ドラマ24 モテキ
(2010年7月期・テレビ東京・金曜24時12分)

脚本・演出 - 大根仁
チーフプロデューサー - 岡部紳二
プロデューサー - 阿部真士、市山竜次
音楽 - 岩崎太整

http://www.tv-tokyo.co.jp/moteki/


第12話 男子畢生!!
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幸世は実家に帰省している時に、島田が夏樹を連れてくる。
島田はこれから妻と話さなければならないとして、夏樹を幸世
に託す。仕方なく夏樹を実家に連れて行く幸世だが、夏樹のこと
許せたわけではないとして彼女に告げる。夏樹も今日東京に
戻るから安心してと告げる。
しかし実家に夏樹を連れてきたことで両親は大喜び。
夕食の際に酒まで飲んで盛り上がる。私は両親が居ないし、姉
も結婚したので田舎というものが無いとして、幸世の事を羨ま
しがる。両親は夏樹に泊まっていけば良いと語る。
夏樹は幸世の部屋の隣で眠ることに。幸世は彼女の部屋を覗き
ながら、一体どれが本当の夏樹なのかと呟く。

そんな中、幸世に土井からメールが届く。それを見て幸世は
自分には土井が居るとし、早く東京に戻ってHな事がしたいと
呟く。

土井はその頃、新しいオム先生の担当の吉野と飲む。
吉野はeastern youthのTシャツを着ていることに気がついた
土井は音楽の話で盛り上がる。すると吉野はフジロックにも
観に行っていた事を知り驚くと共に、趣味が似ていると感じる。

翌朝、幸世は一人エロ本を読みながら寝ていたのを夏樹に
見られてしまう。夏樹は母と一緒に朝一に行こうと誘う。
母は夏樹と一緒に買い物出来ることを喜ぶ。昔は幸世も喜んで
ついてきたという。母は夏樹にウニ丼を食べに行こうと誘う。
ウニ丼といえば幸世が話していたよねと告げると夏樹。
幸世は初めて彼女と出会ったときに会話した内容を彼女が
覚えていたことに驚く。色々と有ったけれど、あの頃憧れて
いた未来に居るんだなと実感し、今では夏樹を受け入れるくらい
に成長したと感じる。

島田から幸世に電話。
あれから夏樹とどうしたのか?と問われる、今でも夏樹は実家
に居る事を告げる。あれから5日も経ったのにどうしたのか?
という島田に、家を出て行けとは言えず、昔の自分に対する
供養みたいなものだと告げる。島田は幸世に隠していたことを
話せて良かったという。堂々と生きろと言われて目が覚めたと
いう島田はこれから妻の元に行きケジメをつけてくるという。
そんな中、島田はいつかからメールが来て幸世と話したい事
が有ると言っていたと告げる。

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島田は夏樹を幸世の前に連れてくる。
どう扱って良いのか分からず取りあえず実家に連れて行くも、
誰にでも陽気に接する夏樹の事を両親が気に入ってしまう。
すぐに東京に帰るとする夏樹も気がつけば5日も滞在している
事で、幸世は決断を見せていく。

ドラマとしては基本的に幸世のトラウマというものを払拭して
彼を前向きにさせるというもの。
単なる童貞を捨てる為の物語ではなく、幸世の中の単純そうで
複雑化した女性に対する視線を上手く物語として描いた感じ
のものだった。

夏樹の事を諦めようとして諦めきれない所は、今回の一件を
見ても明らかで、そんな彼女と如何に決別し、次の恋愛に向けて
進むことが出来るのか。

何より今回は色んな顔を持つ夏樹という人物が、本当はどういう
人物なのか。幸世はそれを探っていくことになる。

これまでの夏樹の態度の中から上手くそれを引き出し、自分は
単なる横路の存在でしかない事を結論づけたこと。
夏樹という人物が一人の人間によって縛り付けられるものでは
無いという事で、上手く自分の中で消化していく。

夏樹との決別は、過去の桜子先輩との決別でもあり、そんな
形を桜子先輩と共通する学校の生徒会室のソファーで迎えた
所は上手い供養話となった。

また束縛という意味では、父もまた幸世に対して好きにすれば
良いとした事もとても良い流れではあるが、幸世の場合、
親が後押ししないとなかなか仕事もしないようで不安な感じが
する。

土井亜紀との関係はちょっと悲しい物だったし、いつかとの
関係は最後に強引に片付けてしまった感じもするが、まぁ
一つの結論としては良くできたものなのかもしれない。

各社深夜の30分枠のドラマに力を入れているけれど、正直
お粗末な内容が多い中で、このドラマはそんな中では良くで
きたドラマだったのかもしれない。出演する俳優も豪華だった
しね。


藤本幸世 …… 森山未來 (もてない29歳)
土井亜紀 …… 野波麻帆 (派遣、受付嬢)
中柴いつか …… 満島ひかり (20歳、カメラマンアシスタント)
小宮山夏樹 …… 松本莉緒 (幸世が一番好きな女性)
林田尚子 …… 菊地凛子 (ヤンキー、同級生)

島田雄一 …… 新井浩文 (幸世の友人)
島田ユリエ …… 堀まゆみ (妻)
藤本幸世(デブフジ) …… 森田実 (2006年ネット依存時代)
藤本幸世(15歳) …… 泉澤祐希

神崎桜子 …… 篠原友希子 (先輩)
幸世の父 …… でんでん
幸世の母 …… 戸村美智子
吉野 …… 野間口徹 (新しいオムの担当)
林田由真 …… 信太真妃

eastern youth、藤沢かりん


評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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