警視庁継続捜査班 (2010年7月期・テレ朝21時枠) 脚本：吉本昌弘(1)(3)(6)、長坂秀佳(2)、高山直也(4) 演出：猪原達三　常廣丈太　高橋伸之 チーフプロデューサー：五十嵐文郎 プロデューサー：船津浩一、壁谷悌之 http://www.tv-asahi.co.jp/keizoku/

第6話 未解決殺人〜復讐
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2010年8月24日、囚人を乗せた護送車の運転手が突然運転中に
心臓発作を起こして事故。その護送車には一年前に世田谷区で
4人の中年サラリーマンをボウガンで射抜いた事件"赤い通り魔
事件"の犯人・梅野昭典も搭乗していた。彼は警護官から銃を
奪うと護送車から逃げ出す。

岩瀬彩那(24歳)は、この日、父の厚一郎を引き連れてホテルへ
と来る。婚約者・塚本尚樹の両親との顔合わせの為に連れて
来たのだが、厚一郎はなかなか気が乗らない。しかし背中を
押されて相手の両親である妻・あかねと夫・暁を紹介される。

そんな中、梅野が逃走し、岩瀬の自宅に侵入した事が判明する
とすぐに厚一郎の元にも電話が渡る。梅野は拳銃2丁・銃弾8発
の入った銃を手にしていた。
それを受けてすぐにホテルに居る岩瀬の元にも真奈美と矢吹
がやってくる。すると裏口の方で銃声が鳴り、現場に行くと
一人の男性・古池正人が銃弾に撃たれて倒れていた。矢吹は
すぐに梅野を追い掛け、真奈美は古池を介抱する。しかし古池
は"マクベ・・"と言い残して亡くなってしまう。

梅野は岩瀬邸に入った際にカレンダーを見て予定を知ったのだと
判明。梅野はかつて岩瀬によって捕まった犯人でもあった。
2009年7月2日。梅野を取り調べるが、印象はクロだが証拠が無く
2009年8月4日に囮捜査を行い逮捕する。

岩瀬彩那たちは刑事たちの護衛の元、自宅に匿われる。
彩那はあおぞら保育園の保母をしており、クスリを飲ませない
と行けない園児・みはねが居るという。喘息の彼女は彩那が
飲ませないとなかなかクスリを飲んでくれないという。
真奈美は彩那に対して、自分の父親も刑事で最初は仕事のこと
を理解できなかったという。しかし靴底を見て父親の仕事を
誇りに思えるようになった事を語る。

そんな中、撃たれた男・古池は、未解決事案の容疑者だった事
が判明する。18年前、宮崎の延岡で起きた未解決事案、通称
鼠男だという。鈴木貴子という女性が刺殺された事件で、彼女
は高利貸しを行っていた。その時借金をしていた人たちからは
彼女が亡くなったことで借金が帳消しになった事で、マスコミは
犯人を鼠男だとして取り上げたという。現場には指紋が残されて
いたが、当時古池にはアリバイが有ったこともあって見逃されて
いたとの事だった。
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不運にも護送車が事故で横転し囚人が逃走する。
囚人は銃を手にする凶悪犯で、彼を捕まえた岩瀬の家に侵入
した事を知る。果たして彼は逮捕された事による逆恨みの犯行
をするつもりなのか!?

自分を捨てた父親に対してアピール性を持つ犯人像というのは
面白いものが、今回の案件ではそこから派生して、もう一方の
事件を絡ませたことで、かなり歪な流れになってしまった感じ
のする内容だった。

今回真奈美がプロファイルした事と言えば、犯人が子供の時か
ら時間が止まっていることや、相手を傷つける意図が無かった
事。
その裏付けを犯人のしてきた中年に対する犯罪性の中から見出す
事で一つの形にはなっている。

ただ古池を殺害したのは単なる偶然なのか。
この辺の顛末は、意味ありげな感じに見えて実際には何の関連
も無い。
更に一連の流れからすると犯人が岩瀬に拘る理由もないわけで、
そこまでリスクを犯して何がしたかったのか、やや疑問に残る
流れだった。

結果的に厚一郎が婚約者の父親を逮捕しなければならないシチ
ュエーションを演出したいが為に、二つの事件を接続した様な
流れがあり、刑事の嫁を貰うことに難色を示していた家族だっ
たが、逆にその辺の心理的主導権が最後の段階で逆転する事で
の複雑な感じを描き出したかったのかなというものだった。


貴志真奈美 …… 木村佳乃 (警部補・32歳、プロファイラー)
矢吹慎一 …… 筒井道隆 (警部補、元捜査一課のエリート)
宮川学 …… 高知東生 (捜査一課・警視・管理官)
山岸徹 …… 菅原大吉 (捜査一課・警視正・理事官)
友枝達也 …… 南圭介 (捜査一課・警部補)
仲田周平 …… RIKIYA (捜査一課・警部補)
古崎仁美 …… 笛木優子 (警視庁広報官)
高木真人 …… 田島優成 (警部補、IT捜査の専門でリサーチ担当)
水城紀子 …… 余貴美子 (班長・警視、仕事にはシビア)
岩瀬厚一郎 …… 平泉成 (真奈美の良きアドバイザー)
新田明彦 …… 伊原剛志 (警部・チームリーダー)
秋本祥子 …… 小柳こずえ (ジャーナリスト)

岩瀬彩那 …… 西原亜希 (岩瀬の娘、保母)
梅野昭典 …… やべきょうすけ (赤い通り魔事件の犯人)
幼少期の梅野 …… 小柴亮太 (父と海に行った)
塚本尚樹 …… 荒木宏文 (彩那の婚約者)
塚本暁 …… 布施博 (父、元九州の演劇)
塚本あかね …… 一谷真由美 (母)
真久部達郎 …… 佐戸井けん太 (梅野の実父)
古池正人 …… 上杉陽一 (黒い鼠男事件の犯人
みはね …… 上野楓恋 (目黒あおぞら保育園の園児)
松庵 …… 吉澤健 (住職)
鈴木貴子 …… 田川恵美子 (黒い鼠男事件の被害者、高利貸し)
真久部の妻 …… 岩下貴子

司容熱子、入江純、野村真季(アナ)
吉舎聖史、岩田明、安藤健悟、稲垣真也

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