まっすぐな男
(フジ/2010年1月期・火22)

脚本/尾崎将也
プロデューサー/吉條英希(関西テレビ)、浅井千瑞(MMJ)
演出/三宅喜重
音楽/澤野弘之、和田貴史

http://man.ktv.jp/index.html


第4話 損する女

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健一郎は現場担当主があまり評判の良くない業者を使うことを
要求して事で不満。
健一郎は佳乃とのランチデートでそんな愚痴をこぼす。私は恵
まれた店で働いているから愚痴ならば幾らでも聞くという彼女。
健一郎は熊沢に対して一緒に食事に来れば良かったのにと軽く
話をしたことで、熊沢は佳乃の事を幸せにする気は有るのかと
健一郎を責める。時間は掛かっても良いが、鳴海のような女性
にだけは引っかかるなと忠告する。

鳴海の宿主のゆきえは英会話の勉強をする。
そんな彼女の行動を鳴海が皮肉混じりに告げると、ゆきえは
鳴海が同居し始めてから夢から遠ざかっていることを告げる。
数日の住ませる約束が既にダラダラと半年も居座る鳴海に出て
行ってくれと告げる。
鳴海は公園で佇む。前回モデルの仕事で健一郎に借りが出来て
いた鳴海は彼に会いに来て、約束のお願いについてその内容を
語り始める。健一郎の家に泊めて欲しいというのである。
妹で同居しているので無理だとするが、構わないという彼女。
そんな言い争いをしているところに佳乃と久美がやってくる。
鳴海が宿無しだと知った佳乃は健一郎のためにと、彼女を快く
泊めることにする。
しかしその後ゆきえから健一郎に電話があり、彼女は数日泊まる
だけと言っては半年以上も居座った過去があり、更にはブラジ
ャー事件も起こしていることを聞かされ不安になる。

佳乃と鳴海の同居生活が始まる。
朝ご飯を律儀に作る佳乃。鳴海の手には数々の傷がついている
事に気がつく。鳴海は佳乃が原付に乗っている事を知り、自分
にも貸して欲しいと頼む。

一方健一郎は現場の責任者・玉木と衝突する。
予定のタイルとは違うタイルを玉木が注文した事で、健一郎が
クレームを付けたのである。時間が掛かる上、コチラの方が費用
は安いという玉木。営業の癖に口を出すなと言われ落ち込む。
佳乃の店に立ち寄ると、鳴海とは上手くやっている事を聞いて
安心する。健一郎は、彼女の母親が先日亡くなった事を告げ、
現在独りぼっちの身であること。様々な心の傷を負っている事を
告げ、佳乃ならばアイツを変えられるかも知れないとして、
友達になるようお願いする。健一郎があまりにも彼女に対して
熱心な為に何故なのか尋ねると、自分に出来ることはやってやり
たいという。そして出会ったのも何か縁である事を語る。
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健一郎の事を好きな佳乃は、彼が鳴海のことばかり気に掛けて
いる事に不安。彼のためだと思って鳴海の世話をすることになる
が・・・

主人公の健一郎と鳴海以外は一方通行の恋という事で話が
進んでいるドラマ。

佳乃の幸せを思って熊沢は健一郎に彼女と向き合うよう告げるが
肝心の健一郎は誰にでも誠実な対応をすることもあって、
心は読みづらく、佳乃にも不安を与えてしまうという構図だ。

ドラマとしてはよく有る関係図で、彼と真面目に接している佳乃
が、どうしても不真面目な鳴海に勝てない事で不満を募らせる。
こういう不満は少しずつ表していき、もっと先の展開で感情が
爆発してしまうという事が演出されるべきもの。
早い内から佳乃の心のウチが分かったことで、健一郎は彼女に
どう対処していくのか。

とにかく鳴海のヤンチャぶりが半端ではなく、もう少し上手く
やろうとして失敗するという愛着が沸くような展開が用意される
とドラマとしては見やすくなるが、どうもやりたい放題の
鳴海を見ていると感情移入するのが難しくする。

まっすくな男・健一郎も展開上ごり押しばかりでなく、仕方なく
引くシーンが有ったりして、これはこれで悪くない。
今までの日本のドラマならば、良いセリフを並べ立てたり、熱血
だけで問題の全てが解決してしまう様なドラマが乱立している
だけに、見せ方としては悪くないと思う。

ただ男性同士、女性同士の関係性の中にイマイチ、良い感じの
ドラマが用意されておらず、常に辛気くさいシーンになって
しまうところは、やや見ているものを飽きさせる部分があるかな。

松嶋健一郎(30) …… 佐藤隆太 (中堅建設会社・フロンティア建設
)
栗田鳴海(26) …… 深田恭子 (フリーター)
町田佳乃(24) …… 貫地谷しほり (雑貨ショップ"アーニャ")
日下英樹(23) …… 遠藤雄弥 (フロンティア建設)
萱島ゆきえ(20) …… 佐々木希 (役者志望、)
森岡久美(28) …… 滝沢沙織 (雑貨ショップ"アーニャ")
桑田佐智子(26) …… さくら (フロンティア建設)
松嶋奈美(24) …… 宇野実彩子 (フリーター、健一郎と同居妹)
熊沢志郎(30) …… 田中圭 (フロンティア建設)
山崎珠美(36) …… 三浦理恵子 (芳樹の妻)
山崎芳樹(42) …… 宇梶剛士 (フロンティア建設・上司)
矢部典夫(41) …… 渡部篤郎 (バー"ルベウス"経営)
山崎亮介 …… 佐藤詩音 (息子)
雅樹 …… 鹿内大嗣 (居酒屋の店員)
千佳 …… 高橋絵美 (バー"ルベウス"のバーテン)

高石 …… きたろう (ビルのオーナー)

鹿内大嗣、高橋絵美

樋渡真司、玉置孝匡。窪寺昭、荒川智大、柳田努、畠中正文
小林裕之

評価:★★★★★☆☆☆☆☆ (5.0)

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