美丘 -君がいた日々-
(2010年7月期・日テレ土曜21時枠)

原作 - 石田衣良「美丘」
脚本 - 梅田みか
音楽 - 菅野祐悟
チーフプロデューサー - 田中芳樹
プロデューサー - 加藤正俊、小泉守
演出 - 猪股隆一、山下学美、佐久間紀佳

http://www.ntv.co.jp/mioka/


第7話 急変!私が私でなくなっていく
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太一と美丘は共同生活を始めて一ヶ月が過ぎる。
美丘の目玉焼きの朝食もうまく作れるようになる。
明日は二人で少し遠出し、"マラントロックジャパン"を見に行く
事になっていた。
本日太一はアルバイトで6時には終わるという。美丘は病院の
日。美丘は太一を見送った後に今日の予定を忘れかけるが、
ホワイトボードを見て思い出す。
佳織は美丘の様子を心配していた。記憶障害は益々酷くなって
いるとの事。夫の始は何かあれば連絡してくれるだろうと告げる。
佳織はこれまでの美丘は、家のことなどまるでしなかったのに、
太一のために頑張っている姿を応援する。

高梨の元に行く美丘は現状を報告する。記憶障害は度々起こる
が体の方は大丈夫だという。太一との思い出を沢山作るという
美丘。美丘は高梨にも家族の思い出を作るよう語る。

太一のバイトが終わると美丘は会社の外で待っていた。
今日は特売日で、買い物の序でに立ち寄ったという。
しかし冷蔵庫を見ると、また昨日と同じ物を買っている事を
知る。
落ち込んでいると学校の仲間たちが遊びに来る。
みんなでたこ焼きパーティーをする。
話題の中心は進路に関するもので、美丘はそれを聞いて落ち込む。

池上は高梨の元に行くと、いつ運動障害が起こってもおかしく
ない事を患者は知っているのか?と尋ねる。

美丘は仲間たちを見送る中、階段で躓いて転ぶ。明日、ロック
フェスに行くことを知ると気をつけて行けよと声を掛けて貰う。

翌日、弁当などを用意しフェスに行くためバス亭へと向かう。
美丘は母親に、楽しんでくることを告げる電話を入れる中、
バス停を目の前にして突然手足が動かなくなってしまう。
いよいよ始まった運動障害。すぐに救急車で運ばれ、病院にも
両親が駆けつけてくる。

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同棲を始めた美丘と太一だが、喜びの日々から一転し、徐々に
夢の世界から現実へと呼び戻される。
自分が自分で居られる時間は僅かという中で、人は何をする
事が出来るのか。

患者が担当医を不審に思うようではこれからが思いやられると
思ったけど、高梨の家庭の事情が語られた事で、美丘にも
高梨との間に共通する心情が生まれたのではなかろうか。

展開としては当然の流れを描いた感じで、見た目の現実ほどに
インパクトは無かったが、残りの時間を太一と過ごすことで
両親の立場にしてみれば寂しさを覚える流れだ。

口では幾らでも友達のままで居ると約束できても、いざ自分
だと認識していない彼女の姿を見ても、友達で居られるのか。
口約束ではなく表情など不自然な態度として現れないかどうか。

美丘にしても病気の事実を受け入れていたハズが、取り乱して
しまう所など、これまで決意していた事が無意味であった所
など、太一や仲間たちの間で起こらないとも限らない。
上手く友達として支えて、最後の日までにどんな思いを刻む事
が出来るのか。


峰岸美丘 …… 吉高由里子 (明知大学3年生、強烈なキャラと奔放な行動力)
橋本太一 …… 林遣都 (3年生、日用雑貨屋)
笠木邦彦 …… 勝地涼 (3年生、ムードメーカー)
五島麻理 …… 水沢エレナ (3年生、東京生まれ東京育ち)
北村洋次 …… 夕輝壽太 (3年生、福島県出身)
佐々木直美 …… 中村静香 (3年生、今どきの女子大生)
峰岸始 …… 寺脇康文 (父、中堅商社の普通のサラリーマン)
高梨宏之 …… 谷原章介 (東都大学病院神経内科医師)
峰岸佳織 …… 真矢みき (美丘の母)

池上勇蔵 …… 升毅 (医者)

畠中正文、吉田エマ、西本竜樹、保谷果菜子、藤森香花


評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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