ドラマ24 モテキ
(2010年7月期・テレビ東京・金曜24時12分)

脚本・演出 - 大根仁
チーフプロデューサー - 岡部紳二
プロデューサー - 阿部真士、市山竜次
音楽 - 岩崎太整

http://www.tv-tokyo.co.jp/moteki/


第6話 処女奪った男
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30歳になった幸世。しかしこれまでと変わったことと言えば
携帯電話をi phoneにしたくらいだった。
島田と飲みに行く幸世はそこで悩みを打ち明けるが、好きな女
と経験した所で何も変わらない事を言われる。幸世と島田は
高校時代まで共に童貞だった過去があり、東京に出てきた島田
が女性にモテる理由がすぐに分かる。島田はブスの店員相手
でもとても優しく対応していたのである。幸世にはそんな事
出来無いと呟く。

そんな中、島田の元に中柴いつかから電話が鳴り、誕生日に
祝ってくれる相手が居ないので、飲み会を開いて欲しいと
頼まれたという。幸世はそれを聞いて祝って欲しいのは島田
だけだと呟く。

飲み会には多くの人が集まってくる。
いつかは全然変わっていなかった。幸世に話しかけるいつかは
これまでずっと避けていたことを謝罪する。またみんなで飲み
に行ったりしようと告げる幸世に対して、友達として宜しくと
告げる。
そんな中店内が一瞬照明が消えたかと思うと、島田たちが
ケーキを運んでくる。このケーキの演出は墨田さんが考えた
ものだという。幸世は墨田の姿を見て、この人は誰なのか?と
考える。とても人間力のある人だと感じる幸世だが、いつかの
様子がおかしい事に気がつく。いつかは二次会には行かず帰る
という。それを見て幸世は、彼女のバージンを奪ったのは彼
ではないかと想像する。
幸世に駅まで送ってと告げるいつかは、墨田が居なくなった
途端に号泣し始める。2時間半漫画喫茶で涙した後、いつかは
色々と語り始める。
彼女は男兄弟ばかりで育ったのであまり恋愛体質ではない事。
女性扱いされるのが苦手で、愛とか恋とか必要ないと思って
いたがある時、一人で立ち寄った居酒屋で島田と出会い、一瞬
で好きになったこと。しかし彼には彼女が居て結婚式の写真を
頼まれ、その結婚式で墨田と出会ったこと。

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夏樹との経験に失敗した幸世は、若年性EDを患い、傷心して
帰省した実家で、尚子からキスしてもらった事で、再び
EDの危機を脱出する。
中柴いつかとの再会で、再び時計の針が動き出す。

いつかの初体験の相手が誰なのか。
投げっぱなしだったエピソードがきちんと回収される話で、
幸世だからこその気持ちの共有が果たせるような話だった。

いつかとの出会いの過程で、既に幸世との出会いが存在して
居る辺りは面白いところ。

恋愛慣れしていない者同士、意中の相手との関係は上手くいか
ず、予期していない所で関係を持ってしまう事を引きずる姿
が有る。

幸世が悩んでいる様子はとても面白く映るが、その反面、
好きな人と関係を結びたいとしている割りに、色んな方面に
アンテナを張り巡らせて、夏樹以外の女性でも良いような感じ
に映るところはやや不自然ではある。

幸世といつかとの関係にしても、幸世は他の人物との関係に
於いて中途半端な状態なので、今後鉢合わせする恐怖は存在す
るし、結局の所誰と付き合いたいのだろうか。

でもなとんなくインディーズっぽいノリが存在していて、
悩み通す若者たちの姿を描いているところは、とても興味深い
ね。


藤本幸世 …… 森山未來 (もてない29歳)
土井亜紀 …… 野波麻帆 (派遣、受付嬢)
中柴いつか …… 満島ひかり (20歳、カメラマンアシスタント)
小宮山夏樹 …… 松本莉緒 (幸世が一番好きな女性)
林田尚子 …… 菊地凛子 (ヤンキー、同級生)

島田雄一 …… 新井浩文 (幸世の友人)
島田ユリエ …… 堀まゆみ (妻)
藤本幸世(デブフジ) …… 森田実 (2006年ネット依存時代)
藤本幸世(15歳) …… 泉澤祐希

小宮山基樹 …… 信川清順
墨田 …… リリー・フランキー

森本のぶ、植木夏十、ゆかわたかし、山本裕子、兼松若人
滝沢恵、鬼頭真也、蛯沢一幸、伊藤竜翼、永作あいり
佐久間勝幸、小口広希

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