曲げられない女
(日テレ/2010年1月期・水22)

脚本/遊川和彦
チーフプロデューサー/櫨山裕子
プロデューサー/大平太、山本由緒、太田雅晴
演出/南雲聖一、吉野洋、木内健人
音楽/池頼広

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第5話 殴り返す女!夫と子供は大切に

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酔っぱらった光輝は早紀のアパートを訪れ、好きだと彼女に
迫るも早紀は対応に困り思わず引っぱたく。そこに璃子がやっ
てくる。早紀は璃子に好きだと言われた事を告げるが、本気か
どうかは分からないという。しかし璃子は本気に決まっている
として酔ったから本音が出たのだろうと語る。
璃子はウチでは死ぬほど大変な事になっているのに・・と早紀
の色恋沙汰に呆れ返るが、それを聞いて早紀は何かあったのか
と尋ねる。しかし璃子は何でもないとして、外泊して旦那たち
の事を困らせてやると幸せ家族を演出する。
しかし実際には無断外泊したにもかかわらずメール一つ来ない
璃子だった。

翌朝、寝不足のまま出勤する。早紀は中島剛志が事務所を立ち
上げた事で、そこでスタッフとして働くことになったのである。
友達とはどうするとなれるものなのかと中島に尋ねるが、そう
いうのは気づくとなっているものではないかと言われる。

今日も早紀の家に泊まるという璃子に異変を感じた早紀は、
璃子の実家を訪れる。早紀はその後に自宅に帰宅し、璃子に
義母から手紙を預かったことを告げる。相手は璃子が勝手に
出て行っただけで、普段妻らしいことを何一つしていないので
居ても居なくても困らない事を言っていたという。更にカード
は使えなくするとの事だった。早紀は今まで幸せそうなフリを
していただけなのかと尋ねる。璃子は夫が浮気していたことを
告げ早紀ならばどうするか尋ねるが、分からないという。
子供はどうするのか尋ねるが、璃子は頭が混乱していて、早紀
から色々と詮索されるのを快く思わなかった。

そんな中、光輝から電話を受けた早紀。昨晩は酔っていて何も
覚えていない事を告げられる。

翌日弁護士事務所にいくと、依頼人が来ていた。
印刷業者に発注した枚数が互いに主張するものと食い違って
いて多く印刷物が出来上がってきたのだという。埒があかない
と見るや中島は余分な分は自分の事務所が買い取って、事務所の
広告に使うことを告げる。
中島からどんな時であっても変わらないのが友人である事を
告げられる。

そんな中またしても光輝が事務所にやってくる。バレンタイン
のチェコレートを持ってきた光輝はそこで改めて先日の続きで
告白をしようとするも、早紀は司法試験の願書を出すのを忘れて
いたとして急いで自宅に帰ろうとする。しかしそんな早紀の元に
璃子から電話が鳴り困ったことになったので助けて欲しいと
告げられる。
帰宅してみると璃子は二人の子供を実家から勝手に連れ出して
来たというのである。子供達お腹が空いたと言って我が儘を
言いだし、帰りたいと言い出す始末。早紀は子供には嘘は通用
しない事を告げるが、お腹を痛めて産んだことのない人には分
からないという。私は幸せになりたいだけなのに・・として
璃子は飛び出す。
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これまで一方的に早紀が助けられる存在であったが、今回は
早紀から率先して友達のために動き回るという話だった。

やはり友達の関係というのは一方的な関係では居られない。
中島弁護士が言っていたようにどんな時でも変わらないのが
友達であるというもの。

展開上友達を取るのか、司法試験の願書を取るのかという選択
が有るのかと思っていたけど、なんかそういう葛藤は立ち消え
てしまうような内容だった。

ドラマとしては特に上手いアドバイスをしたというものでも
無かったが、現実に目を向けさせたという意味では大きな展開
だった。母親の思いが告げられた事でも子供達は現金にも
大ママの所に言ってしまうところは非情なものだけど、これで
戻ってくるというのも不自然だからね。これまでやろうとする
意思は有ったにせよ何もしてこなかった事へのツケはかなり大きい
ものだと感じる。

ただ子供の件はともかく、15年ぶりの再会の時に夫の浮気が
発覚していたという辺りは、運命の導きであるかのように面白い
因縁に付け方で、神様は越えられる壁、乗り越えられる問題しか
与えないというけれど、協力して対峙して行くであろう体制は
上手く整いつつあるのかなと思う。

荻原早紀 …… 菅野美穂 (弁護士補佐・パラリーガル)
藍田光輝 …… 谷原章介 (警視庁の官僚)
坂本正登 …… 塚本高史 (弁護士)
今田健治 …… 市川知宏 (早紀と同じアパートの大学生)
横谷里美 …… 能世あんな (弁護士)
増野所長 …… 西岡徳馬 (弁護士)
蓮美璃子 …… 永作博美 (早紀の高校時代の同級生)

荻原光 …… 朝加真由美 (早紀の母、教師)
荻原義紀 …… 林泰文 (早紀の父、司法試験合格の年亡くなる)
山野 …… 太田有美 (弁護士事務所)
東 …… 松永京子 (弁護士事務所)
長部富貴恵 …… 高林由紀子 (璃子の義母)
長部善隆 …… 山口馬木也 (璃子の夫)
大杉 …… 岡あゆみ (受付嬢)
渡部 …… 山田真由子 (受付嬢)
さおり …… 森望美 (善隆の浮気相手)

高沢奈苗、田川綾子

三田 …… 柳谷ユカ (家政婦)
中島剛志 …… 平泉成 (マチベン)

浅見姫香、滝田匠、松浦愛弓、橋本銀次

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