警視庁失踪人捜査課 (2010年4月期・テレビ朝日・金21時) プロデューサー - 三輪祐見子、飯田新、松野千鶴子 脚本 - 渡辺雄介(1)(7)(8)、北澤寛(2)(5)、福島治子(3) 長田敏靖(4)、寒竹ゆり(6)、山岡潤平(8) 演出 - 七高剛 http://shissou.asahi.co.jp/

第8話 爆破現場から消えた男!
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河川敷で失踪者が一人亡くなって発見される。
失踪人捜査課が捜査していた女性・藤井碧(37歳)で、失踪して
三日経ってのことだった。高城は藤井が失踪当時身に付けてい
たネックレスが無いことに気がつくが、これから先は捜査一課
の案件だとして、捜査を引き渡す。

そんな中、港大学の図書室で爆弾が爆発し、8名が負傷する。
最近港大学は森野学園と合併話が進んでおり、それを阻止しよ
うとするものの犯行だと思われた。
港大学は、近年の少子化で生徒数の減少が問題にされる中、
着実に生徒数を増やして注目を浴びる存在だった。理事長を
勤める占部俊光(40歳)の手腕による所が大きかったのである。

そんな占部も爆発によって巻き込まれた一人だったが、病院から
突如居なくなる。爆破と失踪の関連を調べる中、先日亡くなった
藤井碧は、合併しようとしていた学校の理事局長を務めている
事が分かる。

病院での目撃証言によると、占部は男性に連れて行かれたという。
無理矢理に連れて行かれた感じだったという。

港大を訪れる法月と明神。大学は2年前に改築したばかりでとても
綺麗だった。5年前に父親から理事長を引き継いだ現理事長が
ここまで改革したのだという。
学校で副理事の須藤博文に話しを聞く。占部が病院から居なく
なった20時30分頃のアリバイを尋ねると、会食していたとの事。
占部を最後に見たのは一昨日で、素粒子研究を閉鎖するとの
理事長の勧告に、担当教授の浅井教授から泣き疲れた時に話を
したのだという。経営にシビアな人で敵を作ることも有ったと
いう。

一方高城たちは森野学園の理事・佐田に話しを聞きに行く。
佐田は合併話が決まってから、占部に対する風当たりが強くな
った様だと語る。色んな学校が合併を望んでいた為に、森野の
様な小さな学校との合併を妬んでいたのだろうとの事だった。
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大学の図書室で爆破事件が起こった後、理事長の占部が病院から
失踪する。大学では合併話が持ち上がっており、合併相手の
理事局長まで数日前に亡くなっていた。果たしてこれらの因果
関係とは?

被害者だと思っていた理事長が、実際には事件を解決するため
に動いていたという話だった。

冒頭の死亡事故によって上手くミスリードを誘発しており、
展開をカモフラージュさせている。

ドラマとしては事件性を印象するために爆破事故まで起こした
けれど、少々大袈裟すぎる所もあった。

捜査一課との連携具合が、このドラマの可能性というものを
大きく広げており、世界観を上手く創造している。

展開自体は複雑になりすぎず、殆ど流れのまま展開が進んだよ
うな印象もあるが、その分理事長の過去や人物像に迫ってみたり、
徐々に最終話に向けて高城自身の問題を提示していくところなど
手堅くできた内容だったと思う。


高城賢吾 …… 沢村一樹 (失踪人捜査課三方面分室。元一課)
明神愛美 …… 森カンナ (失踪人捜査課三方面分室。元一課)
醍醐塁 …… 北村有起哉 (元プロ野球選手)
森田純一 …… 黄川田将也 (草食系、IT得意)
小杉公子 …… 高畑淳子 (庶務的役割)
三浦真人 …… 遠藤憲一 (高城を呼び寄せた、分室室長)
法月大智 …… 小日向文世 (定年間近。7年前の事件を知っている)

藤井碧 …… 越智静香 (森野学園の理事局長)
占部俊光 …… 野村宏伸 (港大学の理事)
佐田明美 …… 黒田福美 (森野学園の理事)
浜崎徹 …… 窪塚俊介 (かつて港大学の学生、退学、爆弾)
須藤博文 …… 佐戸井けん太 (港大学の副理事)

江口ともみ、夏川加奈子、杉本妃音奈、飛田晃治、藤田三三三
及川聡

評価：★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)