警視庁失踪人捜査課 (2010年4月期・テレビ朝日・金21時) プロデューサー - 三輪祐見子、飯田新、松野千鶴子 脚本 - 渡辺雄介 演出 - 七高剛 http://shissou.asahi.co.jp/

第4話 4年消えていた男
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部屋の中でフードを被る男性・宮沢良雄(25歳)は、ある時から
突然引きこもりになり4年間まともに部屋の外には出ない生活
を暮らしていた。母親は毎日心配し、食事を部屋の外まで運ん
でくる。そんな彼が突然部屋の中から消えてしまう。

失踪人捜査課の連絡が渡り、彼の部屋を捜索する。
母・洋子にいつ頃から居なくなったのか尋ねるが、息子は部屋
に閉じこもっていたので殆どコミュニケーションが無く、いつ
居なくなったのかも良く解らないという。
取りあえず誰かが外から浸入した形跡は無い事は確かだった。

近所の人に聞き込みすると、今から10日前の25日の昼12時頃
彼が出て行くのを見たという。タクシーに乗って出掛けたと
知りタクシー会社に問い合わせると、ブティックら向かったと
いう。
ブティックの店員は上下の服を買っていったと告げ、支払いは
クレジットカードだったとの事。監視カメラの映像には確かに
彼の姿が映っていた。

三浦から過去の女性関係を洗えと言われ、元彼女に話しを聞く。
大学1年から3年頃までつきあっていたという。彼の生活の全て
は音楽だったと告げ、彼はAVANCEというユニットを組んでいた
との事。ペアを組んでいたのは立花智也。
良雄の母・洋子に尋ねると、主人と一緒に音楽活動に関しては
反対していたという。智也から貰った万年筆を大事にしていた
事。しかし部屋には音楽をやっていたとする形跡が皆無だった。
話しを聞くと、立花だけがスカウトされて、それ以降音楽活動
を辞めたのだという。それが4年前の事で、それ以降引きこもり
が始まったと。
しかし立花自身も音楽会社が用意した相手とブリリアントと
いうユニットを組むが売れずに2年前に契約解除されていると
いう。立花の消息は行方知れずだった。
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4年間の引きこもりをしていた男性・宮沢良雄が突然失踪する。
気がついたのは母親ではなく、訪問美容師の女性だった。
失踪当時の足取り、そして引きこもりになるに至る人間関係を
洗い失踪事件の真相を掴んでいく。。

ドラマとしては冒頭から良雄が恨み辛みを呟いていたことで、
引きこもりの4年間に蓄積された負のオーラを発して事件を
起こしていくのかに思える内容。そのターゲットは、自分
を裏切った立花智也なのか?

一応引きこもってはいるけれど服装とか髪型とか気になるもの
なんだなと。

引きこもりからの脱出を上手く果たした物語と言うことで、
これだけでもある意味ドラマ性として十分なものがある。

心を閉ざした彼のことを支えている女性の存在が、とても
優しく心穏やかにさせたり、ここでも人間の持つ別の顔が
有るのかと思わせたりで、とても興味深い流れになった。

ミスリードの仕方など上手いと思うのだけど、結局彼は10日
以上も何処で生活していたのだろうかと。

醍醐が元プロ野球選手という設定が何時かは使われるとは
思っていたけど、今回はそんな彼の過去が、捜査に於いて感情移入
させる部分が有った。

そして今回は何と言ってもこれまでのペアとは違う人物同士
で組んだ事だね。高城は醍醐、明神は法月とバディを組んで
いたことでまた違った毛色を見せたくれた。


高城賢吾 …… 沢村一樹 (失踪人捜査課三方面分室。元一課)
明神愛美 …… 森カンナ (失踪人捜査課三方面分室。元一課)
醍醐塁 …… 北村有起哉 (元プロ野球選手)
森田純一 …… 黄川田将也 (草食系、IT得意)
小杉公子 …… 高畑淳子 (庶務的役割)
三浦真人 …… 遠藤憲一 (高城を呼び寄せた、分室室長)
法月大智 …… 小日向文世 (定年間近。7年前の事件を知っている)

宮沢良雄 …… 速水もこみち (25歳、引きこもり)
川原美樹 …… 遊井亮子 (美容師)
立花智也 …… 徳山秀典 (ミュージシャン。元良雄とコンビ)
宮沢洋子 …… 山本みどり (良雄の母)

趙[王民]和、和泉ちぬ、ERINA、津乃木慎子、金子仁美
工藤明子、植村りんこ、片桐千里、土井玲奈、由希

評価：★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)