流れ星 (2010年10月期・フジテレビ月曜21時枠) 脚本：臼井素子、秋山竜平 脚本監修：伴一彦 音楽：井筒昭雄 演出：宮本理江子、石井祐介、並木道子 プロデューサー：中野利幸 http://www.fujitv.co.jp/nagareboshi/index.html

第8話 最後の夜
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ついに移植手術が行われることになる。
梨沙が目を覚めたときには、横に健吾の姿があった。
無事手術が成功したことに感謝を示すと、梨沙はこれで契約
完了だと呟く。

その頃、梨沙の兄・修一はタブロイド紙の記者の冴子と会って
いた。妹が金銭の授受によって肝臓を切り売りした事を取り上
げてもらおうとしたのである。記事にしてくれますか?という
修一。

マリアの意識が戻ると、梨沙に対してお礼を告げる。お祝いに
一杯飲みに行きたいなという梨沙。
病院食を食べる梨沙の元に医師・神谷がやってくる。ちゃんと
食べるよう告げる神谷に対して、お腹いっぱい食べたら縫合跡
が避けないか心配だという梨沙。医者ならば金持ちなのだろう
から今度美味しいものでも奢ってくれという梨沙に対して、
ランチくらいは奢ると約束する。そんな中、修一が二人の元に
やってくる。神谷はそこで初めて梨沙に兄が居る事。そして
FAXを送ったのが彼であることを知る。修一は梨沙に、守って
あげられなくてゴメンとし、ホントに手術したんだなと呟く。
梨沙は今すぐ帰れと告げる。

マリアは美奈子なメールする。手術後10日経ってようやく一般
病棟に移された事。心配かけた事を謝罪する。

梨沙は一足早く退院になる。しかし健吾は川本たちに迷惑は
掛けられないとして、退院に付き添いには来なかった。母・和子
が一緒帰るという。マリアは去り際にネイルの件約束だよと
語る。

健吾が仕事を終え帰宅すると、家では豪華な料理が待っていた。
梨沙の退院祝いだという。和子は梨沙に対して、このまま家に
居ても良いことを告げるが、梨沙は契約だし出て行くことを告げる。
健吾は口を挟むことなく、住む場所が決まるまでここにいたら
良いとだけ告げる。

水族館ではクリスマス用のグラスタワーで飾り付け。
マリアはようやくお粥食から普通の食事になる。
梨沙と健吾は二人で部屋探しへ。不動産屋からは夫婦と間違え
られるハプニングが有りつつも、条件に合う物件を一つ一つ
見ていく。
マリアの元には瑞希がやってくると、彼女に留年が決定した
事を話す。来年一緒に受験なんて事にならないでと瑞希に語る。
瑞希はマリアに涼太と約束した似顔絵を渡さないか?と語る。
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いよいよ梨沙とマリアの移植手術が行われる。
無事成功したという事は、契約の満了を意味し、梨沙が岡田家
に関わる理由も失われていく。果たして岡田家はそんな梨沙を
引き留めるのか。そして梨沙はあっさりと出て行くのか。

ドラマとしては互いに一緒に居たいとする感情を押し殺して
目の前の現実を淡々とこなしている展開だけど、ムダにイケ
メンな兄だけ有って、そんな感情を口に出せないもどかしさが
有った。

健吾のそんな行動の中には、涙をのんで一度は契約通りに
従い、これから始まる二人の関係は、手術とは関係のない所で
動いている事をアピールする意図が有るのかと思った。

どうしても今のまま恋愛モードに突入すると、健吾は手術して
くれたお礼で有ったり、同情して一緒に居てくれるとする
負い目の気持ちが払拭できないからね。

梨沙に孤立感を与えるかのように、マリアの周りに川本夫婦
や美奈子が病室で彼女を祝うシーンが、とても切なく写った。

相変わらず修一の存在は不気味だし、タブロイド紙の記者が
修一の事を調べもせず、新聞に掲載したりするのだろうか
という気がするので、あの記事がどんな方向性を持って行く
のか。


岡田健吾 …… 竹野内豊 (37、新江ノ島水族館の飼育員)
槇原梨沙 …… 上戸彩 (26、イメクラで働く)
神谷凌 …… 松田翔太 (28、神奈川県立藤沢大学付属病院・消化器外科の医師)
岡田マリア …… 北乃きい (17、神奈川県立由比ケ浜高校3年生・美術部)
安田瑞希 …… 川口春奈 (17、神奈川県立由比ケ浜高校3年生・美術部)
沢村涼太 …… 桐山照史 (17、病院で入院)
川本千鶴 …… ちすん (32、新江ノ島水族館の飼育員)
中島留美 …… 北川弘美 (29、病院・消化器外科の看護師)
柏原裕也 …… 中川真吾 (27、新江ノ島水族館の飼育員)
川本順二 …… 杉本哲太 (42、新江ノ島水族館の飼育員)
相澤美奈子 …… 板谷由夏 (37、健吾の婚約者)
岡田和子 …… 原田美枝子 (57、健吾とマリアの母)
槇原修一 …… 稲垣吾郎 (35、梨沙の兄)

柏原裕也 …… 中川真吾 (水族館従業員)
冴子 …… 上野なつひ (タブロイド紙の記者)
琴美 …… 早織 (涼太の姉)

堤匡孝、よしのよしこ

評価：★★★★★★★☆☆☆ (7.0)