ドラマ24 モテキ (2010年7月期・テレビ東京・金曜24時12分) 脚本・演出 - 大根仁 チーフプロデューサー - 岡部紳二 プロデューサー - 阿部真士、市山竜次 音楽 - 岩崎太整 http://www.tv-tokyo.co.jp/moteki/

第2話 童貞VS処女
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動画サイトYOUTUBEでロック歌手・YAZAWAのコメントを見る藤本。
死ぬまで女性とやれない奴とやれる奴に分かれると告げ、やれる
部類に入らないか?と言われている様に感じる藤本。確かにこれ
まではやれない部類だったが、今は違うと呟く。

カメラマンのアシスタントをしている中柴いつかから、藤本の
元にメールが届く。今週末つきあって欲しい所が有るという。
それは岩井俊二監督がドラマで撮影したロケ地巡り。

彼女とは2年前から付き合いが有った。20歳の頃、知り合いの
飲み会で出逢ったという。飲みの席で、いつかは島田雄一から
20歳にして処女だとからかわれ、その時童貞だった藤本とくっ
つけようとした事が有った。いつかは藤本を見ると生理的に
接待に無理だとするが、その言葉に発奮した藤本と激しい言い
争いになる。しかし出会いは最悪であったが、二人の趣味は
ピッタリとマッチし、それ以降互いに恋愛感情を持つこと無く
関係を保っていた。

いつかがロケ地として連れ出したのは、1993年に岩井俊二監督が
撮影した"打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?"のロケ
地、千葉県飯岡町だった。藤本には土井との関係がスタートした
ばかりであったが、まだつきあっている訳ではないとして、
彼女から男としてどう見られているか知りたいと考える。
撮影で使われたプールサイド、そして数々のロケ地で、ドラマ
の世界に過剰に入り込むいつかの姿に、藤本もあきれ顔。
一通りロケ地を回った後、そんな彼の顔を知って、迷惑だった
ねと彼女は呟く。変な雰囲気になる二人。彼女から誘ってきた
のに、一体何がしたいのか?しかし、彼女があんな寂しそうな顔
をしたのをこれまでの付き合いの中で見たことがなかった。

駅で列車を待つ間、藤本は彼女の気持ちを確かめようとして、
彼女の手に触れようと近づく。しかし手を繋ごうとすると彼女
はその意図を知って交わされる。
一緒にこれまで撮った写真を見ると、以前に撮った写真が
残されており、そこには島田雄一の結婚式の写真が入っていた。
彼女は島田の事が好きだったという。早く他に好きな人が出来
無いかなというセリフを聞いた藤本はオレではダメなのか?と
呟く。駅の従業員から、既に終電は終わっている事を聞かされる
と、この土地に一泊する事になる。
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2年間の友情関係を続けていた中柴いつかと藤本幸世。
彼女は処女で、彼は童貞という状況の中、彼女からつきあって
欲しいというメールが届く。小旅行の間に関係を持つチャンス
を狙って幸世はアタックしていくが・・・

ドラマの中に、岩井俊二監督のドラマ「打ち上げ花火」的な
雰囲気を持ち込んで構成した話。切なさと酸っぱさとちょっぴり
エロさが上手いこと混在した内容だった。

友情関係から恋愛の関係に移行する事への気難しさが描かれ、
相手の真意を探ろうとして顔色をうかがっていく。

浴衣の帯を締めて貰う時に、思わず息子が大きくなり、ビーバ
ップハイスクールの"鼻鉛筆"を想像してしまうところなど、
面白いシーンだったが、当然相手にも一度は彼がそんな気に
なっていたことを知られていた。

無理にイニシアチブを掴もうとして、ベッドの中で激しい駆け
引きが行われるが、関係が有る無しでそんなに感情的になる
ものなのかという気がした。

まぁ結局このドラマではいい雰囲気になりつつも、経験は出来
無い寸止め状態を楽しむドラマなのだろうから、今後もこういう
不自然なシチュエーションが訪れ続けるのだろうけどね。
最終的に4人の中で自分は本当に誰を好きなのかという展開に
なるのかな。

しかしモテナイ男性像を演出しているけど、これだけ女性友達
が居れば、全然そんな感じはしないかな。

デブフジの頃は確かにもてなそうだけどね。


藤本幸世 …… 森山未來 (もてない29歳)
土井亜紀 …… 野波麻帆 (派遣、受付嬢)
中柴いつか …… 満島ひかり (20歳、カメラマンアシスタント)
小宮山夏樹 …… 松本莉緒
林田尚子 …… 菊地凛子

島田雄一 …… 新井浩文 (幸世の友人)
島田ユリエ …… 堀まゆみ (妻)
藤本幸世(デブフジ) …… 森田実 (2006年ネット依存時代)

@YOU、赤堀雅秋、森本のぶ、植木夏十

評価：★★★★★☆☆☆☆☆ (5.0)