ねこタクシー (2010年1月) 脚本:永森裕二・イケタニマサオ・田村計・相原光・柳澤里恵 演出応援:野尻克己 音楽:野中"まさ"雄一 プロデューサー:飯塚達介・森角威之 ラインプロデューサー:岩城一平 編集:石川真吾 http://www.nekotaku.info/ |
第2話 かざあな
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間瀬垣勤のタクシーでの月の稼ぎは約24万円。大体45から50%の
完全歩合制だが、そこから保険や手数料などを差し引くと、
手取りは10万円程度だった。
そんな中、勤の前に老人がやってくる。
昨年の夏にここまで送ってもらったことが有るという老人は、
その節はお世話になったと感謝し、今日もウチまで送ってくれる
か?と問う。仕方なく勤は自転車の後ろに乗せて家まで届ける。
勤はネコの御子神と出会ってから、色々と違って見えるように
感じていた。
朝食は、妻子と一緒に食べる。
勤は、娘の瑠璃にもうすぐ中間テストだろう?と問い、英語の
勉強を手伝おうか?と問う。塾で教えてもらうから平気だと
言われ、やる気を出していた勤も一気にテンションは下がる。
妻の真亜子から来月、家庭訪問の教師が来るので勤に家にいて
欲しいという。瑠璃は母に居て欲しいとするが・・・
タクシー運転手の難しさは、今日初めて出会う人だという恐怖
感だった。そんな相手と対応するには、適応力と自信感が必要
だった。
沼尻が仕事を終えて帰社すると、入れ替わるようにしてタクシー
に乗り込み、仕事を始める。沼尻の一日の稼ぎは7万だったが、
勤は2万程度だった。
勤は突然御子神に会いたくなり公園に行く。しかしドラム缶の
中に御子神の姿はなかった。昼間は何処かに徘徊しているのか?
近くでタクシーを止めてラジオを聞きながらうたた寝している
と、目が覚めた際になんと御子神が彼のお腹の上で寝ていた
のである。なんとか下ろそうとするが、御子神は勤の腹の上が
居心地良さそう。そうこうしているウチに、女性客がタクシー
にやってきて、仕方なく御子神を乗せたまま仕事を始める。
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勤の元にネコの御子神が訪れると共に、ネコの存在がカンフル
剤となって客とのコミュニケーションが進んでいく。
登場する客・渡辺美佐江は、家族との関係に於いてトラブルが
有り、娘・マヤとの関係が途絶えているであろう姿が有るが・・
言葉や会話ばかりが先行して、どういった事実が隠されている
のか想像するしかなく、果たして言い争いしている美佐江と
康子の間には何が起きているのか。
どうみても義母の意地悪が争いの引き金になっているであろう
事が、美佐江とネコのエピソードの中から伺えるものだったけ
ど、最後まで聞いていると、徐々にそんな立場の逆転が有って
なかなか面白くできている。
ネコの愛らしさは相変わらず群を抜いているし、こんな可愛い
ネコならば是非飼いたいな。
間瀬垣の事情は相変わらずで、父と娘の気難しい関係が描かれ
ている。客への対応を通して、人とのコミュニケーションに
慣れていき最終的には娘との関係の修復へと繋がっていくのかな。
間瀬垣 勤 - カンニング竹山 (40歳。元中学校の教師) 間瀬垣 真亜子 - 鶴田真由 (勤の妻。中学校の教師) 間瀬垣 瑠璃 - 山下リオ (勤・真亜子の娘。中学3年生) 沼尻 崇 - 甲本雅裕 (タクシー会社勤務の運転手) 山梨 景子 - 李千鶴 (タクシー会社の無線配車係) 真泉 平 - 高橋長英 (タクシー会社の営業所長) DJみちる - 加藤英美里 (コミュニティラジオ局「FMムカデ」のDJ) 美濃部進 - リッキー (タクシー会社) 御子神さん - みーすけ(オスの三毛猫「御子神」) 渡辺美佐江 - 川田希 (タクシー客) 清水康子 - 大橋芳枝 (美佐江の義母) 麻生絵里子、立石ゆかり、小田切洋、小田切真 渡辺優奈、松島みのり、浅野須美子 評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0) |
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