Mother
(2010年4月期・日テレ22時枠)

脚本/坂元裕二
プロデューサー/次屋尚・千葉行利
チーフプロデューサー/田中芳樹
演出/水田伸生・長沼誠

http://www.ntv.co.jp/mother/


第4話 学校へ行かせたい
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葉菜は継美の為にも実家に戻った方が良いと奈緒に語る。
奈緒が継美を連れて実家に戻るのを記者の藤吉が見ていた。
妹達は長女・奈緒が戻ってきたことを歓迎する。
母親も北海道時代の事は聞かないと告げ、それでも何故連絡を
絶っていたのかと彼女に語る。
母親とは簡単にはなれず、子供との苦労を体験する中で芽生え
てくるものだとして、それは孫にも当てはまり、子育ての手伝い
をしながら愛情が芽生えるのだと語る。母は継美におばあちゃん
って呼んでと告げ、一同笑顔を取り戻す。

一方葉菜は図書館に行き、地方紙の記事をインターネットで閲覧
する。すると継美が北海道で行方不明になった怜南であること
を確信する。

奈緒は母親に部屋が見つかるまでお世話になると告げ、それ
以上は迷惑がかかるとする言葉に、籐子は芽衣や果歩と同じよう
に育ててきたつもりであり、甘える事は決して恥ずかしいこと
ではないと告げる。

妹たちは奈緒の姿を見て、心が軟らかくなった事を告げる。
それが母親になったという事ではないか?という。

そんな中、母親は奈緒に学校の事はどうするのかと尋ねる。
学校は勉強だけでなく友達を作って社会の一員になる為の練習
の場だという。奈緒は自分で手続きしてくる事を語る。
今日も奈緒には仕事が有ることを告げ、継美に一人で留守番
している事を告げると、彼女はうっかりさんの所にいくという。
奈緒はうっかりさんとは、継美の面倒を見てくれるおばさんで
有ることを説明すると、籐子は奈緒の実母である事を知って、
果歩に面倒を見るよう告げる。

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継美が病気の時に対応できなかった奈緒は、葉菜に言われて
実家に戻ることになる。しかし学校に通わせない事に疑問を
持たれ、更には北海道にいた記者に嗅ぎ廻られていく。

色んな形の母親と子供の関係が描かれている。
どれ一つとして同じ形の母子の形はないものの、そんな中でも
共通する何かは必ず存在する物で、その辺に共感と活路を見出
していきそうなドラマだ。

本音を語り合える事こそ求める関係の形なのかも知れないが、
それが言えないもどかしさだったり、他人行儀になる姿だったり
と、その都度複雑な思いにさせてくれる。

戸籍がない為に学校にも行かせられない奈緒だが、上手い形で
葉菜がアシストする。病気で長くはないであろう彼女が、娘の
ために出来ることをする姿と、自分のことを捨てた母親のことを
奈緒が否定する辺りの皮肉さがなんとも言えない所で、葉菜は
毎回のように娘からの言葉にサンドバックになりながらも、
関わり合いを持つことに生き甲斐を感じている辺りが面白い
シチュエーションだ。

しかし葉菜は何故奈緒を捨てたのだろうね。

一連の話しの中に男親の姿が全く無いという辺りもドラマとし
ては面白く写る部分である。

しかし取りあえず小学校には通わせることが出来たが、戸籍を
得たという事ではないので、今後どうするのかは未知数だね。


鈴原奈緒 …… 松雪泰子 (35、長女)
鈴原芽衣 …… 酒井若菜 (26、次女・結婚を控える)
鈴原果歩 …… 倉科カナ (22、三女)
鈴原籐子 …… 高畑淳子 (55、母)

道木怜南《鈴原継美》 …… 芦田愛菜 (7)
道木仁美 …… 尾野真千子 (29、怜南の母。半ネグレスト状態)
浦上真人 …… 綾野剛 (29、仁美の彼)
木俣耕平 …… 川村陽介 (22、果歩の彼)
袖川珠美 …… 市川実和子 (36、医者)
加山圭吾 …… 音尾琢真 (33 芽衣の婚約者)
藤吉駿輔 …… 山本耕史 (33、記者)
藤吉健輔 …… 田中実 (38、大学の研究室)
望月葉菜 …… 田中裕子 (55、スミレ理髪店)

多田 …… 高橋昌也 (スミレ理髪店・常連客)
草間 …… 佐野圭亮 (市役所・職員)

佐藤一平


評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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