警部補 矢部謙三
(2010年4月期・テレビ朝日23時枠)

脚本 - 福田卓郎(1)(2)(5)(6)、高山直也(3)、山岡真介(4)
演出 - 木村ひさし、神徳幸治
プロデューサー - 船津浩一

http://www.tv-asahi.co.jp/yabe/


第6話 衝撃の結末
--------------------------------------------------------
警視総監の命がねらわれているとのたれ込みによって、矢部が
代わりに弁護士・小野寺の三回忌に出席する。7人の招待客が
居たが、死刑執行人を名乗る者から殺害の予告が有り、聡子と
平田が殺害される。

警視庁では瞼乃母と呼ばれる宗教組織が事件に関与していると
感じ優奈を潜入捜査させる。

美晴と桜木は矢部の元に合流しようと、彼らが居る宿舎を訪ね
るが、覆面を被ったものに襲われ気絶してしまう。
気がつくと土蔵の中に閉じこめられていた。

矢部たちは広間の人形の中でも"殺人"と書かれたものが倒されて
いることに気がつく。しかも矢部のズボンに"虚言"と書かれた
紙が貼られていた。みんなから偽物だと責められる矢部。
花枝からは、その紙は座布団に着いていたもので、矢部が座る
と自動的にお尻に付くようになっていたのでは無いかと指摘され
る。
間違いなくこの中に犯人が居るのではないか。そう感じた矢部
は、みんなから今一度聡子が殺害された当時のアリバイを確か
める。すると厨房にいたとする松田だけは、一人で居たために
確かめようが無く、犯人ではないかと疑う。秋葉に命じて、
はなれの土々呂に閉じこめておくよう命じる。

--------------------------------------------------------

一人一人殺害されていく中で、美晴と桜木が合流したことによ
り、論理的に事件を解決に導いていく。
果たして事件に隠された真相とは何なのか。

花枝が犯人だろうと思っていたけど、当たらずとも遠からず
といったかんじだった。

トリック時代よりも内容としてはしっかりとしたモノがあり、
やはりこの手の話は、マジックネタで仕上げるよりも、刑事
ネタとして処理した方がドラマとしては安定するのかも知れない。

一話の頃は不安な内容だったが、終わってみるととても見やすく
続編なども見てみたくなった。

全ての真相やら誤算を最後に語るけれど、やはり美晴と桜木が
合流した事こそ犯人にとっては誤算だったのだろうね。

最後の方まで花枝が容疑者である可能性を残しつつドラマを引
っ張ったことで、戸川が殺害された部屋の扉が開くまで、上手く
興味を引き付けられたと思う。

小ネタとしてはズラばかりではあったが、デカペディアも徐々に
面白くなっていったし、最後に美晴が軒和洋子のモノマネを
したシーンは似ていた事もあってちょっと面白かった。


矢部謙三 …… 生瀬勝久 (警視庁公安課刑事)
秋葉原人 …… 池田鉄洋 (警視庁公安課刑事)
桂美晴 …… 貫地谷しほり (警視庁公安課庶務係)
桜木健一郎 …… 鈴木浩介 (警視庁公安課庶務係)
菊池愛介 …… 姜暢雄 (警視庁参事官)
片桐優奈 …… 原幹恵 (警視庁公安課の潜入捜査官)
木下 …… 奥田達士 (警視庁公安課の刑事)
雨中 …… 渡洋史 (警視庁公安課の刑事)
森田 …… 小松利昌 (警視庁公安課の刑事)
軒和洋子 …… 佐藤真弓 (警視庁公安課庶務係)
大村課長 …… 魁三太郎 (警視庁公安課課長)
郷秀帰 …… 団時朗 (警視総監)

斉藤花枝 …… 渡辺典子 (桑原コーポレーション)
武藤彩香 …… 小沢真珠 (介護の会社)
平田淳次 …… 伊阪達也 (世話役)
松田公夫 …… 神尾佑 (投資ファンド)
戸川恵司 …… 青島健介 (ヤミ金)
下村聡子 …… 峯村リエ (弁護士)
小野寺肇 …… 谷津勲 (恩師)

桂太郎 …… 勝野洋 (故、美晴の父)
山田里見 …… 野際陽子 (奈緒子の母。書道家)

小手山雅、藤沢健、前原一輝


評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

inserted by FC2 system