流れ星
(2010年10月期・フジテレビ月曜21時枠)

脚本:臼井素子、秋山竜平
脚本監修:伴一彦
音楽:井筒昭雄
演出:宮本理江子、石井祐介、並木道子
プロデューサー:中野利幸

http://www.fujitv.co.jp/nagareboshi/index.html


第5話 壊れた絆
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健吾は朝から水族館でクラゲ相手に音楽を聴かせる。脳の無い
クラゲにそんなものを聞かせても無駄だという順二。
そんな健吾の元に梨沙から電話があり、急いで病院へと向かう。
病室にいた神谷から謝罪され、マリアが病室から居なくなった
事を聞かされる。そして彼女が健吾の結婚式に向けて製作して
いた
ウェルカムボードが粉々になっている事を告げる。
健吾は神谷に昨晩、病気のこと、結婚のこと全てをマリアに
話したことを告げ、これから心当たりを探してみると告げる。

マリアは一人電車に乗るが、その後を涼太も付いてきていた。
マリアは気分転換の為に病院を抜け出したと告げ、電話が鳴る
も電源を切ってしまう。涼太もそれに習い電話の電源を切る。

健吾はすぐに梨沙に電話を入れ、マリアが未だ帰っていない事
を知るとこのことは母・和子には黙っていて欲しいと頼む。
居なくなったのは私のせいではないか?と告げる梨沙に否定する
健吾。
健吾は学校へ行きマリアの親友・瑞希の元を尋ねる。
マリアが涼太と共に出かけたのを知ると抜け駆けだとして憤怒。
瑞希はコンクール用に製作しているマリアのオブジェが少し
完成に近づいていると指摘する。瑞希はマリアが兄の結婚式に
渡すとするボードの製作を張り切っていたと告げる。

一方マリアの病室には修一が訪れていた。留美は修一がまたして
も病院に来ている事に驚くが、自分は健吾の友人だとすると、
留美も安心する。修一は留美に花をプレゼントする。

健吾は
藤沢西警察署に行き、妹が家出したことについて捜索願
を出す。そして美奈子に電話すると、マリアから連絡が無かった
か尋ねる。この前結婚式を楽しみにしていると電話がかかって
来たことを話した事を告げると、夕べ全てを打ち明けたと健吾
は語る。またマリアから連絡が有れば知らせて欲しいと頼む。

マリアは宛もなくただ電車やバスに乗っている事を知り、涼太
は俺が行き先を決めてやろうか?と告げる。二人が訪れたのは
浅草だった。

一方和子はパートから帰宅すると、これからマリアの病室に
行ってくるという。口止めされてい梨沙は、その行動を止め
様とするが、その時美奈子が家にやってくる。更に健吾も帰宅。
マリアに何が有ったのか?という美奈子に、仕方なく全てを
話すことに。病院を抜け出した事を話すと、母・和子はどうして
黙っていたのかと健吾を非難する。


健吾の携帯電話。クラゲのストラップ
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マリアは自らの病気のこと、そしてそんな病気のせいで兄が
婚約者と別れていた事実を知って、混乱してしまう。病院を
飛び出した彼女は、果たしてこの事実をただ黙って受け入れる
ことが出来るのか。

色々と背景が描かれた今回。
何故岡田家には父親が居ないのかという事情だったり、そして
一話の頃からマリアが時々呟いていた言葉の意味が明らかに
なったり、引っ越しした事がないという健吾に対して、妹の
マリアが語る海のない山梨から引っ越してきたという互いの
主張の食い違いは何故現れているのか。

今は旬とばかりにドラマの中では、東京スカイツリーが描かれて
いたけど、富士山の美しい映像だったり教会での映像だったり
と、どれも撮り方が上手く、見ているだけで癒されるものが
有った。

家族の絆は血の繋がりに関係なく存在する物であるとの主張は
伝わってくるが、それでも相手を気遣うばかりに、何でも話し
合える関係になく、その結果皮肉にもドラマとしての妙味が
生まれてしまっている感じ。

梨沙からしてみれば、良き兄の姿を目にしている事も有って、
マリアのしている事に理解できないのも仕方がないのかも知れ
ない。自分の立場からすれば、マリアのしている事が家族の
愛に包まれた上での贅沢なわがままに思える所が有るのではな
いか。

徐々に岡田家の事情に接しているウチに、梨沙の心の中で
家族を求める気持ちと共に、健吾に対する思い入れが強くなって
いくのも自然の理なのかもしれないね。


岡田健吾 …… 竹野内豊 (37、新江ノ島水族館の飼育員)
槇原梨沙 …… 上戸彩 (26、イメクラで働く)
神谷凌 …… 松田翔太 (28、神奈川県立藤沢大学付属病院・消化器外科の医師)
岡田マリア …… 北乃きい (17、神奈川県立由比ケ浜高校3年生・美術部)
安田瑞希 …… 川口春奈 (17、神奈川県立由比ケ浜高校3年生・美術部)
沢村涼太 …… 桐山照史 (17、病院で入院)
川本千鶴 …… ちすん (32、新江ノ島水族館の飼育員)
中島留美 …… 北川弘美 (29、病院・消化器外科の看護師)
柏原裕也 …… 中川真吾 (27、新江ノ島水族館の飼育員)
川本順二 …… 杉本哲太 (42、新江ノ島水族館の飼育員)
相澤美奈子 …… 板谷由夏 (37、健吾の婚約者)
岡田和子 …… 原田美枝子 (57、健吾とマリアの母)
槇原修一 …… 稲垣吾郎 (35、梨沙の兄)

白井 …… 光石研 (イメクラの店長)
柏原裕也 …… 中川真吾 (水族館従業員)
琴美 …… 早織 (涼太の姉、妊娠中)


山本道子、 澤山薫、日向丈、椎名泰三、屋根真樹

評価:★★★★★★★☆☆☆ (7.0)

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