SPEC 警視庁公安部公安第五課 未詳事件特別対策係事件簿
(2010年10月期・TBS金曜22時枠)

脚本 - 西荻弓絵
演出 - 堤幸彦、加藤新、今井夏木、金子文紀
プロデュース - 植田博樹、今井夏木、赤羽智比呂
音楽 - 渋谷慶一郎、ガブリエル・ロベルト

http://www.tbs.co.jp/spec2010/


第8話 魑魅魍魎
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瀬文と当麻はそれぞれ冷泉から、会いたい人物の居所を聞き
会いに行く。
瀬文は病を治す能力者の元を尋ねるが、扉を開けるとそこに
居たのは
野球少年だった。ヒーラーはここには居ないという
子供は、会いたければ我々の条件をクリアしろと言われる。
警視庁の公安の裏の特殊部隊に所属する
津田助広を見つけて
引き渡せというもの。彼は人間達を次々と消して、事実を隠蔽
しようとしている人物だという。瀬文はお前達の能力が本当
に有るのかどうか知るにはどうすれば良いのか?と尋ねると、
明日の午後7時、
赤羽の中塚翠涛記念病院の307号室に来れば
良いという。

一十一(以後:にのまえ)を探して当麻は彼の実家にまでやって
くる。玄関のチャイムを鳴らすと、彼の母親である
二三が応対
に出る。にのまえの姿を見ると、当麻はすぐに銃を構えるが、
次の瞬間二人はビルの屋上に来ていた。
母さんを巻き込むことはないだろうというにのまえ。当麻は
自首しろと告げ、自分の包帯の中にはプラスチック爆弾を入って
いるとし、今度は騙されないと語る。当麻は、にのまえが誰か
に脅されているであろう事を知り、そして人質が母親である
事を悟ると、これ以上人を殺すのは辞めろと告げる。しかしにの
まえは当麻こそ僕の家族を殺したのだとし、死ね!と語ると
次の瞬間当麻はビルの上から突き落とされる。
落下する中、気がつくと彼女は自宅のベッドの中にいた。
おばあさんの
葉子と地居が来ており、当麻はホテル脇に倒れて
発見されたという。

瀬文は約束通り指定された病院に行くと、そこには
ナオト
筆頭にしたヒーラー5人組が居て、重篤な患者の少年・
杉太郎
を一瞬にして治してしまう。俺が見たのは女性だったはずだ
とすると、彼女は単なるメッセンジャーであり、瀬文の事を
治したのもこの五人組だと言う。津田は違法な存在であり、
不正を正すよう告げる。そして瀬文に、津田のことが分かる
資料を提供するとして、コインロッカーの鍵が手渡される。
コインロッカーには津田の顔写真と、USBメモリが入っていた。

その頃津田は、
サトリによって銃弾に倒れたかに思えたが、
防弾チョッキを着ており助かっていた。

瀬文はいつものように
"銀だこ"を持って部下・志村の病室を
訪れる。入れ違いにして病室にやってくる美鈴は、"銀だこ"の
袋を見てまた来ていたのかと呟くが、袋を触れた途端に志村と
瀬文の関係が頭の中に入ってくる。それは志村が瀬文に訓練の
場でしごかれている映像だったり、落ち込んでいる彼に"銀だこ"
を差し入れる瀬文の姿だったり、そして疑惑として存在していた
志村が撃たれたシーンも全て頭の中に飛び込んでくる。そこで
初めて瀬文が志村の事を撃ったわけではないことを知る。

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瀬文は何とか部下・志村の事を治したい為に、ヒーリングの
能力を持つ人物を捜す。すると相手から条件として、裏で
能力者の事を始末している津田を引き渡せという。それは
同じ警察官を売れと意味でもあり、瀬文は葛藤していく。

冷泉が用済みとばかりに殺されたか否かを、津田の部屋に有る
だるまが示唆していて、ふと寂しい気分にさせてくれる。

随分と今回は物語の中でも、にのまえの姿が見られて興味深い
ものがあった。瀬文の部下を殺した事実を知って激怒する瀬文も
そうせざるを得なかったとするにのまえの姿に複雑なものを
感じたのではないか。

にのまえさえも従わざるを得ない特殊能力者達の組織の実態が
どれほどの者なのか。
今回の展開だけ見ると、津田が悪者の様に見える部分もあるが、
志村を殺害した事で、再び津田待望論が出ることは必至だろう
し、今回最大の能力を発揮したにのまえが、このどちらの側に
付くかによって戦況が大きく変わってくることが、今回の展開
の中で分かるほどの圧倒する能力だと思う。

当麻と瀬文の関係も改めて絆というものが描かれたし、野々村
が完全に振られた事で、未詳としての本文を遂行してくれそう
だし、今後展開としてどうなっていくのか。
未だに地居の存在が最小限に押し殺されている所が気になる。

野々村の元に東大出の刑事に対する言及が有ったけど、柴田純
をサプライズ登場させてくれないかな。


当麻紗綾 …… 戸田恵梨香 (24、公安第5課)
瀬文焚流 …… 加瀬亮 (36、公安第5課)
野々村光太郎 …… 竜雷太 (70、公安第5課・係長)

志村美鈴 …… 福田沙紀 (19、優作の妹)
海野亮太 …… 安田顕 (35、警察病院の医者)
冷泉俊明 …… 田中哲司 (占い師??)
地居聖 …… 城田優 (24、紗綾の大学の同級生)

近藤昭男 …… 徳井優 (50、捜査1課)
馬場香 …… 岡田浩暉 (40、捜査1課)
鹿浜歩 …… 松澤一之 (55、捜査1課)
猪俣宗次 …… 載寧龍二 (28、捜査1課)

正汽雅 …… 有村架純 (20、婦警)
志村優作 …… 伊藤毅 (24、瀬文の同僚)
一十一 …… 神木隆之介 (謎の少年)
津田助広 …… 椎名桔平 (42、公安部)
店主 …… 多田木亮佑 (中部日本餃子)
アラータ …… 安藤絵美 (中部日本餃子)


一二三 …… 篠原恵美 (にのまえの母、蒲田に住んでいる)
葉子 …… 大森暁美 (当麻の祖母)
ヒーラーの能力者 …… NAOTA
渡辺麻由人 …… 遠藤雅 (30歳、フリールポライター、元警察官)
野球の少年 …… 坂本大河 (メッセンジャー)
杉太郎 …… 君野夢真 (ヒーラーが病気を治す)
母 …… 君野美紀 (杉太郎の母)
中学教師 …… 山野海 (にのまえの担任)
組織に操られている女? …… 上野なつひ (飴を舐めている)


氏家恵、桜川博子、加藤忠可、竹匠、邱太郎、出口高司
九十九一、廣川三憲、永田杏奈、横田晃大、鈴木良幸
池田直人、藤咲ようへい


評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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