夏の恋は虹色に輝く
(2010年7月期・フジ月曜21時枠)

脚本:大森美香
プロデューサー:三竿玲子
演出:澤田鎌作、小原一隆

http://www.fujitv.co.jp/natsuniji/index.html


第10話 もう会えない
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大雅は初給料で海にプレゼントをあげた時に、海からママと
結婚するのか?海のパパになるのか?と尋ねられ、オレはそうな
っても良いと思う、何時かは結婚したい、家族になりたいと
告げたことで、海は大雅もママも嫌いだとして走り出してしま
う。それを受けて詩織も大雅に、父になるなんてそんなに簡単
に言って欲しくなかったと告げる。
一連の行動を見ていた大貴は、大雅に対して何をしているのか
と告げるが、大雅もオレだって分かっていると告げる。

君江から電話がなるも、海はヘソを曲げて電話に出られなかっ
た。詩織も心配させまいとして、現在喧嘩して出られない状態
であることを告げる。
詩織の元に大雅は電話するが、彼女は電話口に出ることは無か
った。

翌日海の父母会の為に詩織は学校に行くも、海は詩織のことを
無視する。こんな事は初めてだと大貴に告げ、海が納得するまで
大雅には逢わない方が良いと告げる。そんな中、詩織は海が
慕っていた上級生の蒼空が転校する事を聞く。

大雅は青木の元に行き相談すると、彼女と恋愛するには惚れた
はれただけではどうにもならない事を告げられる。友達と父親
とでは全然違うとし、今は悩んでいるヒマはなく、ベストな
演技を見せるときだと言われる。初めてのチャンスなのだから
意地でも役を取ってこいと言われる。

大雅は帰りがけに詩織のアパートを遠巻きに眺めるも、直接
会いに行くことは出来無かった。

大雅は北村家の墓に行く。すると夏樹と逢う。

大雅は詩織と町ですれ違うも互いに声を掛けられずにいた。

大雅は舞台の練習に行く。
ハムレットの舞台の稽古には、ハムレットのスタッフも多数
来ていた。アシスタントの持永アリサ。俳優の森下恵一や赤木
俊平。

その頃、学童では蒼空のお別れ会をしているが、海は行くこと
が出来ずにいた。このまま逢わなくても良いのか?と詩織は
海に声を掛ける。詩織は海に大雅の嫁になろうと考えたこと
は無いと告げ、海と二人で生きていく事を告げる。しかし時々
心細くなる時があり、そんな時大雅が居てくれて救われた事を
語る。そして自分は大雅の事が好きで、海が許してくれるならば
これからも彼と仲良くしていきたい事を告げる。

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大雅と詩織、二人は愛を確かめ合いようやく両思いになれた所、
不注意な発言によって、海を傷つけてしまう。
詩織は海が許してくれるまで大雅との付き合いは、辞めようと
考えるが・・・

最後に立ちふさがる娘の存在。
しかし海と直接話し合っているウチに誤解は解けて、軌道の
修正を図っていくという事で、ちょっとしたすれ違いのような
形だった。友達と父親は違うとしながらも、海と大雅の間で
築き上げられた関係を考えると、あまり意固地になって子供が
意地を張りすぎるのも不自然だし、ちょうど良いアクセント
だったと思う。

大雅が仕事の面で役を得るためのきっかけとして、彼の得意
分野であるシーンの解釈を通して、そんな彼の努力を認めて
くれる人が居ることを抽出することで、上手く身を結ばせる
様な形を作ったと思う。ドラマや映画などと比べて、演劇界
ならばそんなウンチクも時に必要な感じはするしね。

最後の演劇がまた豪華な役者を登場させるサプライズが有った
事で最終回らしい豪華な演出が見て取れた。

桜に対してもきっちり片を付ける様な流れだったし、そんな彼女
にも受け取る人間を用意しているという事で、後腐れの無さ
が有った。

当初二世タレントが目標もなく、自覚もないままただ役が欲し
いとしていた頃にイマイチ面白味が無かった事で、負の印象を
植え付けてしまったドラマだけど、徐々にドラマとしては面白味
が出てくる内容だった。


楠大雅 …… 松本潤 (26歳、次男)
北村詩織 …… 竹内結子 (30歳、子持ち)
楠大貴 …… 沢村一樹 (35歳、長男)
宮瀬桜 …… 桐谷美玲 (22歳、芸能人)
植野慶太 …… 笠原秀幸 (25歳、二世タレント)
伊良部譲 …… 永山絢斗 (26歳、実力派俳優)
青木久雄 …… 松重豊 (42歳、事務所)
楠航太郎 …… 伊東四朗 (65歳、名俳優)
楠真知子 …… 松坂慶子 (55歳、妻)

鳩間新市 …… 小倉一郎 (事務所)
志賀光治 …… 大下源一郎 (事務所)
山本とし子 …… 猫田直 (楠家のお手伝い)
北村海 …… 小林星蘭 (詩織の娘)
野崎佳奈 …… 小松彩夏 (副担任)
三池蒼空 …… 井上瑞稀 (上級生)
陽菜 …… 春日香音 (海の同級生)
太郎 …… 中西龍雅 (海の同級生)
鳥山 …… やべけんじ (学童の先生)
曽我部 …… 本田清澄 (大貴の学校の教師)
中村宏 …… 川名陽介 (俳優)
落合聡 …… 大沼遼平 (俳優)
三池奈々 …… 新妻さと子 (蒼空の母)

北村春樹 …… 塚本高史 (勇樹の弟)
北村君江 …… 市毛良枝 (勇樹の母)

有栖川正志 …… 石橋蓮司 (演出家)
中川 …… 相島一之 (有栖川の補佐)
森下恵一 …… 市村正親 (舞台俳優)
赤木俊平 …… 北村有起哉 (舞台俳優)
メアリー植野 …… 夏木マリ (慶太の母)
持永アリサ …… 深田恭子 (舞台アシスタント)
舞台照明 …… 二宮和也

河内喜一朗、白石隼也


評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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