まっすぐな男
(フジ/2010年1月期・火22)

脚本/尾崎将也
プロデューサー/吉條英希(関西テレビ)、浅井千瑞(MMJ)
演出/三宅喜重
音楽/澤野弘之、和田貴史

http://man.ktv.jp/index.html


第9話 俺が守る

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鳴海を探す健一郎。典夫の元に行き居場所を探るが知らないと
いう。妙に落ち着いている典夫に苛立ちを覚えるが、鳴海が
好きなのは健一郎であり、自分の出る幕は無いという。しかし
例え彼女が見つかったとしても彼女の心を救ってあげられるのか
と問われる。

佳乃は山崎珠美と買い物にいくと、宮下公園前でテッシュ配り
をしている鳴海の姿を目撃する。

50億円規模の東西ビル跡地の再開発プロジェクトのプレゼンの
日が近づき、健一郎、英樹、熊沢でその草案を練る。健一郎は
熊沢に許されない事は分かるが、このプロジェクトを成功させる
にはお前の力が必要だとして熊沢に協力を求める。

そんな中、健一郎の母・真砂美が入院したという連絡を受け
急いで病院に向かう健一郎。しかし単なる検査入院だと知り
ホッとする。母は健一郎のためにお見合いの話を切り出すが、
オレには好きな人が居るとして、母に今度紹介する事を約束
する。しかしそれを聞いていた妹・奈美は、鳴海を見て母親は
何というか?と告げる。

佳乃を囲んで飲み屋で励ます会が催される。
そこで佳乃は席を外したときに健一郎が未だに鳴海を捜している
のを耳にしてしまう。佳乃は熊沢に尋ねると当てもなく探して
いるだけだという。

佳乃は健一郎に電話は、鳴海が公園の前でティッシュを配って
いた事を話す。健一郎は現場に行き落ちているティッシュを
拾ってそこに書いてある店を一軒一軒回る。すると料理店で
アルバイトしている鳴海の姿を見つける。
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鳴海は健一郎の気持ちを知りながらも自分は彼に幸せにして
もらう権利がないとして、家から飛び出してしまう彼女。
偶然にも佳乃が先に彼女の居所を知り、健一郎に教えるべきか
どうかで悩む。

真っ直ぐさが佳乃にも移ったかのように、健一郎に知っている
事実を伝えていく。

今回は鳴海の家族に対する気持ちの程を知りつつも、真っ直ぐ
な男として話しておかねばならないことを葛藤のポイントとして
描いた話だった。

これまでの展開の中では良くできた話だった。

ちょっと最後に総務部の人が怒鳴り込んでくる描写に違和感
を覚えたり、鳴海がお腹に違和感を覚えて病院に運ばれるのが
プレゼンと時を同じくする辺りの展開上のワンパターンさ
に笑える物があるが、今回は鳴海が真砂美に対して家族の暖かさ
を感じるところはよく描けていたと思う。

健一郎の行動が自分本位過ぎやしないかと思ってみたり、
嘘を突き通して苦しんでいるのならば、思い切って話した
方が良いとする思いが交錯する中、健一郎が事実を語ることで、
そんな悩みから解放される事へのスッキリした結末が待ってい
る内容だった。

ドラマとしてはほぼやり尽くした感じがあるのではないか。
最終話にやるべき内容は有るのかな。

鳴海が健一郎に対して事実を話さないで欲しいと懇願するときの
表情がとても可愛らしく男性心に擽るものが有ったかなと。
鳴海が家を出てしまうと佐々木希さんの出番が無くなるので
ちょっと寂しい。

松嶋健一郎(30) …… 佐藤隆太 (中堅建設会社・フロンティア建設)
栗田鳴海(26) …… 深田恭子 (フリーター)
町田佳乃(24) …… 貫地谷しほり (雑貨ショップ"アーニャ")
日下英樹(23) …… 遠藤雄弥 (フロンティア建設)
萱島ゆきえ(20) …… 佐々木希 (役者志望、)
森岡久美(28) …… 滝沢沙織 (雑貨ショップ"アーニャ")
桑田佐智子(26) …… さくら (フロンティア建設)
松嶋奈美(24) …… 宇野実彩子 (フリーター、健一郎と同居妹)
熊沢志郎(30) …… 田中圭 (フロンティア建設)
山崎珠美(36) …… 三浦理恵子 (芳樹の妻)
山崎芳樹(42) …… 宇梶剛士 (フロンティア建設・上司)
矢部典夫(41) …… 渡部篤郎 (バー"ルベウス"経営)
山崎亮介 …… 佐藤詩音 (息子)
雅樹 …… 鹿内大嗣 (居酒屋の店員)
千佳 …… 高橋絵美 (バー"ルベウス"のバーテン)

真砂美 ……原日出子
デビット伊東

河野洋一郎、小山田将、佐伯新、森下サトシ、西本竜樹
夏月、荒川智大、新貝文規、柳田努、畠中正文


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