラマを解決に導く。
犯人を検挙するときのパターン性も感じられたし、秋葉を初めと
してキャラクターたちの使い方を示す初回だったのではないか
という感じ。
「トリック」のキャラクターたちとも当然ながら世界観が繋が
っている事で、このドラマでも登場する辺りが面白い所。
果たして大物ゲストとしてあの二人が出るシーンが有るのか
どうかだね。

矢部謙三 …… 生瀬勝久 (警視庁公安課刑事)
秋葉原人 …… 池田鉄洋 (警視庁公安課刑事)
桂美晴 …… 貫地谷しほり (警視庁公安課庶務係)
桜木健一郎 …… 鈴木浩介 (警視庁公安課庶務係)
菊池愛介 …… 姜暢雄 (警視庁参事官)
片桐優奈 …… 原幹恵 (警視庁公安課の潜入捜査官)
木下 …… 奥田達士 (警視庁公安課の刑事)
雨中 …… 渡洋史 (警視庁公安課の刑事)
森田 …… 小松利昌 (警視庁公安課の刑事)
軒和洋子 …… 佐藤真弓 (警視庁公安課庶務係)
大村課長 …… 魁三太郎 (警視庁公安課課長)
警視総監 …… 団時朗 (警視総監)
池田ハル …… 大島蓉子 ("池田荘"管理人)
ジャーミー君 …… アベディン・モハメッド("池田荘"住民)

勝野洋
田中譲、中西学、瀬野和紀、内田量子、中村真知子
千葉茂、夛留見啓助、高橋光、押見啓太、岡雅史、辞本直樹
伊藤俊、高田将司、大樹、志儀竜太

大原瑠璃子 …… 加藤貴子 ("蘇毛旅館"の女将)
森本茂夫 …… 片平光 (整形)
加藤順一郎 …… 児島功一 (旅館内で殺害)


評価:★★★★★☆☆☆☆☆ (5.0)

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