SPEC 警視庁公安部公安第五課 未詳事件特別対策係事件簿
(2010年10月期・TBS金曜22時枠)

脚本 - 西荻弓絵
演出 - 堤幸彦、加藤新、今井夏木、金子文紀
プロデュース - 植田博樹、今井夏木、赤羽智比呂
音楽 - 渋谷慶一郎、ガブリエル・ロベルト

http://www.tbs.co.jp/spec2010/


第6話 病の処方箋
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公安の職員が次々と死傷する。
病を処方する奴が居ることが明らかになり、里中にそれを尋ね
ようとした所で、彼は瀬文と当麻の目の前で射殺されて亡くなる。
里中のお通夜に行く当麻と瀬文、そして野々村。
里中の一人娘・
梨花が一時的に退院し、お通夜の席で父親から
もらったとするアフリカの石を手にしていた。
瀬文はその光景を見て自分の無力さを嘆くが、また梨花の事を
守る仕事が残っていると告げる。
里中の死は
キンバリーのホテルの火災で焼死した事になっている
という野々村。生きている間は本人が家族に嘘をつき、そして
死んだら国家ぐるみで嘘をつくという現状。一人の人生をめち
ゃくちゃにしてまで守るべきものは何なのかと当麻は嘆く。
すると野々村は、私たち刑事は町の人たち、家族のものを守って
いるとし、全ては価値有ることだという。死んだら全てが終わり
だとする当麻に、我々は大きな意味を残しているという。
心臓が息の根を止めるまで真実に向かったひた走るのこそ、
刑事の仕事だと語る。

翌日
小百合の元を尋ねる。
小百合は夫・貢の死がどうしても腑に落ちないという。
出張の前に夫はまるでこのことを予期していたかのように
身辺整理をしているという。当麻は全てを語ろうとするが、
瀬文はそれを止めて、自分が現地の検視報告書を確認したが
火災で焼死したことは間違いないと告げる。普段夫は困った
事が有れば瀬文を頼れと言っていたので、そんな人物がそういう
のならば間違いないという。
そんな中、梨花の容体は依然として余談を許さない状況だった。
今度熱が出れば危ないという。小百合は病院に行こうとしていた
所、当麻はこの部屋を調べさせてもらっても良いか?と許可を
得る。

当麻は瀬文に対して、この辺にある本は最近印刷されたもの
ばかりだとし、恐らく犯人は全ての本を持ち去ったのだろうと
いう。かなり大がかりな組織が関与している事を意味していた。
しかし里中は当然何かを残そうとしていたはずであり、それ
はこの部屋にある可能性が高いという。瀬文はそれを聞いて
部屋中を探すも何も出てこなかった。当麻はこの部屋にいつも
有るけど、今はここに無いものは何か?と問い、それは小百合
だと呟く。

病院に居る小百合の元へと改めて訪れる。
そして彼女が所持しているバックの中身を見せてもらうと、
彼は本好きである事を臭わすものが出てくる。そして彼の図書
カードが入っている事に気がつき尋ねると、最近彼から延滞
していた本を返却するよう頼まれたのだという。当麻達は
その本がなんなのかを尋ね、
図書館へと足を運ぶ。そしてその
本を見つけて調べると、案の定マイクロチップが隠されていた。
そこには
スペックホルダーのリストが書かれていた。


当麻が一気飲みしていたはちみつ。糖尿病泣かせの演出か!?
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公安が次々と殺害されていく事に関連し、元公安の上司・里中
は一体何を追いかけ、そして殺されたのか。
彼が残した証拠を頼りに、公安が亡くなったのは病を処方する
というスペックを持つ人物に迫っていく。

当麻と瀬文のやりとりが今回は妙にツボに入った感じ。
魚顔だと言われて反撃する当麻の姿はかなり笑えた。

また野々村が刑事としての役割であったり、使命感を熱く語っ
たかと思えば、やっぱり雅の前では砕けるシーンが有ったりと、
その辺のギャップはとても面白いものがある。

当麻達が掴んだ情報は、既に自分たちよりも以前から、スペック
を持つ人物に関して調査する組織が有ったという事実。
それが津田助広なんだろうけどね。

今回はいつもお決まりの当麻の執筆シーンが無かったけど、その
分彼女の中のスペックが実際に機能する所が描かれていたり
して興味深いものがある。

今まで意味ありげに存在していた海野亮太というスペックの持
ち主。この人物が美鈴の兄を殺したとは考えられないけれど、
自らマイノリティだの生命を守るための正当防衛だとする
辺りの意味がイマイチつかめないものがあった。

取りあえずリストを見ると相当数居たので、まだまだ色々と
描かれていきそうだけど、取りあえずこの流れでいけば
一十一との戦いが一応の決着となりそうだね。


当麻紗綾 …… 戸田恵梨香 (24、公安第5課)
瀬文焚流 …… 加瀬亮 (36、公安第5課)
野々村光太郎 …… 竜雷太 (70、公安第5課・係長)

志村美鈴 …… 福田沙紀 (19、優作の妹)
海野亮太 …… 安田顕 (35、警察病院の医者)
冷泉俊明 …… 田中哲司 (占い師??)
地居聖 …… 城田優 (24、紗綾の大学の同級生)

近藤昭男 …… 徳井優 (50、捜査1課)
馬場香 …… 岡田浩暉 (40、捜査1課)
鹿浜歩 …… 松澤一之 (55、捜査1課)
猪俣宗次 …… 載寧龍二 (28、捜査1課)

正汽雅 …… 有村架純 (20、婦警)
志村優作 …… 伊藤毅 (24、瀬文の同僚)
一十一 …… 神木隆之介 (謎の少年)
津田助広 …… 椎名桔平 (42、公安部)
店主 …… 多田木亮佑 (中部日本餃子)
アラータ …… 安藤絵美 (中部日本餃子)

日比久介、西海健二郎、森永卓郎、岡村仁美


里中貢 …… 大森南朋 (元SITの上官)
里中小百合 …… 西原亜希 (梨花の母)
里中梨花 …… 堀田悠衣 (ジェニファー氏病)
宮崎洋介 …… 井原啓介 (病を処方する??)
織田剛 …… 西本竜樹 (天津堂大学付属病院・医学博士)
坂本将俊 …… 朱源実 (四谷の大昭病院・事務長)
前田昌道 …… --- (83歳、オリエンタル電力の会長・急性心不全)

安藤絵美、田口主将、竹本彩、吉本菜穂子、山内翔平


評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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