まっすぐな男 (フジ／2010年1月期・火22) 脚本／尾崎将也 プロデューサー／吉條英希（関西テレビ）、浅井千瑞（MMJ） 演出／三宅喜重 音楽／澤野弘之、和田貴史 http://man.ktv.jp/index.html

第2話 キレた男
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朝、柔道をしながら昨日の事を思い出す健一郎。
山口達彦によって栗田鳴海が襲われた事。それを曖昧にしたま
まで会社はともかく自分は一緒に仕事は出来ないと言ったこと。
指導している山崎亮介には雑念を払拭し無の境地になれと告げ
るも自分がそれを実戦できていなかった。

職場の仲間、英樹や熊沢そして町田佳乃を引き連れて飲みに行
く。そこでの話題も昨日の健一郎の行動にあった。自分を貫く
為、大切なものを守るための行動で称賛に値すると佳乃は
語る。そんな中健一郎に電話がなる。栗田鳴海からのものだっ
た。彼女は助けて、お願い早く来てというメッセージ。
仲間達は無視しろというがどうしても気になり彼女のアパート
へいく。呼び鈴を鳴らしても彼女は反応しない。鍵が開いてい
たので中に入ると彼女はソファーの上でうずくまっていた。
ごきぶりが出たという彼女。呆れる健一郎だが律儀にごきぶり
を一撃。すると態度を一転し彼女はご苦労さんとして彼を
追い出す。二度と電話してくるなと告げ出て行く健一郎。

健一郎は先日の件で下請けの現場に出向になっていた。
その現場に先輩山崎芳樹が来る。本町のマンション建設予定地
で本来説明会を行う人間がインフルエンザで倒れたというので
変わりに説明係をやらないかという。これを見事成功させれば
開発営業部に戻すという。ただし反対住民からはサウンドバッ
クの様にクレームが来るのでひたすら頭を下げるタフや役割だ
と言われる。
更に部下の熊沢志郎の様子がおかしいことを問われ、親友なら
ばなんとかしてやれと告げられる。

そんな中、鳴海は萱島ゆきえの演技の練習に付き合っていると
そこに国枝という男性がやってくる。勝手に部屋に入り、鳴海
が居ないか調べる彼。鳴海は彼が来たのを見て逃げるが見つか
ってしまう。国枝は逮捕されたのは鳴海のせいだという。
責任を取って一生俺の傍にいて尽くせというのだった。
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ドラマとしては健一郎が鳴海に彼女の問題を丸投げされる訳だ
けど、見事期待に応えて解決するという展開を用意する。

しかしまぁ鳴海が健一郎の何たるかを悟るのが早すぎで、
彼ならば問題を解決してくれるだろうと感じる所には、何の確証
もなく説得力が一切無い。そのまま鳴海の酷さばかりが描かれ、
安易な展開と漫画っぽい展開が繰り広げられた。

日本のドラマの弱さはこの辺の描写にあるんだろうな。

何故健一郎が狙われなければならないのか。

最後に"まっすぐな男"が住民に対して説得を試みることが、
そのまま彼を恨む国枝の心に響いていくというクロスオーバー。
この流れ自体はとてもおもしろくできていたと思う。
あの説明会周りの展開だけを見れば、とても良くできてい
るがそこにたどり着くまでの過程にイマイチ妙味を感じない。

まっすぐな男が型破りであるけれど、ドラマとしては型にはまり
過ぎたキャラクターで有り、言葉ばかりが先走っている。
佐藤隆太くん見ると、もうルーキーズ・川藤幸一にしか見えず
当然熱い事を言って解決するんだろうなという食傷感しか見えて
こないのが残念。

松嶋健一郎（30） …… 佐藤隆太 (中堅建設会社・フロンティア建設)
栗田鳴海（26） …… 深田恭子 (フリーター)
町田佳乃（24） …… 貫地谷しほり (雑貨ショップ"アーニャ")
日下英樹（23） …… 遠藤雄弥 (フロンティア建設)
萱島ゆきえ（20） …… 佐々木希 (役者志望、)
森岡久美（28） …… 滝沢沙織 (雑貨ショップ"アーニャ")
桑田佐智子（26） …… さくら (フロンティア建設)
松嶋奈美（24） …… 宇野実彩子 (フリーター、健一郎と同居妹)
熊沢志郎（30） …… 田中圭 (フロンティア建設)
山崎珠美（36） …… 三浦理恵子 (芳樹の妻)
山崎芳樹（42） …… 宇梶剛士 (フロンティア建設・上司)
矢部典夫（41） …… 渡部篤郎 (バー"ルベウス"経営)
山崎亮介 …… 佐藤詩音 (息子)
雅樹 …… 鹿内大嗣 (居酒屋の店員)
千佳 …… 高橋絵美 (バー"ルベウス"のバーテン)

国枝 …… 波岡一喜 (鳴海の元彼、前科有り)
田中 …… 半海一晃 (マンション建設反対派)

鹿内大嗣、高橋絵美

若林哲行、高橋修、菊口富雄、羽野敦子、杉崎佳穂
南波泰江、田村義晃、中嶌聡、森井健太、荒川智大
中村一輝、柳田努、楊詩帆莉、猪又太一、畠中正文
猪野竜平、今井喜美子

評価：★★★★★☆☆☆☆☆ (5.0)